REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2006年08月30日

【フェスティバル】『佐藤佐吉演劇祭2006・前夜祭』08/29王子小劇場

20060829%20sakichi2party.JPG
前夜祭

 佐藤佐吉演劇祭2006の前夜祭にお邪魔してきました。劇場オーナーからの真摯なご挨拶、参加劇団による短編披露、映画監督・佐藤佐吉さんのおもしろトークなど、盛りだくさんなパーティーでした。⇒まとめページ

 ★お役にたてたらコチラをクリック!お願いします♪

1■王子小劇場CM映像上映(出演=奥田ワレタ/板倉チヒロ)
2■フェスティバルディレクター玉山悟氏の挨拶
3■演劇祭参加団体主宰 紹介・挨拶

DSC03153.JPG
佐藤行雄氏

4■佐藤行雄氏(佐藤電機株式会社・社長)挨拶
 佐藤氏「インターネットで王子小劇場への賛辞、批判などをチェックしました。天井が高いことを喜んでいただいているようです。でも「コードが足りない」という批判もよく見かけられました。さっそく改善したいと思っています。私は電機屋ですから、そういうのはとても気になるのです(笑)。」

5■佐藤佐吉氏(映画監督・脚本家)演劇祭開催宣言
6■「佐藤佐吉氏・王子小劇場生涯招待パス」授与

7■王子シャッフル上演
 映画監督・佐藤佐吉氏からお題の台詞「ジャイアンツの上原の歯茎ってどう思う?」「それでこそセックスレス夫婦!」のふたつを必ず使う。上演時間のめやすは5分間?
 ※出演者名の後の(かっこ)内は、所属劇団・演劇祭で出演する劇団名です。

1.演出=下西啓正(乞局) 出演=竹岡真悟(elePHANTMoon)/中島佳子(無機王)/中島徹(メタリック農家)
 ⇒男2人と女1人の会話。なぜか男同士が手をつないだり、つついたり、なでまわしたり。ゲイなのかな?でもシラーっと無視して会話は続く。少しずつ怪しいムードになっていく男2人にかまわず、女は会話を続ける。女が座っていたイスを男の一人が蹴って、女は転ぶ。

2.演出/出演=楢原拓〔chari-T〕(チャリT企画) 出演=瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ・ブラジルに出演)/古市海見子(メタリック農家)/ブラジリィー・アン・山田(ブラジル)/西山聡(クロム舎・ブラジルに出演)
 ⇒「ハンカチ王子小劇場」「乞局」などの言葉(セリフ)に、簡単な動作をつけて繰り返す。どんどん言葉と動きを追加していく。終わりがないように見えてきて(敢えて終わらないようにして)、司会が途中で止める。

3.演出=名執健太郎(smartball)出演=池田ヒロユキ(リュカ.に出演)/酒巻誉洋(elePHANTMoon)/松葉洋子(自己批判ショー)
 ⇒女の部屋に上がりこんで飲んでいる男二人。深夜なのにニ人とも全然帰ろうとしない。一方の男が女を襲うが、女は必死で拒む。拒まれた男は傍観していた男とキスしちゃう。

4.演出=栗原崇浩(自己批判ショー) 出演=境宏子(リュカ.に出演)/中川智明(ブラジルに出演)/荒木拓(smartballに出演)
 ⇒ラジオ体操をする三人。でもラジオ体操の音楽がちょっと替え歌になっている。体操のつもり、手足を動かすつもり、等。突然停電し、暗闇で三人がエッチにくんずほぐれつ。

5.演出=渡邊一功(リュカ.) 出演=松本大卒(チャリT企画)/小倉ちひろ(smartball)/秋吉孝倫(乞局)
 ⇒おそらくどこかのオフィスの休憩室。タバコを吸いにぱらぱらと集まってきて若者たちの世間話。ハンカチ王子の話等とからめて、お題のセリフを言う。日常のある時間を切り取ったかたち。

6.演出=マキタカズオミ(elePHANTMoon) 出演=伊藤伸太朗(チャリT企画)/山田佑美(無機王) /岩瀬亮(martballに出演)
 ⇒女と別れたいと思っている男が、自分の男友達にニセの恋人役をしてもらう。女の前で男同士でキスまでして、ゲイであることをアピール。女は立ち去ってくれたが、今度は友達が本気になってしまって…。

 ≪王子シャッフル全体の感想≫
 演出家のカラーの違いがはっきりと出たことがまず面白かったですね。また、役者というのは演出次第でこうも変わるんだなということも見て取れました。
 「(他の作品が)現代口語劇ばかりだったから、途中で作風を変えた」と楢原拓さん(チャリT企画)がおっしゃっていました。ほんとにそうですね、静かで日常的な会話が多かったです。私は楢原さんの作品を最後まで観たかったです。やっぱりね、やりきって欲しいんですよ。

DSC03161.JPG
9人の主宰が揃う

8■主宰クロストーク
 参加劇団の主宰さんが全員壇上にあがってお話されました。王子シャッフルに参加された方々は、前夜祭当日のお昼から劇場に集まって、作品を作られたそうです。準備も創作方法も人それぞれですね。初対面の人といきなり演劇作品を創るわけですから、いろんな苦労もあったことと思います。作品発表とインタビューのおかげで、演出家の作風と人柄を少し覗き見できて楽しかったです。演劇祭の本番の予告編を体験したような気持ち!

DSC03162.JPG
佐藤佐吉さん(左)はとっても面白い方!

9■佐藤佐吉氏トーク
 演劇祭の名前と同姓同名だというご縁でつながった、映画監督・脚本家の佐藤佐吉さんをお呼びしての爆笑トーク。映画「キル・ビル」出演秘話など、おもしろいエピソードを率直に語ってくださいました。「王子小劇場生涯招待パス」もお受け取りになったことですし、ぜひぜひ演劇も観に来ていただきたいですね。

 ≪前夜祭の感想≫
 2年前にブラジリー・アン・山田さん(ブラジル)が「演劇祭では参加劇団が交流する企画をした方がいいのではないか」と提案されて、今回のこの前夜祭の企画が生まれたそうです。王子シャッフルは刺激的な体験になったのではないでしょうか。私は一小劇場ファンとしてかなり楽しめました。

佐藤佐吉演劇祭2006『劇視力2.0「物語の現在地」』
フェスティバル・ディレクター=玉山悟 演劇祭実行スタッフ=松本謙一郎遠山浩司野坂実黒澤世莉 協力=佐藤電機 主催=王子小劇場

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
●●●人気blogランキングに参加中!ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。●●●
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガ↓↓↓にも、ぜひご登録ください!

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 2006年08月30日 17:10 | TrackBack (0)