角野卓造さん、たかお鷹さんらが出演する文学座の目玉公演。脚本は中島淳彦さん、演出は鵜山仁さんです。客席がほくほくに温まった初日でした。ロビーでは1回100円のくじ引きコーナーがあり、売り子さん(?)がテキ屋の口上らしきこともちゃんと話していらして、凄いサービスだなーと思いました。
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≪あらすじ≫ 公式サイトより引用。
その昔マグロ景気に湧いた宮崎・油津でタカマチ(テキ屋)を仕切っていた金丸一家。町は漁の無事を祈る縁日で賑わい、金丸一家も羽振り良く暮らしていた。しかし終戦の混乱期、特攻くずれの愚連隊に命とも言えるショバを荒らされた金丸一家は町を追われる羽目に…。町を追われた金丸一家の組長・金丸重蔵(角野卓造)は妻と娘だけを引き連れ細々と露天商をしながら暮らしていた。しかし油津に残してきた先代組長である父の辰蔵が「もう一度ショバを取り戻したい」と度々口にしていることを耳にする。重蔵とは反対に気性の荒い性格の妻・敏子(塩田朋子)は辰蔵の願いを叶えようと発奮、「あんたもテキ屋の端くれだろ!」。面倒を避けたがる重蔵は尻を叩かれ、20年ぶりに油津へと帰る。
≪ここまで≫
角野卓造さんが舞台に現れた途端に客席から笑い声が(笑)。劇団とお客様との距離が近いです。あったかいですねー、文学座の公演。
1960年代の宮崎県の油津(あぶらつ)が舞台です。開演してからだいぶん経つまで、舞台は現代だと思い込んでいました(汗)。特攻隊とかグループ・サウンズの話が出てきて「あれ?」って思ったんですよね。「あの頃は良かった」「時代は変わった」というセリフがよく出てくるので、時代を勘違いしてたのは痛かったな~。
もー私ってば、金丸一家を追い出した愚連隊の親玉・上原丈太郎役のたかお鷹さんに首っ丈(笑)!!たかおさんは蜷川幸雄さんのお芝居でよく拝見していますが、今回のたかおさんが一番好きですね。自由奔放で!
角野卓造さんのテキ屋の口上がかっこ良かったです。ギターの弾き語りもされて、客席からは拍手喝さい。
若手の役者さんは全体的に堅い感じでした。やっぱり大御所と一緒だと緊張されるのかしら。
ここからネタバレします。
最初の方で、たかお鷹さんが自転車の二人乗りをして登場した時、じーんと胸に来て涙が出ちゃいました。舞台の上のお年寄りと若者、そして同じく客席に座っているお年寄りと若者が、がっちりとつながった気がしたのです。でも感動したのはこの瞬間がピークだったかな。
役者さんの年齢と役柄の年齢とにズレがあるように思いました。上原丈太郎(たかお鷹)は金丸重蔵(角野卓造)の父親を追い出したんですよね。となると、上原丈太郎の息子・雄太郎役の浅野雅博さんと、角野さんが同じ世代だということになります・・・よね?また、金丸重蔵(角野卓造)の昔の恋人・寺原しのぶ役の山本郁子さんは、角野さんのお相手としては若すぎる気がしました。金丸重蔵(角野卓造)の妻・敏子役の塩田朋子さんも、鵜澤秀行さんや田村勝彦さんと同じ世代というには若すぎますよね。女優さんが皆さん、とても美しくていらっしゃるからでしょうけど。
出演=角野卓造/塩田朋子/栗田桃子/たかお鷹/浅野雅博/鵜澤秀行/田村勝彦/太田志津香/植田真介/山本郁子/渡辺文香
脚本=中島淳彦 演出=鵜山仁 美術=石井強司 照明=金英秀 音楽=川崎絵都夫 音響効果=望月勲 衣裳=原まさみ 舞台監督=三上博 演出補=上村聡史 制作=矢部修治 票券=最首志麻子
前売・予約開始 2006年8月4日(金)一般5500円 ユースチケット3800円※25歳以下/ご観劇当日、年齢を証明するものをご持参ください。中・高校生2500円
公式=http://www.bungakuza.com/yurerukuruma06/index.html
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