TOKYOSCAPE3作品目はユニークポイント(過去レビュー⇒1、2)。初演はチラシが怖すぎて(白地に「トリガー」と描かれているだけのビジュアルだったので)観に行けなかったんですよね(苦笑)。
アトリエ劇研は静かな住宅街の中にポツンとありました。なんだか私が生まれ育った町に似てるな~と、懐かしい気持ちになりました。
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≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
その男(山路誠)は教師として保護者から信頼され、結婚もし、念願のマンションを手に入ればかりだった。そんなとき母の認知症が確認される。やがて彼は仕事を辞め、妻(大野由美子)とも別居、介護のために実家で暮らし始める。「なぜ自分だけがこんな苦労を?」と思うことさえいけないことだというそんな男の誠実さが、彼をさらに追い詰めていく。第16回テアトロ新人戯曲賞を受賞した、ユニークポイントの代表作。
≪ここまで≫
認知症の母を介護する男が主人公です。またまたつらいテーマが・・・でも、目をつぶることはできないですよね。いずれ私の身にも起こり得ることです。深刻な社会問題に果敢に取り組む姿勢は本当に立派だと思います。
前に観たときも感じたことですが、こうなってああなる、ああなってこうなる、というように、物語を順序だてて進ませている気がしてしまいました。また、笑えるシーンをもっと作れるのではないかとも思いました。
ここからネタバレします。
浩二(山路誠)と光江(大野由美子)は夫婦で一緒に生活していたんはずなんですが、その夫婦生活が想像できませんでした。浩二は達観しすぎていて、光江は軽すぎるように感じました。
介護されている母親は昔、孤児の施設でどんなことをしていたのかしら。ニートの藤村(安木一之)は母親に世話になったと何度も言いますが、具体的に想像できませんでした。また、藤村と明子(衣川真生)は恋に落ちて結婚しますが、そういうムードは見えなかったな~。
ずっとぐらぐらしていた奥歯が抜けたことがトリガー(trigger・きっかけ)になり、気持ちのたがが外れた浩二(山路誠)が母親を殺してしまうという結末は、スっと腑に落ちました。
また、浩二に牛乳を飲む習慣があったのも良かったです。飲むたびに、時間と状況の変化を感じられました。
こういう人いるよねって思える存在感があったのは、上の階に住んでいる明子の姉・敏子役の洪明花さんでした。
出演=山路誠/安木一之/北澤輝樹/洪明花/衣川真生/高田愛子/大野由美子
作・演出=山田裕幸 照明=福田恒子 美術=福田暢秀(F.A.T STUDIO) 照明操作=中村紗夢 音響操作=中村匡克 音響協力=井出比呂之 舞台監督=河野悟 制作スタッフ=石橋龍/福田翔人 主催=TOKYOSCAPE実行委員会
全席指定 一般=前売2,800円/当日3,200円 学生=1,800円(前売・当日とも、要学生証提示) セット券などあり
公式=http://www.tokyoscape.org/products/index.php?C=1
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