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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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2006年09月05日

世田谷パブリックシアター企画制作『敦-山月記・名人伝-』09/01-18世田谷パブリックシアター

 大感動した初演に引き続き、再演も拝見してまいりました。演出がけっこう変わっていたように思います。
 私は初演と比べながら観ることを避けられませんでしたが、初めてご覧になる方にはとってもお薦めできる作品です。当日券については劇場にお問い合わせください。

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 あらすじ、内容については初演のレビューでどうぞ。
 原作本はこちら↓ 高校1年生の時に授業で『山月記』を読んですごく感動したんですよね。

李陵・山月記
李陵・山月記
posted with 簡単リンクくん at 2005. 9. 6
中島 敦著
新潮社 (2003.12)
通常2~3日以内に発送します。

 初演と同じく、漆黒の闇の舞台で中島敦像へと深く迫っていきます。オープニングは野村萬斎さんの声で中島敦の経歴を説明することから始まりました。初演もこういうのだったかしら・・・尺八と大鼓の演奏で始まった気がするんだけどな・・・憶えてない(涙)。大鼓(亀井広忠)は声が凄かったです。ストーリーの中で重要な役割を果たしていましたね。大鼓の音と亀井さんの声と、舞台上の役者さんの動きとが一体になって、非常に躍動感のある演出でした。尺八(藤原道山)は後半の『名人伝』の時に鳥肌が立つ瞬間がありました。

 野村万作さんは虎になる前の李徴の演技にしびれましたね~。虎は初演に比べるとパワーダウンな印象。でも充分にかっこいいです。虎の衣裳が新しくなっていましたね。黒い部分が追加されていて、ささくれだった感が増したように思います。でも私は初演バージョンの方が好きだな(初演の舞台写真に写っています)。

 今回は『山月記』よりも『名人伝』の方が楽しめました。初演の時はもう前半で疲れきってたんですよね~(苦笑)。あまりの気迫に涙がぼろぼろ流れて、体がしびれて・・・という状態だったんです。今日はそこまでは感じられなかったな~。初演の初日ならではの緊張感だったのかしら。
 『名人伝』での、生き物のように動く文字映像の演出はやっぱり面白いです。あれは漢字を知っている日本人ならではのお楽しみですよね。

出演=野村万作/野村万之介/野村萬斎/石田幸雄/深田博治/高野和憲/月崎晴夫/亀井広忠(大鼓、2日・16日は原岡一之)/藤原道山(尺八)
原作=中島敦 演出・構成=野村萬斎 美術=松井るみ 照明=小笠原純 衣裳=半田悦子 音響=尾崎弘征 演出助手=小美濃利明 舞台監督=勝康隆 技術監督=眞野純 宣伝美術=杉浦康平+佐藤篤司+島田薫 主催=財団法人せたがや文化財団 企画制作=世田谷パブリックシアター 協力=万作の会
前売開始7月2日 全席指定S席7,000円/A席5,000円 TSSS(学生会員割引)S席3,500円/A席2,500円 世田谷区民割引、会員割引あり ※未就学児童はご入場いただけません
世田谷パブリックシアター=http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
初演のレビュー=http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0906235939.html

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Posted by shinobu at 2006年09月05日 22:56 | TrackBack (0)