『奇跡の人』は三重苦の少女ヘレン・ケラーとその家庭教師アン・サリヴァン先生のお話。有名ですよね。ホリプロの『奇跡の人』はキャストを変えながら上演され続けており、今回でもう7演目なんですね(⇒2003年版のレビュー)。上演時間は3時間45分(途中15分、10分の休憩を含む)。
ヘレン役の石原さとみさんはなんと初舞台!超~~かっわいーーーーーっっっ!!もー女の私も萌えまくり!ありゃ~身悶える可愛さだよっっ!!
★お役にたてたらコチラをクリック!お願いします♪
演出は鈴木裕美さん。シアターコクーンから青山劇場に移りましたけど、装置も演出もほぼ同じでしたね。運良く(?)上手ブロックの最前列の席だったので、ポンプ(井戸)の真ん前!もーかぶりつき!!※見上げる姿勢になるので、2階のベッドルームのシーンは見えないことも多かったです。
今回は・・・とにかく石原さとみさん!!もー可愛くって可愛くって・・・あんなヘレンなら家族に甘やかされて当然だねっ(笑)!作品全体としては、前回の方が家族の物語であることがはっきりと伝わってきました。
前回拝見した時も思ったのですが、とにかく戯曲が素晴らしいです。言葉に涙します。以下は「奇跡の人」(額田やえ子訳)より。
ケート「あの子にまず何を教えるおつもり?」
アニー「最初も最後も、それに---その中間も、言葉です。」
アニー「あんたが抜け出す道はたった一つ、言葉なのよ。」
アニー「教えてあげたかったわ---この地上に満ちあふれているもの、何もかもを---ヘレン、この地上で一瞬あたしたちのものになり、そして消えてしまうものを、あたしたちが地上では何なのかということも---あたしたちがそれで未来を開き、過去を潰してきた光---言葉---そう、人間は五千年昔のことでも言葉の光で見ることができるのよ。人間は言葉によって、感じ、考え、知り---そしてわかちあうことができるの、だから真暗闇の中に沈んでしまったり、忘れ去られてしまう者は一人もいないの、お墓に入ってしまってもよ。」
石原さとみさん。激烈にキュートなヘレンでした。演技もすごく自然。声(うめき声、わめき声)も嘘がなく、声を出す度にどきっとしました。すごい人なんですねぇ、やっぱり。これは不思議な感覚だったんですが、ヘレンを観ているというよりは石原さんを観ている気持ちでした。キャンディーをなめたり、嬉しい時にお尻をふりふりしたり・・・あぁ、もだえるゼっ(笑)。
田畑智子さん。大竹しのぶさんが演じていたサリヴァン先生の真似をしているように見えてしまい、残念。サリヴァン先生は20歳ですから、田畑さんの方が大竹さんよりも役の年齢に近いですよね。田畑さんのままのサリヴァン先生が観たいのになぁと思うことがしばしば。歌うシーンでは声がとってもきれいでした。
ヘレンのお洋服がめっちゃくちゃ可愛かったな~。ヘレンのママ(小島聖)が着るドレスも素晴らしかった。
出演:ヘレン・ケラー=石原さとみ アニー・サリヴァン=田畑智子 ケート・ケラ=小島聖 ジェームス・ケラー=山崎裕太 ヴァイニー=歌川椎子 医師・アナグノス=大鷹明良 エヴ伯母=鷲尾真知子 アーサー・ケラー=梨本謙次郎/田鍋謙一郎/武藤晃子/犬養淳治/押田佐代子/佐藤麻衣子/鈴木美紗/鈴木貴子
作=ウィリアム・ギブソン 翻訳=常田景子 演出=鈴木裕美 装置=堀尾幸男 照明=小川幾雄 衣裳=前田文子 音楽=横川理彦 音響=井上正弘 ヘアメイク=河村陽子 ファイティング=川原正嗣 演出助手=坂本聖子 舞台監督=二瓶剛雄 企画協力=笹部博司 エグゼグティヴ・プロデューサー=金森美彌子
S席8,500円 A席 6,500円
公式=http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=76
公式ブログ=http://blog.e-get.jp/mw/
ぴあ=http://info.pia.co.jp/et/promo/play/kiseki_hito.jsp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
●●●人気blogランキングに参加中!ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。●●●
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓↓↓にも、ぜひご登録ください!