さまざまな演劇関係者からお薦めをいただき、初めて拝見しました、マーク義理人情。男性4人の劇団です。最初に脚本はなく、劇団員がエチュード(即興演技)から作品を立ち上げていくスタイルだそうです。なるほど、どこにも似ていない“マーク義理人情オリジナルの世界”がありました。※STUDIO VOICEでも紹介されています。
私にとっては頭を伏せたり、目を覆うしかなかった場面が多々あり(笑)、そういうことも含めて楽しませていただきました。この人たちだから、マーク義理人情だから、できることなのでしょう。
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レビューをアップしました(2006/09/13)。
≪あらすじ≫
井戸のまわりに集まるスーツ姿の男4人。我こそ先にと、みんな井戸の中に入りたいらしい。なぜならタイムカプセルが埋まっているはずだから(これ以上書くとネタバレになるので控えます)。
≪ここまで≫
最初のシーンで唖然としてしまい、何も考えないでただ受身になって観ることにしました。黒くて大きなドーナツ状の物体は、井戸なんですね。後ろにある大きめの装置も手作り感がにじみ出ています。
描かれたのは男の子たちが無邪気に遊ぶ姿、かな。女が4人集まっても決してあんなことはやらないだろうな、でも男なら、男の子ならきっとやるだろう、あんなおバカな醜態を・・・(笑)。
ここからネタバレします。
タイムカプセルから6年3組神山智子ちゃんのスクール水着が出てきました。それだけだったら別に驚かないんですが、なんと続いて3着、合計4着も出てきちゃうんです。つまり4人全員が一人の女の子を好きで、ある夏に4回続けて水着を盗んだってことなんですね(苦笑)。さらにその場で全員が水着に着替えます!それ以降、ずっと水着姿のままで芝居が続きます・・・あーもー・・・・目も当てられない。でも見ちゃう(笑)。
「智子ちゃん、見て見てー!ちんちんぶらぶらソーセージ♪」て・・・毎下校時にあれをやられたら、水着盗まれてなくても転校するよっ!!
タイムカプセルの中身を披露するのが終わったら、次々と遊びを考え付きます。ヘビを退治したり、怪談話をしたり、そして井戸から出る方法を考えたり。
ロープの替わりにネクタイをつなぎあわせ、それを井戸の出口へと投げ縄のように放り投げて、脱出するための手綱にしようとするのですが、全くうまく行きません。2、3度投げる内に投げること自体が楽しくなってきて、ネクタイをうまく投げる遊びへと進化してしまいます。・・・本末転倒です。だけどすっごく楽しそう・・・あきれつつも微笑ましく、スクール水着姿の男の子達を見つめてしまいました。
最後は小さな人形を糸で操作して、男たちが壁を登っているように見せる演出がありました。ネタとしてではなく演劇として面白いと思いました。でもおそらく難しいことは一切考えていなくて、ただ「面白い!」と思ったからやっただけなんでしょうね。ステキなことだと思います。
劇団員は出演している男性4人だけだそうです。4人で話し合って、皆で一緒に作り上げているんですね。仲間同士だからこその密接なコミュニケーションがあったと思います。
手作り感あふれる全面的に“ちゃちい”印象は、「これがマーク義理人情のカラーなんです」と言い切ってしまえば成立することなのですが、私としては今後、あらゆる面で洗練されていってもらいたいですね。例えばスタッフワークについては照明をもっと活用できると思いますし、演技についても効果的とはいえない繰り返しを省くとか、もっと工夫ができると思います。
出演=竜沢孝和/岡崎智浩/成瀬功/高橋康則
照明=近村多恵 音響=櫻井寿典 撮影協力=内野公紀/ワタベマユミ チラシデザイン=瀬戸口のり子
前売り・当日共に2000円
劇団=http://www.geocities.jp/ninjou2005/
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