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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年08月20日

DULL-COLORED ANTI-POP『4 nudists』8/17、19、20不思議地底窟 青の奇跡

 谷賢一さん が作・演出されているDULL-COLORED POPの企画公演(過去レビュー⇒)。一人芝居の4本立てです。20代前半の若い役者さんが、30分の一人芝居に挑戦するのは勇気があると思います。“nudist”とはよく言ったもので、おっしゃるとおり、全裸で舞台に立つってことですね。
 途中に休憩があるとはいえ、上演時間が2時間30分っていうのは・・・反則だと思いました(苦笑)。

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●新作上演『無意味の逆』作:岩藤一成、出演:上野庸平(尊師)
 一人芝居の難しさがしみじみと・・・。同窓会とかには興味が沸かないなぁ、とか。

●新作上演『アムカと長い鳥』作:谷賢一 出演:清水那保
 なんと、30分、飽きずに拝見できました。
 露出度が異様に高い、レースふりふりのベビードール下着で可愛い女の子が一人芝居・・・その時点で私は嬉しい(笑)。
 脚本が面白かったです。言葉も流れも。携帯で若者のだらだらしゃべりをしたり、つぶやいたり叫んだり、色っぽいため息をついたり。読み方の演出にも工夫がありました。照明で瞬時に転換するのも楽しかった。
 赤ん坊の泣き声がノイズ音になっていたのも良かったですね。女性ヴォーカルの音楽の選曲も好みでした。charaとか。
 清水那保さん。幼さとしたたかさが同居する、とても度胸のある役者さんでした。しかも可愛らしい。まだ大学生でとってもお若い方のようです。役者さんを続けられるなら、ぜひ頑張っていただきたいと思いました。

●新作上演『チル・オ・チル』作:遠藤恵一 出演:堀奈津美
 ほんわか始まったのに、どんどんひどい方向に進む脚本でしたね(苦笑)。娼婦が娼婦に見えなかったです。レイプとかにも実感が沸かず。

●翻案上演『藪の中』原作:芥川龍之介 翻案:谷賢一 出演:菅野貴夫
 数人の視点からひとつの殺人事件を語る形式。菅野貴夫さんがお一人で若者も老婆も、何役も演じます。
 最初のインパクトは凄かったです。若いころの加藤健一さんの『審判』が思い浮かびました(加藤さんの舞台写真のイメージです)。でも、やっぱり何人もを演じ分けるのは相当な技術が必要ですよね。

出演=上野庸平(尊師)/清水那保/堀奈津美/菅野貴夫
演出=谷賢一 照明=海老沼佑貴 音響=宮袋充弘 制作=西村俊彦/大藤多香子
ソワレ(夜公演)はお酒を頂きながら、幕間に座談しながらの観劇。ワンドリンク制1500円。マチネ(昼公演)はチケット料金のみの1000円。
DULL-COLORED POP=http://www.dcpop.org/

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Posted by shinobu at 2006年08月20日 12:58 | TrackBack (0)