夏休みのお約束、子供のためのシェイクスピアカンパニー公演です。東京グローブ座での公演は2002年以来なんですね。帰ってきたんだな~と懐かしい気持ちにもなりました。
※過去作品のレビュー→2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年3月
今年は『リチャード三世』ということで、毒々しい歴史劇をどう料理しちゃうのかが楽しみ!リチャード三世に関するページ⇒1、2、3、Wikipedia
東京公演の前売りは完売で、当日券あり。詳しいチケット情報・地域公演情報はこちらでどうぞ。
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≪あらすじ≫ パンフレットより。(役者名)を追加。
15世紀後半のイングランドでは、長い間王権をめぐってランカスター家、ヨーク家の間で戦争が続いていた。ヨーク家のエドワード(佐藤誓)がランカスター家のヘンリー六世(彩乃木崇之)を破るとひとまず争いは収まり、宮廷にはひさしぶりに平安が訪れる。エドワードの即位をみんなが祝うなか、彼の末弟リチャード(山崎清介)は、ひそかに王位をめぐって陰謀をめぐらせていた。そして、王になりたいという欲望のままに、リチャードは邪魔な人間を次々と陥れていき、ついは実の兄ジョージ(福井貴一)や幼い甥たち(戸谷昌弘&大内めぐみ)の命まで奪ってしまう。また、敵の未亡人アン(大内めぐみ)を言葉巧みにだまして結婚、その財産をすべて手に入れる。徹底した冷酷さと周りの目をくらます巧みな演技で玉座へと駆け上がっていくリチャード。はたしてその先にあったものは・・・。
≪ここまで≫
う~ん・・・なんだかとっても難しかったですね~・・・。そもそもが込み入ったお話で、登場人物も多いんですよね。笑いも少なかったし。ちょっと退屈しちゃいました。
とはいえさすがの“子供のためのシェイクスピアカンパニー”。いつものメンバーはいつもどおりステキ。伊沢磨紀さんの凛々しさにホっとするし、大内めぐみさんはやっぱり声がきれいだし。ただ、山崎清介さんが演じる主役のリチャードはちょっと怖すぎたかな(笑)。
今回初参加の若松力さんが光っていました(過去の出演作のレビュー=1、2)。若松武史さん の息子さんなんですよね。ぎらぎらした目と機敏な動き、全身からパワーがみなぎっています。
ここからネタバレします。
シェイクスピアが描くリチャード三世は醜いせむし男という設定ですが、今作では不気味な左手を持つ男でした。その左手とはすなわちシェイクスピア人形のこと。人形にリチャードの負の部分を請け負わせて、リチャードと人形が自問自答するという演出になっていました。なるほど、面白いな~と思いましたし、山崎清介さんが二役をすばやく演じ分けるのも見ごたえがありました。でも、それでも地味すぎたような・・・。
【全国ツアー】東京→北九州芸術劇場中劇場/倉敷市芸文館ホール/米子市文化ホール/可児市文化創造センター ・小劇場/四日市市文化会館 第2ホール /愛知県芸術劇場小ホール/富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ/つくばカピオホール/まつもと市民芸術館/魚沼市小出郷文化会館
【パナソニック 子供のためのシェイクスピア ツアー】→東京グローブ座(貸切)/大阪ドーンセンター/長野県県民文化会館/栗東芸術文化会館さきら 中ホール
出演=伊沢磨紀/福井貴一/佐藤誓/間宮啓行/彩乃木崇之/戸谷昌弘/明楽哲典/大内めぐみ/若松力/山崎清介
原作=ウィリアム・シェイクスピア≪小田島雄志翻訳による≫ 脚本・演出=山崎清介 照明=山口暁 音響=角張正雄 美術=岡本謙治 衣裳=三大寺志保美 演出補=小笠原響 舞台監督=工藤静雄 殺陣指導=戸谷昌弘 制作=峰岸直子/角田香保里/佐藤晶子 企画製作=華のん企画 主催=華のん企画
S席4,800円(1・2階) A席4,000円(2階脇・3階前列) B席3,500円(3階後列)※B席は当日のみ取り扱い 子供3,000円(中学生以下・各席同料金)
※追加公演→7月15日(土)18:00開演 アフターパフォーマンストークあり。
公式=http://homepage1.nifty.com/j-ishikawa/c-ro.html
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