G2さんが演出する『魔界転生』(←映画情報にリンクしています)。中村橋之助さん、成宮寛貴さんが主演です。特に小劇場で活躍されている役者さんが勢ぞろいなんですよね。キャスティングに惹かれて伺いました。
上演時間は途中休憩10分&30分を挟む、合計3時間25分です。長時間ですが軽~い感覚で観ていられました。でも同時に物足りさも否めませんね。
★お役にたてたらコチラをクリック!お願いします♪
≪あらすじ≫ 公式サイトより引用。(役者名)を追加。
島原の乱が幕府軍によって鎮圧された夜。
亡くなったはずの天草四郎(成宮寛貴)の周辺で不思議なことが起こっていた。
それから8年―。
柳生の郷で暮らす十兵衛(中村橋之助)のもとに紀州から知らせが届く。
紀州藩主徳川頼宣(升毅)は魔物に憑かれている……。
頼宣を救うべく紀州へと旅立つ十兵衛。
その頃、紀州の隠れ屋敷では十兵衛の父・柳生但馬守(六平直政)が四郎から魔界への転生を促されていた。
すでに転生を果たしたのは荒木又右衛門(山本亨)、宮本武蔵(西岡德馬)、宝蔵院胤舜(田尻茂一)……。
四郎は魔界衆とともに幕府転覆をもくろんでいたのだ。
≪ここまで≫
大筋としては正義と悪との戦いが描かれます。チャンバラがメインで。悪者たちについては、この世に未練を残して死んだ普通の人間が、悪霊となって現出しているという設定ですので、全く感情移入ができないわけではありません。正義の仲間達が命がけで悪者を一人ずつ殺していって、最後に大将を倒す・・・う~ん、テレビゲームみたいな感じ?※ストーリー自体がこの通りなのではありません。
ギャグがすっごく気さくで軽くて、新橋演舞場っぽくない空間でしたね。お色気演出がそこここに散りばめられているんですが、物足りなかったな~。役者さんの動きや立ち配置などが、ざっくばらんな(厳密に決めていない)印象で、全体のバランスとしてはあまり良くなかったと思います。
舞台の転換がいっぱいありました。お屋敷になったり森になったりお寺になったり、かなり大掛かりでしたね。
きっと役者さん個人個人の芸や存在を楽しめばいいのでしょう。でも私はそれだけでは満足できないんですよね。
ここからネタバレします。
成宮寛貴さん。上半身裸に黒い長髪という姿で登場した時は、女のようだけれど男である、だけど限りなく女にも近い・・・という怪しい魅力があって美しかったです。
紀州藩主(升毅)の部下役だった千葉哲也さんが、「手打ちにした」という一言で死んだことになっていたのが、ちょっと面白かったです。『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』みたいで(笑)。
出演=中村橋之助/成宮寛貴/藤谷美紀/馬渕英俚可/遠藤久美子/六平直政/山本亨/千葉哲也/升毅/西岡德馬/蛍雪次朗/笠原浩夫/陰山泰/関秀人/中村橋弥/山さき雄介/内田滋/及川直紀/大月秀幸/坂田聡/福田転球/田尻茂一/園岡新太郎/ほか
原作=山田風太郎 脚本・演出=G2 美術=金井勇一郎 照明=高見和義 音楽=田中傅次郎 音響=井上正弘 衣裳=松居エリ 振付=前田清美 殺陣=諸鍛冶裕太 所作指導=中村光江 演習助手=井口祐弘/山田美紀 舞台監督=青木義博 制作事務=前田義朗 宣伝美術=東學 宣伝写真=谷敦志 宣伝メイク=宮内宏明 制作協力=G2プロデュース/クリームインターナショナル 制作=松本康男/吉川博宗/伊東洋介 製作=松竹株式会社
6月30日発売開始 1等席12,600円 2等席8,400円 3階A席4,200円 3階B席2,520円 1階桟敷席13,650円
公式=http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0609/index.html
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
●●●人気blogランキングに参加中!ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。●●●
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓↓↓にも、ぜひご登録ください!