三谷幸喜さんが劇団東京ヴォードヴィルショーに新作を書き下ろし、演出されました。チケットは完売ですが当日券は毎回出るそうです。
三谷さんの新作戯曲、しかも演出もされるので少し期待していたんですが、残念ながら私にはあまり楽しめませんでした。上演時間は約2時間10分。
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舞台はテレビドラマの撮影現場。俳優さん、スタッフさん、そして多数のエキストラたちの、すったもんだの数時間。
私が楽しめなかった理由は、超簡単にひとことで言ってしまうと、わかりやす過ぎました。こうなるだろうな~と思ったとおりになって意外性が少なかったり、役者さんがある特徴をもった人物像を少々大げさにデフォルメして演じられるのが退屈だったり。演劇作品ですがテレビっぽいと思いました。テレビ番組を作る現場を舞台にしているわけですから、それも意図的なのかもしれませんが。
三谷さんの得意とする戯曲の形式はシチュエーション・コメディで、笑うための展開というのが必ず用意されており、その仕組みや準備段階などが見えてしまうと、私は入っていけないんですよね。
客席では笑いがいっぱい起こっていましたし、カーテンコールも数回ありました。
ここからネタバレします。セリフは完全に正確ではありません。
伊東四朗さんのセリフで笑えました。でもこの2箇所だけなんですよね・・・。
「旦那さんらしき人があなたを探していましたよ」(影の薄い男について皆が話し終わったのに)
「しょうがない。予備のを使おう。」(着替え用のタオルを紛失するが、全く同じものを持っていた)
エキストラの3つの鉄則というのが面白かったですね。
「時間に遅れてはならない、スターより目立ってはならない、スタッフにはむかってはならない」。
「俺たちは三流の役者じゃない。一流のエキストラなんだ」と言ったエキストラさんがいらっしゃいましたが、そういうエキストラが自信を持って、伸び伸びと働ける現場が増えるといいなと思います。
佐藤B作さん演じる俳優タドコロカンタのセリフは、三谷さんのお気持ちを代弁してるのかもしれませんよね。
「エキストラがうまけりゃ映画も生きる。それに気づかないプロデューサーが多すぎるんだよ。」
出演=佐藤B作・佐渡稔・石井愃一・市川勇・山口良一・たかはし等・あめくみちこ・山本ふじこ・大森ヒロシ・まいど豊・瀬戸陽一朗・中田浄・市瀬理都子・京極圭・玉垣光彦・奈良崎まどか・羽賀蓉子・フジワラマドカ・垣内裕一・金澤貴子・上滝明美・村田一晃・矢谷健一
客演=伊東四朗・角野卓造・はしのえみ・中本修
作・演出=三谷幸喜 舞台監督=岡嘉洋 美術=堀尾幸男 照明=宮野和夫 音響=井上正弘(オフィス新音) 衣裳=菊田光次郎(東京衣裳) 演出助手=添田忠伸 写真=加藤孝 宣伝美術=鳥井和昌 制作=石井琴子/水渕歩知 主催=(有)東京ヴォードヴィルショー/日本テレビ
チケット発売日10月15日(日) 全席指定・前売・当日共に7000円 学生割引5000円(学生証提示:当日券のみ)
公式=http://www.vaudeville-show.com/
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