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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年06月22日

映画「福耳」(アルゴ・ピクチャーズ/エックスヴィン)

 知り合いがほんのちょい役で出演していて宣伝だけは見ていたので、ちょっと気になっていたんです。それに宮藤官九郎さん主演だし。田中邦衛さんがクドカンに乗り移るっていう設定だけでも、かなり可笑しいし(笑)。

 期待以上に面白い映画でした!もー宮藤さんサイコーね!!
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 映画は勝手に5つ星評価。

  ★☆☆☆☆ お薦めできない
  ★★☆☆☆ 好みじゃないけど観てよかった
  ★★★☆☆ 面白かった
  ★★★★☆ お薦めです
  ★★★★★ 人生変わるほど感動!

 「福耳」は★★★★☆です!

 ≪あらすじ・設定≫ こちらのサイトより。(役名・役者名)を追加。
 宮藤官九郎の身体に田中邦衛の魂が乗り移る!?
 死んだはずの老人(藤原・田中邦衛)の魂が、福耳を持つ青年(里中・宮藤官九郎)の身体にとり憑いて、片思いを成就させようと大奮起!
 ジェネレーションギャップを打ち破るファンタスティック・コメディ!!
 ≪ここまで≫

 ひとつの体を2人で取り合うコメディって結構よくあるんですけど、それだけじゃなかったです。流れも結末も簡単には予想できなかったですしね。

 誰が見ても楽しめる気軽なコメディでありながら、若者と老人のそれぞれの煩悩・苦悩をありのままに描き、さらにそれに対してこの映画なりの答えも出しています。
 藤原「見えないものを信じる勇気が、生きるためには必要なんだ。」

 シニア向けマンション(新しいタイプの老人ホーム)が舞台ですから、おのずと現代の日本人の生活が映し出されます。映画全体が社会への問題提起になっているとも受け取れます。

 撮影方法とか絵柄としては、特に芸術性は感じられませんでしたが(笑)、漫画チックな手法にもちゃんと美意識が感じられました。脚本も演技も良いです。

 特にクドカンこと宮藤官九郎さんが素晴らしい!!!無邪気で優しい、だけど自信がないし、責任感もない・・・という現代の若者像がぴったり。ふぬけなフリーターもばっちりブサイクにやってらっしゃるし(笑)、真面目に考える顔はすっごく凛々しいし。柔軟で優しい方なんじゃないかなって思います。田中邦衛さんの真似もわざとらしさがなくて好感が持てました。てゆーかほんと演技が上手い!

 藤原(田中邦衛)に愛されるご婦人役の司葉子さんがちょーキレ~ッ。背筋まっすぐ!脚ほそっ!ありゃ若者でもホレられる!

出演=宮藤官九郎/田中邦衛/高野志穂/司葉子/坂上二郎/谷啓/横山通乃/弓恵子/多々良純/千石規子/宝田明
プロデューサー=岡田裕/高橋洋 脚本=冨川元文 撮影=栢野直樹 照明=矢部一男 録音=山田均 美術=山崎輝 編集=上野聡一 視覚効果=松本肇 音楽=大谷幸 主題歌=「昔出会った風」唄=川島愛華 製作プロダクション=アルゴ・ピクチャーズ 製作=エックスヴィン 監督=瀧川治水
ハピネット内=http://www.happinet-p.com/jp/info/release.php?code=PBIBJ-4233

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Posted by shinobu at 2006年06月22日 21:54 | TrackBack (0)