2006年12月31日
2006年しのぶの観劇ベストテン
2006年の総決算
毎年恒例のしのぶの観劇ベストテンですが、今年は趣旨を変えて「心に残る10本」+αを選んでみました。2006年の観劇本数は347本(内、同じ作品を複数回観たのは4作品。重複本数は6本)。
2005年は「面白かった!」と思った作品は347本中233本でした。打率は6割7分1厘・・・多すぎますよねぇ、いったい何が起こったんでしょうか(笑)。※2005年は4割1分4厘でした。
何をもって「面白かった」と思うのかが、私の中で変化しているのかも知れません。とにかく2006年の私の観劇生活はかなり幸せだったということです♪作り手の方々のおかげです。ありがとうございました!
■メルマガ号外■ ※初日の早い順
・ラッパ屋『あしたのニュース』01/12-02/05THEATER/TOPS
・こまつ座『兄おとうと』01/19-02/05紀伊國屋ホール
・パルコ歌舞伎『決闘!高田馬場』03/02-26パルコ劇場
・俳優座劇場プロデュース『東京原子核クラブ』07/06-16俳優座劇場
・パルコ『トーチソング・トリロジー』11/20-12/07パルコ劇場
■心に残る10本■ ※初日の早い順
・渡辺源四郎商店『夜の行進』02/17-19こまばアゴラ劇場
・ポツドール『夢の城』03/02-12THEATER/TOPS
・チェルフィッチュ『三月の5日間』03/11-21六本木Super Deluxe
・tpt『皆に伝えよ!ソイレント・グリーンは人肉だと』03/29-04/16ベニサン・ピット
・劇団、本谷有希子(アウェー)『密室彼女』05/03-09ザ・スズナリ
・文学座+青年団『地下室』05/18-28アトリエ春風舎
・新国立劇場演劇『アジアの女』09/28-10/15新国立劇場小劇場
・演劇集団円『ロンサム・ウェスト』10/05-18ステージ円
・東京デスロック『再生』10/26-31アトリエ春風舎
・新国立劇場/静岡県舞台芸術センター(SPAC)『シラノ・ド・ベルジュラック』11/02-12新国立劇場中劇場
■複数回観に行った公演■
・チェルフィッチュ『三月の5日間』4回(会場に行ったのは7回)
・青空美人プロデュース『怪力』2回
・ハイバイ『無外流、津川吾郎』2回
・新国立劇場『エンジョイ』2回
■男優■
ロベール・ルパージュ
(世田谷パブリックシアター『アンデルセン・プロジェクト』06/23-07/08世田谷パブリックシアター)
・次点 山本芳郎
(山の手事情社・Yamanote Fair2006『タイタス・アンドロニカス』01/13-22吉祥寺シアター)
■女優■
麻実れい
(tpt『三島由紀夫作「黒蜥蜴」ー江戸川乱歩原作によるー』11/24-12/20ベニサン・ピット)
・新人 杉村誠子
(Ort-d.d U-30プロジェクトvol.2『サド侯爵夫人』08/30-09/03アトリエ・センティオ)
■企画■
・TOKYOSCAPE
・青年団
「文学座+青年団自主企画交流シリーズ第一弾」
「ソウル市民三部作連続上演」
青年団リンク、若手自主企画、サミットなど
・佐藤佐吉演劇祭2006
■寄稿■
・wonderland『年末回顧特集「振り返る 私の2006」』
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Happy Hunting Ground vol.9『冬のサボテン』サイスタジオコモネBスタジオ
鄭義信(チョン・ウィシン)さん(Wikipedia)の戯曲の2作品同時上演です(過去レビュー⇒1)。私は「冬のサボテン」を拝見しました。1度観たことがあったのですが、2度観てまた素晴らしい戯曲だと再確認。立見が出るほどの大盛況でした。
Happy Hunting Ground(ハッピーハンティンググランド)は文学座の有志による自主公演ユニット(過去レビュー⇒1、2、3)。俳優さん目当てに通ってしまいます。
レビューは後ほどアップ予定。
鄭義信の戯曲2作品を同時上演。『LOVE「冬のサボテン」「愛しのメディア」』
「冬のサボテン」出演=沢田冬樹/浅野雅博/櫻井章喜/石橋徹郎
「愛しのメディア」出演=細貝弘二/上川路啓志/太刀川亜希/山谷典子/頼経明子/藤崎あかね
ポケットシアター「動物園物語より」出演=古川悦史/助川嘉隆/上川路啓志
作:鄭義信 演出:高橋正徳 美術:乗峰雅寛 照明:賀澤礼子 音響・作曲:熊野大輔 衣装:大野典子 企画・制作:吉田 悦子・Happy Hunting Ground 主催:サイスタジオ・Happy Hunting Ground
前売り3300円 当日3500円 学生2000円 通し券6000円 ポケットシアター1000円
公式=http://www.saistudio.net/html/studio_performance_vol20.html
公式ブログ=http://blog.goo.ne.jp/hhgsai/
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王子小劇場トリビュート001畑澤聖悟/いるかHotel『月と牛の耳』12/26-30王子小劇場
畑澤聖悟さんの戯曲を取り上げる王子トリビュートの第2弾。『俺の屍を越えていけ』に続いて、谷省吾さんが作・演出されるいるかHotelの『月と牛の耳』を拝見しました。
いるかHotelには2000年の東京公演で出会っており、少し懐かしい気持ちにもなりました。谷さんのことはアクサル公演でもお見かけしています。
詳しいレビュー⇒休むに似たり。
≪作品紹介≫ 企画公式ページより
ある特殊な病気を持つ父親と家族の「ある日」。
格闘家一家がくり広げる、血湧き肉踊る愛のドラマ。
今回、関西弁でパワーアップ。
≪ここまで≫
舞台を東北から関西に変えて、言葉も関西弁に書き換えられていました。面白いアダプテーションですよね。こういうアイデアはぜひ色んな方言・言語でやってもらいたいなと思いました。
ある病気で入院した格闘家・加賀谷(隈本晃俊)の病室。加賀谷の長男(入谷啓介)、長女(岸原香恵)、次男(奥田貴政)、次女(牧野亜希子)の四人兄弟がお見舞いにやってきます。はじまって15~20分ぐらいで父親の病気の種類については予想がつき、少しがっかり。私は病院・病気モノが苦手ですし、最近よく見かける設定だったんです。
でも中盤以降から、長女の彼氏・徹(加藤巨樹)が加賀屋に対して抱いていた、強いあこがれの混じった敵対心が伝わってきて、設定や人間関係などは気にならなくなりました。人間はなぜか無性に欲しくなったり、勝ちたくなったりするんですよね。ただひたすら無心にそれを求め続ける姿は、端からは馬鹿みたいに見えるかもしれません。それでも人間は、あきらめずに欲しがり続けていいんだと思います。
関西ノリのわかりやすいギャグやネタは作品全体を明るくするし微笑ましいですが、流れをブツっと切ってしまうのも避けられません。見せ場のシーンでいかにもな音楽が鳴るのももったいなかったです。登場する人がことごとく良い人ばかりに見えたのが残念。見るからに悪そうな人は道化扱いで(例:放射線技師)、簡単に処理しすぎなんじゃないかと思いました。言葉の裏側にある登場人物の本性に、もっと迫ってもらいたかったです。
ここからネタバレします。
加賀谷の病気は記憶が持続できないというものでした。1999年の春のある日を毎日繰り返して、何年も入院しています。
4人兄弟も長女の夫・徹(加藤巨樹)もみな格闘技の訓練を積んでおり、加賀屋を師匠と仰いでいます。でも、熊も倒せるほど(嘘だろうが本当だろうが)強い加賀谷に対して、本気で「勝ちたい」と思っていたのは徹だけでした。4人の子供達は父親には絶対にかなわないと思い込んでいるんですね。一番弱そうな徹が一番勝ちたいと思っていたことにジーンと来ました。
血の繋がっていない他人である徹の気持ちだけが、病気の加賀谷に伝わるというのは、できすぎたハッピーエンドだと言えるかもしれません。でも、「誰になんと言われようが、自分はこう思う(こうする)」という強い意志は、奇跡を起こすものだと思います。
病院につとめる医者や放射線技師、看護士などにリアリティが感じられませんでした。加賀屋につきっきりで世話をする穐本祥子(大西千保)という若い女性については、裏の顔を匂わせるか、本当に純粋な人にするか、どちらかに徹底して欲しかったですね。偽善ぶった人に見えました。たとえば「マッサージをしましょう」と言って加賀谷を部屋に連れて行くのを意味深にして、兄弟にもっと露骨に批判的な態度を取らせて、まるで加賀屋を独り占めしようとしているようにも描けると思います。博愛の女神のようにするなら、無理矢理言い寄ってくる放射線技師にも分け隔てなく優しい女性じゃないとおかしいと思いました。
4人兄弟についても、もっと関係を深く掘下げられるんじゃないかと思いました。たとえば次女と徹の間に何らかの卑猥なムードがあっても良かったと思います。具体的には、次女が“いまだに”姉の夫のことを「お兄さん」ではなく「徹さん」と呼ぶことについては、もっとひっかかりがあっていいと思いました。長女夫婦にはずっと子供が居ないわけですし。それに「普通に一所懸命生きている善人の徹が加賀谷の心を動かした」のでは物足りなさを感じます。徹も俗物として描いてくれた方が、奇跡に信憑性が増すと思います。病気で入院した加賀谷を捨てて、男と逃げて死んだ母親だけが、妙に鮮やかに悪者になってしまうのももったいないです。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
出演:畑澤聖悟/谷省吾/黒澤世莉 司会:工藤千夏(渡辺源四郎商店ドラマターグ)
出演された3人の作・演出家全員がサービス精神のある方々だったので、とても楽しい時間でした。特に畑澤さんの話は可笑しかった~!
畑澤「タイトルの『牛の耳』は「牛耳る」から来ています。これは家長が交代する話です(言葉は正確ではありません)。」
畑澤「谷さんがブルース・リーで出てきたシーンは僕も出ていたんですが、ドアからじーっと中を覗き込むだけの役でした。あそこは谷さんが絶対ブルース・リーをやるだろうなってわかってた(笑)。」
畑澤「渡辺えり子さんに「『俺の屍をこえていけ』はマッチョイズムだ」と批判されて(中略)、「『赤貝』がいいんじゃない?」と言われたんですが(笑)、先日の王子小劇場プロデュース『俺の屍…』を見て思いました。あのタイトルは「いちご牛乳」がいいんじゃない!?」
畑澤聖悟作品連続上演
≪東京、兵庫≫
出演=隈本晃俊(未来探偵社)/宇仁菅綾/岸原香恵/横尾学/牧野亜希子/梁川能希/北次加奈子/加藤巨樹(劇団ひまわり/アクサル)/入谷啓介/大西千保(劇団ひまわり)/森崎正弘(MousePiece-ree)/奥田貴政(ego-rock)/永津真奈(ブルーシャトル/アライプ)/榊原大介/谷省吾*一部ダブルキャスト
作=畑澤聖悟 演出=谷省吾 舞台監督=永易健介 照明=三浦あさ子 音響=Alain Nouveau 舞台美術=宮田重雄 宣伝美術=東學 宣伝写真=伊東俊介 制作=宮崎由美、宇仁菅綾、岸原香恵 制作協力=スタッフステーション 製作総指揮=村守春樹
前売券¥2700円(日時指定・整理番号付)当日券¥3000円 学生/北区在住者/シニア(60歳以上)¥1500(当日券のみ・要証明書) 中高生グループ割引 3人=¥3900円(当日券のみ・要証明書)*28(木)15:00及び 29(金)15:00は【昼ギャザ】 *王子トリビュート通し券あり(劇場予約のみ)
2/26(火)初日終演後、ポストパフォーマンストーク(畑澤聖悟×谷省吾×黒澤世莉)あり
いるかHotel=http://www1.linkclub.or.jp/~irukahtl/
公式=http://www.en-geki.com/tribute/
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2006年12月30日
バズノーツ『バズノーツのマクベスPPR』12/27-01/07こまばアゴラ劇場
増田理さんが主宰されるバズノーツ。増田さんのことはチェルフィッチュ公演に出演されているのを拝見していました。劇団名を変更してから5年ぶり、そしてバズノーツとしては初めての公演なんですね。
ポスト・パフォーマンス・トークのゲストが豪華!私はチェルフィッチュの岡田利規さんの日に伺いました。上演時間は1時間45分。トークのある日に観るのがかなりお得な気がします・・・。
レビューは後ほどアップ予定。
ここからネタバレします。
出演=久保田芳之(reset-N)/秋葉由麻(NK projects!)/齋藤晴香/坂本典弘/他19名(体調不良により降板・笑)
原作=W・シェイクスピア『マクベス』 翻案・演出=増田理 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
前売・当日共2500円(日時指定・全席自由) プレビュー公演:1500円
マクベスPPT(ポストパフォーマンストーク)
12月28日(木)19:30 岡田利規(チェルフィッチュ)
12月29日(金)19:30 前田司郎(五反田団)
1月2日(火)14:00 下西啓正(乞局)
1月3日(水)19:30 多田淳之介(東京デスロック)
1月4日(木)19:30 松井周(青年団)
公式=http://www.geocities.jp/buzznauts/macbethppr_entrance.html
劇場公式=http://www.komaba-agora.com/line_up/2006_12/buzznauts.html
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2006年12月26日
【寄稿】wonderland『年末回顧特集「振り返る 私の2006」』
小劇場演劇、ダンス、パフォーマンスのレビュー&ニュースを取り扱うサイト“wonderland”の年末企画に参加させていただきました。30人の舞台好きが選んだ3本をザっと眺めるだけで超楽しい!文章も寄せられていますので、ぜひご覧ください。
⇒年末回顧特集「振り返る 私の2006」
■しのぶの小劇場ベスト3(12/12時点の観劇数340本より選抜・順不同)
文学座+青年団自主企画交流シリーズ「地下室」
ポツドール「夢の城」
演劇集団円「ロンサム・ウェスト」
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平田オリザ氏ひきいる青年団の若手(多田淳之介氏、松井周氏ら)の活躍が目覚しい。渡辺源四郎商店の畑澤聖悟氏はコンスタントに佳作を発表している(「夜の行進」「猫の恋、昴は天にのぼりつめ」「背中から40分」)。再演で際立った成果はチェルフィッチュ「三月の5日間」、俳優座劇場プロデュース「東京原子核クラブ」。
ウラジオストク青年劇場「かもめ」、ガラシ×ク・ナウカ「ムネモシュネの贈りもの」、劇団「木花」「ロミオとジュリエット」などの海外のカンパニーの作品で、俳優の力を見せつけられた。
(注)今年の3本は小劇場公演(客席数300席以下の劇場での自主製作/ただし劇場プロデュースを含む)の中で、私が観た作品から選出。12月12日時点の2006年観劇本数は340本。文中のタイトルは初日順もしくはあいうえお順。
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2006年12月25日
王子小劇場トリビュート001畑澤聖悟/王子小劇場プロデュース『俺の屍を超えていけ』12/20-24王子小劇場
渡辺源四郎商店の畑澤聖悟(はたさわ・せいご)さんの戯曲を3本連続で上演する王子小劇場の企画です。第一回目は日本劇作家大会2005熊本大会・短編戯曲コンクール最優秀賞を受賞した『俺の屍(かばね)を超えていけ』。時間堂の黒澤世莉さん(過去レビュー⇒1、2)が演出されました。
12/23(土)19:30の回終演後のポスト・パフォーマンス・トークに出演いたしました。司会なんて初めてだったんですが、お客様の暖かいまなざしと、真面目にたくさん話してくださった出演者の方々のおかげで楽しい時間になりました。ありがとうございました。
12/26(火)からいるかHotel『月と牛の耳』、1/4(木)から渡辺源四郎商店『素振り』が開幕します。両公演とも初日にポスト・パフォーマンス・トークが予定されておりまして、私は両方伺うつもりです。
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レビューをアップしました(2006/12/27)。
≪ものがたり≫ 時間堂公式サイトより。(原田紀行)を追加。
あるローカル放送局の会議室に6人の若手社員が集められた。彼らは社長より密命を与えられている。
入社二年目、制作部の三沢(こいけけいこ)のいる会議室に、三年目の報道部、松島(黒岩三佳)が入ってくる。陽気に話す二人だが、どこかしら気が重そうだ。三沢と同じ入社二年目、技術部の北上(玉置玲央)は、純朴な組合の青年。次にあからさまに不機嫌なアナウンサー部の郡山(葛木英)、若手で一番のやり手で、三沢の上司にあたる制作部の本荘(原田紀行)も入室してくる。最後に正義漢の組合員、営業部の東根(森下亮)が、大口の営業を成功させたと入室し、全員がそろった。
●●●を1名、この場で決定しなければならない。かくして気の重い話し合いが始まるのであった。
≪以上≫
会議室を舞台にしたワン・シチュエーション会話劇です。「こういう話し合いがあること自体が、いけないことだ」と誰もが思っているのだけれど、会社勤めのサラリーマンは上司の強い要求には逆らえません。登場人物それぞれの葛藤は納得のいくものばかり。現実をしっかり見つめて筋を通しながら、主張も堂々と盛り込んだ戯曲でした。作家の男気を感じます。
上演時間は短めの80分でしたが、45分経ったぐらいから突然空気に緊張が走るようになり、一人ひとりの感情が渦のようにぐるぐると回って高まっていって、終盤は何がなんだかわからなくなるぐらいに、私の気持ちも、頭も熱くなってしまいました。それが涙になって、ほろり。
前作でも感じましたが、黒澤さんの演出は役者さんの感情を自由に、際限なく動かせていくように思います。『エンジョイ』でも確信しましたが、人間の感情を無視した行動(政策)なんて、うまく機能するはずないですね。意味が分からない感情の盛り上がりに、こんなに影響されるのですから。私が生きてきた環境では、論理的、理性的、建設的、理知的などと表現されるような話し合いや係わり合いがもてはやされてきたように思いますが、それは正しいわけじゃないと、今、強く信じられます。
人間の感情にフォーカスすると、少なからず私に影響を与えてくれた作品でしたが、登場人物のバックグラウンドなどに目をやると、穴はあったと思います。寒い地方のラジオ局で働く若手会社員たちの人間関係について、曖昧なままで腑に落ちなかったり、もっと掘り下げるべきだと思うこともありました。
お芝居には関係ないんですが、今の私の職業は自営業(フリーランス?)になるのかな。自分の職歴を振り返ってみたら、サラリーマン、派遣社員、アルバイト、無職(笑)、そして経営者(会社つくったりしたから)などを経験しましたね、それぞれ短いスパンですが。サラリーマンだった期間が一番長いです。たぶん楽だったからでしょうね。でももう絶対になれないけど(笑)。
ここからネタバレします。
フランス帰りの新社長の命令は、幹部社員の中から一人、リストラ対象(クビ)になる人を選ぶこと。決められた時間内に選べなければ、会議に呼ばれた6人の中の1人がクビになります。やり手の本荘(原田紀行)主導で会議は進み、本荘の同期で営業部の東根(森下亮)が反発するものの、無記名投票の多数決で1名が選ばれてしまい・・・。
会社の中の希薄な人間関係が、クビの危機を共有することで接近・衝突していきます。言葉よりも身体(動き)よりも、それぞれの感情の高まりに圧倒されて、私の気持ちがコントロール不能になりました。三沢(こいけけいこ)の今にも泣き出しそうな、ぐしゃぐしゃの表情に引き込まれました。
最後は三沢と北上(玉置玲央)のほっこりとしたラブ・シーンになるかと思いきや、やはり感情は収まらず、熱くなったまま突然に終幕。個人的にはもっと長い暗転が欲しかったですね、涙が流れっぱなしだったから(苦笑)。
松島(黒岩三佳)は報道部なんですね。でもどういう仕事をしている人物なのかがわかりませんでした。松島とアナウンサーの郡山(葛木英)、制作部の三沢(こいけけいこ)の3人の女性社員の位置関係が曖昧なままだったように思います。あと、薄着すぎる気が・・・。
本荘(原田紀行)と東根(森下亮)の対立はもっと深める必要があったのではないでしょうか。特に東根は営業部なので、会社の外側を担う仕事です。ものづくり(音づくり)をしている他のメンバーとの温度差というか、仕事の質的な違いをもっと見せてほしかったですね。
一番下っ端の技術部の北上(玉置玲央)が「僕はみんなのものです」という意味のセリフを2回言うのですが、意図がわかりづらく、もったいないと思いました。
「俺の屍を超えていけ」って、ムネさん(進んでリストラ対象になったベテラン職人)の言葉かな~。泣けるゼ。
※12/26のポスト・パフォーマンス・トークで畑澤さんがおっしゃっていたのですが、出演者が6人なのはロシアン・ルーレットだからだそうです。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
出演:黒澤世莉/原田紀行/森下亮/玉置玲央/高野しのぶ(司会)
まずこの作品および企画について説明し、作品自体とお稽古について、一人ひとりに質問をしていきました。
工夫したのは、舞台に上がる人全員の名札をつくったこと。役名、役者名、所属劇団を明記しました。さまざまな劇団の役者さんを集めたプロデュース公演であることを、文字とトークでわかりやすくお伝えしたかったからです。
出演=葛木英(メタリック農家)/黒岩三佳(あひるなんちゃら)/こいけけいこ/玉置玲央(柿喰う客)/原田紀行(reset-N)/森下亮(クロムモリブデン)
作=畑澤聖悟 演出=黒澤世莉 舞台監督=松下清永 照明=工藤雅弘(Fantasista?ish) 舞台美術=近藤麗子 宣伝美術=村山泰子(時間堂) スチール撮影=松本幸夫 ビデオ撮影=藤澤友子 制作=近藤のり子 主催=王子小劇場 共催=時間堂 製作=俺の屍を越えていけ実行委員会 主催=王子小劇場 共催=時間堂
前売2,800円(全席指定) 当日3,000円 学生1,500円(要証明・当日のみ) 中高生グループ割引 3人3,900円(要証明・当日のみ)【王子トリビュート001 3公演共通】北区在住者 / シニア(60歳以上) 1,500円(要証明・当日のみ)王子トリビュート001 3公演通しチケット 4,500円 限定50枚
公式=http://www.en-geki.com/tribute/
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グリング『虹』12/20-24紀伊國屋ホール
昨年末の『海賊』以来のグリングの新作で、初・紀伊國屋ホール進出公演です。作・演出の青木豪さんは今年もいろんなところで活躍されましたが(レビュー⇒1、2)、グリング主催は今年はこれ1本だけなんですよね。開幕したとたんに前売りチケットが完売し、当日券に列ができていた人気公演でした。
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舞台はカトリックの教会。神父と神父の家族、信徒らが集い、等身大の庶民の生活が描かれます。和気あいあいとたわいもない会話が交わされる穏やかな日常に、ぴったり隣り合わせになっている死の存在を、残酷なほど生々しく感じさせられました。青木さんの視点は本当に鋭いなと思います。無意識に生きているこの平凡な日々こそ命懸けなんですよね。
私たち人間は「いつ死ぬかわからない」のですから、死が常に生の隣り合わせになっているのは当然のことです。でも普段はそんなことは忘れて生きていますから、突然襲ってきた死に対して覚悟も準備もできていないため、あらんばかりに戸惑い、取り乱します。
でも、そうやって心が乱れきった状態をさらすことができるのは、家族や恋人など、ごく近しい人にだけなんですよね。この作品では生死と向き合わざるを得なくなった人間が何人も登場しますが、大げさに盛り上げたりわざとらしく嘆き悲しんだりしないので、スムーズに感情移入でき、最後にはほろりと涙できました。
ただ、『海賊』でメルマガ号外を出して青木作品を追いかけている私には、物足りなさも残りました。物語の核になる出来事が起こるバランスがあまり良くないように思いました。
裏風俗っていう言葉をはじめて聞いたんですが、風俗店の取締りを厳しくすることで生まれるんですね。なんて皮肉な・・・。
ここからネタバレします。
神父(東憲司)は聖職者なので結婚もしないし子供も作らないのですが、子供を生まない(作らない)夫婦も2組登場しました。不妊治療を途中であきらめた夫婦(中野英樹&高橋理恵子)、夫が避妊をやめようとしとしない夫婦(杉山文雄&萩原利映)。カップルのあり方が多様化し、少子化も進んだ現代の悩みが映りました。
子供がいない家族って何なんだろう、血のつながりって何なんだろうと考えました。子供がいるからといって幸せとは限らないし、同様に、子供がいないからといって不幸せとは限りません。血のつながった家族についても同様です。子供のことは簡単に解決できることではないけれど、いつ死ぬか分からない儚い存在である私が、今、一緒に生きている人に感謝して、その人を大切にすることはできると思いました。
何がおこってもそれは神様の思し召しなのだから、人生に振り掛かってくるどんな幸せも不幸せも「喜びなさい」という聖書の言葉(だと思う)は、厳しいけれど確かな道しるべになる気がしました。
生きている頃の長男(鈴木歩己)が登場する過去の回想シーンで、神父の家族全員が舞台に揃うのですが(母:井出みな子、長男:鈴木歩己、弟:東憲司、妹:萩原利映)、彼らが血のつながった、何年も一緒に生活してきた“家族”なのだと感じられなかったのは残念。
HIVに感染していたことがわかった夫(杉山文雄)に、妻(萩原利映)がキスをするシーンで泣けちゃいました。このカップルには夫婦らしいムードを感じることができていたからだと思います。
出演=杉山文雄/萩原利映/鈴木歩己/中野英樹/藤本喜久子(無名塾)/高橋理恵子(演劇集団円)/泉陽二/鬼頭典子(文学座)/星耕介(Oi-SCALE)/東憲司(劇団桟敷童子)/井出みな子(演劇集団円)
作・演出:青木豪 照明:清水利恭 美術:田中敏恵 舞台監督:筒井昭善 効果:青木タクヘイ 音響オペレーター:都築茂一 宣伝美術:高橋歩 宣伝写真:中西隆良 制作:菊池八恵
アドバイザー:嶌津信勝 企画制作・主催:グリング
一般前売り開始日2006年10月23日(月)10:00より 早割3,800円・前売4,000円・当日4,200円(全席指定/税込)
公式=http://www.gring.info/
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2006年12月20日
贅プレビュー公演『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』12/15-17中野MOMO4階稽古場
イキのいい劇団の主宰ばかりが集まって、何やら新しい試みにチャレンジするようです。無料のプレビュー公演に伺いました。ハイバイ『無外流 津川吾郎』と同じく、プレビューを観た観客の感想が公式サイトに載っています(本チラシに掲載されることもあるそうです)。
本公演:2007年1月16日~21日@ギャラリーLE DECO
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イキウメ『短編集 Vol.1-図書館的人生-』の中の一編『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』を取り上げていました。贅のメンバー以外に多田淳之介さんも参加されています。多田さんも劇団の主宰ですね。
プレビュー初日は恐る恐るの手探りムードが漂っていましたが、観ているうちにやりたいことがわかってきて、一緒にハラハラすることができて(笑)、楽しかったです。
私は『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』のストーリーがわかっていたので、少し退屈ではありましたね。本公演は前川さんの書き下ろし新作が観られるそうですので、とても楽しみです。
ここからネタバレします。
出演者が下手の事務机を囲んで座わった状態で、ゆるゆると『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』の本読みが始まります。セリフを覚えて演技をする人もいますが、基本的に“台本を読んでいる”状態を観客に見せます。
それが終わると、役者さんが台本を置いて舞台に出てきて、立ち稽古のように『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』が上演されます。つまり同じ脚本を2度やるんですね。2度目がいわば“贅肉がついていて贅沢な”おまけつきなのです。
神埼という女(岩井秀人)がビルの屋上から飛び降り自殺をしようとしているのですが、岩井さんは2段だけ積み上げられた箱馬に乗っており、すぐ下の床を眺めながら“飛び降り自殺しそうな女”の演技をします。観客は“演劇の嘘”を受け入れて「あぁ、ここは屋上という設定なんだな」と素直に信じます。なのに岩井さんは、わざと前方によろけて稽古場の壁に頭をぶつけたのです。これは可笑しかった~。その後さらに「屋上から飛び降りようとする」演技を続けつつ、倒れそうになったら壁に手をついてふんばったりも(苦笑)。
他にもラー油の瓶(だったかな)をUSBメモリに見立てたり、脚本の前提を崩していくアイデアやアドリブ的要素を盛り込んで、終盤では出演者が突然一人増えたりもしました(神崎役に酒井若菜さんが参加)。
演劇なのですから、段取り通りに進むことはもちろん悪いことではないです。でもこういう企画なら、段取りは段取りとしてもっとわざとらしく作りこんでくれたらいいなと思いました(振付どおりに踊るとか)。予定されたのであろうハプニングは、もっとハプニングらしく見せて欲しいし、できれば本当のアドリブをもっと沢山入れて欲しいですね。
でも贅というユニットがこれからやろうとしていることは、よくわかりましたし、無料でここまで楽しませてくださったことには満足でした。
出演=板垣雄亮(殿様ランチ)/岩井秀人(ハイバイ)/瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)/多田淳之介(東京デスロック)/酒井若菜(ハイバイ)
作=前川知大(イキウメ) 演出=不在
料金:無料!
公式=http://zeiniku.net/
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2006年12月19日
青年団『ソウル市民三部作連続公演「ソウル市民 昭和望郷編」』12/08-17吉祥寺シアター
「ソウル市民」「ソウル市民1919」に続いて「ソウル市民 昭和望郷編」を拝見しました。新作で三部作の完結編です。
「吉祥寺ちらし会議」出演後だったので疲労に負けてしまった瞬間もありましたが、幕が下りた時には三部作によって統合された大作の味わいがありました。
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≪あらすじ≫ 無料配布パンフレットより。(役者名)を追加。
1929年10月24日、ソウル(当時の現地名は京城)。篠崎文房具店にも大衆消費社会の波が押し寄せ、新しい経営感覚が求められていた。
この家の長女(井上三奈子)に求婚したアメリカ帰りの新進経営者(古舘寛治)。
精神を病んで入退院を繰り返している長男(松井周)。
総督府に勤めながらも朝鮮人エリートとして植民地支配への協力に悩む青年(金旻緒)。
通り過ぎる謎の若き芸術家集団(山本裕子/村田牧子/二反田幸平/端田新菜)。
つかの間の饗宴を楽しむような、一群の若者たちの姿を鋭く描いた、ソウル市民三部作の完結編。
≪ここまで≫
わざとおどけてみせるような笑いの時間が長く、三作品の中ではあまり私好みの空気感ではありませんでした。でも後半に病気の長男(松井周)が帰宅してからは、軽快で奇妙なスリルが心地よかったです。
先日見た映画「ゆれる」と似てるように思いました。その時、その場所で確かに生まれたある感情が、身の回りの環境に影響されて歪曲していきます。過去の記憶はどんどんと曖昧になっていきます。日本人なのか朝鮮人なのか、医者なのか患者なのか、自分なのか他人なのか・・・。境界が破壊されて混ざり合い、何が何だかわからなくなったまま自分を放置したその結果が、ぬるい笑い声になるのではないでしょうか。
数年前の私だったらこの三部作に“日本人に対する悪意”というものを感じて、なんとも表現しづらい不快な気持ちになっていただろうと思います。でも今回は全くそういう感覚がありませんでした。自分自身や日本、そしてこの三部作に対して、ぐっと引いた視点から客観的に眺められるようになりました(もちろん私の母国・日本が、ある国々を植民地にしたという事実を受け止めることが大前提ですが)。ここ数年間で海外の舞台をたくさん観に行き、舞台を通じて色んな国の色んな人々と触れ合ったおかげで、少しは視野が広くなったかな~と思います。
ここからネタバレします。
総督府に勤めはじめた朝鮮人の書生・李齊源(金旻緒)の存在に、気持ちが混乱しました。でもその混乱が私にとって一番大切でした。外国語の音がとても心地よく耳に届きました。
日本人が朝鮮人に「十円五十銭(じゅうえんごじっせん)」の発音を練習させるシーンは、特に胸がむかつきました。でも、日本語の発音がはっきりとできるようになることは、李齊源のその後の人生にとって大切なことだったのでしょうし(あの時代では)、屈辱的とはいえその場では正論だったのでしょう。
自分が生きる今の常識や流行に、もっと慎重に反応しなければいけないと思いました。
「ソウル市民」「ソウル市民1919」「ソウル市民 昭和望郷編(新作)」の三作連続公演
出演=井上三奈子/福士史麻/松井周/荻野友里/山本雅幸/高橋智子/小林智/永井秀樹/森内美由紀/古舘寛治/河村竜也/古屋隆太/金旻緒/工藤倫子/鈴木智香子/長野海/渡辺香奈/山口ゆかり/大竹直/山本裕子/村田牧子/二反田幸平/端田新菜/後藤麻美/堀夏子
作・演出=平田オリザ 演出助手=井上こころ/深田晃司 舞台美術=杉山至+鴉屋 照明=岩城保 音響=藪公美子 衣装=有賀千鶴 衣装製作=菅かな女/すぎうらますみ/藤木智美 宣伝美術=工藤規雄+村上和子/京/太田裕子 宣伝写真=佐藤孝仁 宣伝美術スタイリスト=山口友里 パンフレットデザイン=京 パンフレット写真撮影=青木司 パンフレット対談編集=工藤千夏 翻訳協力=原真理子 制作=松尾洋一郎/西山葉子/林有希子 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/(財)武蔵野文化事業団
[チケット発売日] 2006年10月1日(日)前売・予約:一般3,500円/学生・シニア2,500円/高校生以下1,500円 当日:一般4,000円/学生・シニア3,000円/高校生以下2,000円 一日通し券(前売・予約のみ):一般9,000円/学生・シニア6,000円/高校生以下4,000円 武蔵野市民・(財)武蔵野文化事業団アルテ友の会会員 特別料金3,150円 一日通し券8,100円
公式=http://www.seinendan.org/
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2006年12月18日
【ご報告】kyo.designworks「吉祥寺ちらし会議」(12/16@吉祥寺)が終了しました
パネラーとして参加した「吉祥寺ちらし会議」が終了いたしました。⇒公式サイト
観客の立場からチラシについて感じることを、ありのままにお話しようと心がけましたが、なにしろ多数のお客様の前で緊張しきり(汗)。夜中になるまで深呼吸も出来ないほどでした。
議事録は後ほど公式なものが発表されるようですので、どうぞお楽しみに♪
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2006年12月14日
マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング『ミュージカル「テニスの王子様」Absolute King立海 feat.六角~First Service』12/13-25日本青年館 大ホール
行って来ました!テニスの王子様ミュージカル(略称テニミュ?)!もぉ~すっごい客席!!きゃーーーっ!!って、もー、きゃーーーーーっ!!! 黄色い歓声どころか、あれは感極まった悲鳴のような・・・。経験できたことに、感謝です(笑)。
あ、日本青年館に行ったのは夢の遊眠社『桜の森の満開の下』以来でした~。
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あらすじは・・・なんか、中学校の男子テニス部の試合、でした。テニスを舞台でやるって、結構すごいです。
原作は少年ジャンプ連載の漫画(通称テニプリ)なんですよね。長いタイトル『ミュージカル「テニスの王子様」Absolute King立海 feat.六角~First Service』の意味が、やっと、今、わかろうとしている・・・。漫画「テニスの王子様」のミュージカルで、いわば主役の青学(せいがく)チームが、超強い立海っていう中学と対戦するんだけど、そこに六角っていう中学のメンバーも出るんだゼっ!・・・ってことなんですね~(笑)。
若くてぴちぴちした男の子が20~30人ぐらい出てたのかな。だから客席は彼らのファンの女の子たちで満杯。休憩を含む2時間だったんですが、終わるや否や物販コーナーに長蛇の列!なるほど、だから18時開演なのか!?・・・すみません、なんだか興奮しちゃってて・・・さっき観終わったばっかりで・・・・なぜか私、汗だくで帰宅しました。客席の熱気に完全に当てられましたね(笑)。
最初は「むむ、この人たち、踊りが上手いわけでも歌が上手いわけでもない・・・でも、身体は八頭身、もしかして九頭身かっ!?てゆーか足長!体細!」・・・などと観察していたんですが、だんだんと観客の熱が伝わってきて、途中休憩直前のイベント(的な演出)で完全に置いていかれて、「あぁものすごい人気のあるイベントなんだな~」としみじみしつつ、自分自身はサーーーっと後ろに引くばかり。だって、原作も知らないし出演者のファンでもないしぃ~。
・・・ところが!後半はテニスの試合の芝居が盛り上がってきたんです。正直なところ、びっくり。だって試合の途中で歌ったり踊ったり、長い長い回想シーンとか独白とかしちゃうんだよっ!!・・・なのに、引き込まれちゃったんですよね~。あれは面白かったです。
そういえばテニスって、選手の動きがかっこいいですよね。あの動きをダンスにするっていうのは、アイデアの時点で勝ってるのかも。
ここからネタバレします。
長いシリーズになってるミュージカルのようですね。メインの青学チームの男の子達も、もう何代目かだそうで。漫画からアニメ、劇場版アニメ映画、劇場版実写映画、そしてミュージカル・・・凄い。取りこぼしようがない(笑)。どんなジャンルのファンも色々楽しめちゃうってことですか。
おそらくテニプリ・ファンには常識であろうネタがいっぱいあって、それが出る度に客席がドっと受けていたのだろうと思います。
どう考えてもソレ恥ずかしいだろっ!って言いたくなる演出に、私のような門外漢だけでなく普通のお客様も笑ってました。つまり、クサいことを敢えて狙ってやってるってことなんですよね、驚きです。メインの人たち(青学)が歌も踊りも下手だったことにも驚いたけど(新人さんのようです)。でも、一番驚いたのは・・・芝居が、試合の途中で終わっちゃったってことっ!これ、次の公演で続きが観られるってことなの!?そうなの?そうなら凄い、凄いってっ!!・・・・と、また興奮気味(苦笑)。とにかく良い経験させてもらいました。
試合の演出は面白かったですね。テニスコートのネットが天井から降りてきて、舞台に降りるとそこがテニスコートになります。そしてネットが横向きになったり縦向きになったりするので、テニスコートの位置がぐるぐる変わるんです。敵・味方の位置関係が自由になるので、踊りも歌も自由自在。試合中でもなんのその。
私は「ペテン師」のダブルスが入れ替わっていたのがツボでした(すみません、わかりにくい説明で)。あんな漫画的な出来事が歌と踊りの見せ場になるなんて。しかも私、けっこう楽しみました。演出・振付は上島雪夫さん。宝塚歌劇、東宝ミュージカルなども手がけられています。納得!
≪東京・日本青年館、大阪、香川、東京・サンシャイン劇場、名古屋≫
出演=桜田通/南圭介/滝口幸広/相葉弘樹/瀬戸康史/中山麻生/渡部紘士/高木心平/柳下大/兼崎健太郎/八神蓮/小野健斗/馬場徹/中河内雅貴/夕輝壽太/桐山漣/大河元気/川原一馬/伊礼彼方/池上翔馬/IRE/進藤学/加藤良輔/原将明/川本稜/江口紘一
原作=許斐剛(集英社『週刊少年ジャンプ』連載) 演出・振付=上島雪夫 音楽=佐橋俊彦 脚本=三ツ矢雄二
前売り開始11月19日(日) 10:00~前売・当日共5,600円
公式=http://www.mmv.co.jp/products/flyer/tennis_musical/
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2006年12月13日
新国立劇場演劇『エンジョイ』12/07-23新国立劇場小劇場
チェルフィッチュの岡田利規さんの新作『エンジョイ』の二度目を観て来ました。非正規雇用労働者の若者を描く四幕劇。初日は舞台正面の席でどうしても納得がいかず、二度目は舞台横(上手側)の席をゲット。
初日は退屈だった第三幕で大号泣し、そして第四幕で心にぐっさりと痛い、悔しい、わだかまりを残してくれました。上演時間2時間は少々長い目ですが、素晴らしい作品です。
ただ、座る席によってこうも感想が変わってしまうのは・・・残念。これからご覧になる方には、舞台サイドの席(個人的には舞台に向かって右側サイド)をお薦めします。座席図はこちら。
今日は当日券に長蛇の列ができていました。チケット予約はお早めに!
先行レビュー⇒GRASSHOPPER、fringe blog
こりっち舞台芸術!にもコメントが上がってます。
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ネタバレ前までレビューをアップしました。
黒い劇場内に白い装置がある、モノトーンでシャープな印象の美術です。凸型の舞台を凹型に客席が囲みます。観客に挟まれたステージは舞台奥に向かってスロープ状に彫られており、いわば逆・八百屋舞台ですね。正面を見上げると大きな画面。舞台上でビデオ撮影する映像がそのまま映写されたり、ニュースの映像(ドキュメンタリー?)や文字も映ります。
チェルフィッチュならではの若者のだらだらとした動きと話し方は顕在。コミカルな振付に見えたり、呼吸して変化し続ける人間そのものが感じ取れたり。
一人の役者さんが演じる役柄がするりと違う人物にスライドしていき、“自分じゃない誰か”の話ではなく、“どこにでもいる誰か=自分”の話になります。
チェルフィッチュ作品でこれまでも感じてきたことですが、誰かに向かってとりとめもなく、つらつらと、長く、長く話し続けることで、その人の気持ちがまるで硬くて大きな塊のようになって、身体から湧き出してくるんですね。
湧き出すように感じるのは最初のうちで、対話が始まった時にはそこには身体や言葉よりも、感情という怪物が確かに存在して、互いに捨て身になって血も涙もない戦いを始めます。思いやりという名の怪物同士がぶつかりあって、互いの身体から血を吹き出して、もう息も絶え絶えになっているのに、さらに攻撃を加えあって・・・。小さな、小さな、二人の会話が私には巨大な戦争に見えて、自分で言うのもナンですが、熱い涙がずっとずっと目から絞りだされてきて止まりませんでした。
私が観た回は作・演出家いわく「不調」だったようですが、私にはよくわかりませんでした。2度目だからかもしれませんが。ただ、役者さんによっては「あぁ、セリフをしゃべってるなぁ」と退屈になる時もありました。それは確かに残念だったけれど、そんなことは終演の時には頭からすっ飛んでました。
岡田さんが「『エンジョイ』の参考文献とかではなくて、『エンジョイ』の原作だ、というのがいちばん正確なのだろう」とおっしゃる本がこちら↓
人文書院 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。
私は初日の前に買って、著者の杉田俊介さんの正しい激昂に息苦しさを感じながら、重要だと思う箇所に赤い線を引きまくって4分の1ぐらい読んでいたのですが、初日を観てから、読むのを休むことにしました。2度目を観終わってから読んだ方がいいなと思ったので。杉田さんの言葉は強く、激しく、そして正確で、私が演劇を楽しむには重すぎました。これからまた読み始めます。
ここからネタバレします。後ほどアップ予定。
出演=岩本えり/下西啓正/田中寿直/南波典子/松村翔子/村上聡一/山縣太一/山崎ルキノ/山中隆次郎
作・演出=岡田利規(チェルフィッチュ) 美術=伊藤雅子 照明=大平智己 音響=福澤裕之 衣裳=koco 舞台監督=米倉幸雄
THE LOFT 全席指定4,200円 Z席=1,500円/当日学生券=50%割引
公式=http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000119.html
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2006年12月11日
青年団『ソウル市民三部作連続公演「ソウル市民1919」』12/07-17吉祥寺シアター
「ソウル市民」に続いて「ソウル市民1919」を拝見しました。セットはほとんど変わらず、登場人物は少しずつ違い、配役はかなり変わっています。
続けてご覧になる方は、シリーズ間の空気感や配役の違いを楽しまれていたようです。私は3作とも別の日に観ることにしましたので、それぞれ別個の独立したお芝居として観ることになりました。
今回もやっぱり、すごく面白かったです。三作目が楽しみです。
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≪あらすじ≫ 無料配布パンフレットより。(役者名)を追加。
1909年3月1日、ソウル(当時の呼び名は京城)。篠崎家の人々は、今日も平凡な一日を過ごしている。ただ、今日は少しだけ外が騒々しい。噂では、朝鮮人たちが、通りにあふれているという。
おりしも相撲興行の一行(島田曜蔵&秋山建一)が到着し、応接間は賑わいを見せる。
オルガンの練習に興じる娘たち(辻美奈子、木崎友紀子、たむらみずほ)。
米増産の標語に頭をひねる書生たち(太田宏、永井秀樹)。
しかし、その間にも少しずつ、この家から朝鮮人が姿を消していく。
≪ここまで≫
あからさまな差別意識が堂々と漂う居間に、無邪気で明るい笑い声が響きます。エンターテインメントとして和やかな笑いと美しい歌を堪能しました。ふくよかな青年団俳優さんたちの活躍もすごかった(笑)。
そしてバカ話に笑いながらも、ずっと胸にむずがゆさを感じていました。平穏だと信じているこの瞬間に、どれだけの人がどれだけ傷ついているのか。今とこれからの日本について、その国民である自分自身について、向き合って考えざるを得ないとても貴重な時間でした。
途中で少々退屈した瞬間がありました。具体的にどこだったのかは覚えていないのですが、『ソウル市民』に比べると手放しに楽しい会話や具体的な事件が多く、その奥にあるものを私が感じづらくなっていたからかもしれません。
ここからネタバレします。
朝鮮人女中(ひらたよーこ&申瑞季)の歌があまりにうまく、そして美しくて、幕開け早々に涙がボロボロ・・・。ラストに日本人がオルガンに合わせて歌う京城の歌と対(つい)になっているんですね。「京城で、ロシアもシナも朝鮮も仲良し♪」みたいな無神経な歌詞でした。
無垢なまま、疑問を持たないままに生きることがいかに醜いことかと、当時の明るい流行歌を聞き流しながら考えました。歌が続く中で徐々に暗転して終幕したのがとても良かったです。
妻(山村崇子・登場しない)が死んで大旦那(篠塚祥司・登場しない)は病に臥せっており、妻が身ごもっていたはずの子供も出てきません。新しい家族として妾の子(小河原康二)が登場し、時の流れを感じました。諸行無常、ですね。幸せな今がずっと続くなんて絶対にありえません。
出戻ってきた娘・幸子(辻美奈子)の発言に具体的な差別意識が表れます。※セリフは正確ではありません。
「内地はいや。朝鮮がいい。」「だって日本人が娘さんを売っちゃったりするんだよ」「貧乏な日本人なんて初めて見た。」
今の私は普通に聞いていて「おかしいよ」と思いますが、当時は彼女の感覚も理解できないものではなかったのでしょう。自分自身の差別意識について「知らなかった」では済まないと思いました。せめて疑問に感じたことに蓋をせず、考え続けようと思います。
「ソウル市民」「ソウル市民1919」「ソウル市民 昭和望郷編(新作)」の三作連続公演
出演=山内健司/天明留理子/辻美奈子/小河原康二/大塚洋/根本江理子/太田宏/永井秀樹/田原礼子/高橋縁/ひらたよーこ/申瑞季/篠塚祥司(客演)/根上彩/たむらみずほ/島田曜蔵/秋山建一/佐藤誠/月村丹生/木崎友紀子/他
作・演出=平田オリザ 演出助手=井上こころ/深田晃司 舞台美術=杉山至+鴉屋 照明=岩城保 音響=藪公美子 衣装=有賀千鶴 衣装製作=菅かな女/すぎうらますみ/藤木智美 宣伝美術=工藤規雄+村上和子/京/太田裕子 宣伝写真=佐藤孝仁 宣伝美術スタイリスト=山口友里 パンフレットデザイン=京 パンフレット写真撮影=青木司 パンフレット対談編集=工藤千夏 翻訳協力=原真理子 制作=松尾洋一郎/西山葉子/林有希子 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/(財)武蔵野文化事業団
[チケット発売日] 2006年10月1日(日)前売・予約:一般3,500円/学生・シニア2,500円/高校生以下1,500円 当日:一般4,000円/学生・シニア3,000円/高校生以下2,000円 一日通し券(前売・予約のみ):一般9,000円/学生・シニア6,000円/高校生以下4,000円 武蔵野市民・(財)武蔵野文化事業団アルテ友の会会員 特別料金3,150円 一日通し券8,100円
公式=http://www.seinendan.org/
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2006年12月10日
zupa(ズッパ)『幻想の虹~私のほしいものを銀の大皿にのせて~』12/08-10 pit北/区域
zupa(ズッパ)は山の手事情社の水寄真弓さんとOrt-d.dの倉迫康史さんのユニットです。ワイルド作『サロメ』とカミュ作『カリギュラ』を素材にした短編がつながっていきます。役者さんの即興から作られたものが多そうです。
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レビューをアップしました(2006/12/12)。
大人の男3人、女3人のエロティックかつコミカルなオムニバス作品。私は『サロメ』については原作を読んだり、舞台でも関連作を拝見しているので知っていましたが、『カリギュラ』についての知識は全くのゼロ。知っていた方がもちろん楽しみは増えたでしょうが、知らなくても問題はなかったですね。
舞台に立つことを自ら楽しむことができる役者さんが揃っていたようですが、役者さんとしての意識を保ったままの状態が長過ぎたように思いました。私はもっと役柄に没頭してその人物として舞台に居る状態や、役柄も自分自身もすべて脱いでしまって全身全霊で観客の中に飛び込んできてくれる状態の方が、どっちかといえば好みなんですよね。次はこうやって、次はこうやって・・・と達者な役者さんがたくみにつなげていく様子を観ているのは少々退屈でした。時々ぐっと魅せられる瞬間があるので、特にそのギャップを強く感じました。
衣装は全員がドレッシーな黒装束でしたが、現代の日本人カップルや江戸っ子気質の職人(労働者?)として登場したりもするので、全編がデカダン・ロマンティックなムードで統一されているわけではありません。何に変化しても差し障りないぐらいのシンプルな衣装の方が良かったんじゃないかと思いました。女性のドレスは皆さんお似合いでとてもセクシーでした。
出演者と演出家が共に即興の手法で作ったんだろうなとわかる作風でした。出演者(およびスタッフ)の経験や年齢など、その人物に関するあらゆる要素が舞台の上にのっていると思うと、属人性の高い作品だと言えます。出演者をフィーチャーする意味では成立していると思いますが、『サロメ』と『カリギュラ』を取り上げた「幻想の虹」という作品として見ると、物足りなかったです。これは好みによるのだと思います。
ここからネタバレします。
サロメ、カリギュラという人物以外の具体的なモチーフとして、鏡や月が使われていました。ステンレスの丸いお盆が鏡になるのが楽しかったです。
2階のキャットウォーク部分がよく使われました。座席によってはいわば声が落ちてくるだけかもしれないのですが、空間が広く感じられました。縦・横に設置された蛍光灯の照明が消えるタイミングがかっこ良かったです。
牧山祐大さんの、完全にどこか他の世界へと振り切れてしまうほどの声と体が面白く、かっこ良かったです。ああいうアドリブ(に見えました)が出て来た時に、あぁこの人と出会えたんだなと思います。
最後の方で、水寄真弓さんが一人でテーブルの上にのぼり、四つんばいの状態でサロメのセリフ(だと思う)を言ったのがセクシーでした。ああいう水寄さんをもっと見たいと思いました。
zupa第1回クリスマス公演 zupaは「ズッパ」はポーランド語でスープの意味。
出演=水寄真弓(山の手事情社)/大井靖彦(花組芝居)/八代進一(花組芝居)/藤谷みき(リベルタ)/牧山祐大(カブ)牛乳や)/緒田果南
原作=ワイルド『サロメ』 カミュ『カリギュラ』他 構成・演出=倉迫康史(Ort-d.d)
照明=木藤歩(balance.inc,) 音響=斎見浩平衣装=竹内陽子 舞台監督=弘光哲也 演出助手=浅野葉子 宣伝美術=ハコ・ファクトリー 制作=zupa
全席自由 予約3,000 当日3,500
公式=http://zupa.blog51.fc2.com/
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2006年12月08日
新国立劇場演劇『エンジョイ』12/07-23新国立劇場小劇場
チェルフィッチュの岡田利規さんの新作の初日に伺いました(過去レビュー⇒『三月の5日間』まとめ)。私が今月もっとも楽しみにしていた作品です。
新宿の漫画喫茶(マンキツ)で働く若者を描きます。どうやら座わる席によって見え方が全然違うようで・・・来週にもう一度観にいくことにしました。レビューはその後で。
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出演=岩本えり/下西啓正/田中寿直/南波典子/松村翔子/村上聡一/山縣太一/山崎ルキノ/山中隆次郎
作・演出=岡田利規(チェルフィッチュ) 美術=伊藤雅子 照明=大平智己 音響=福澤裕之 衣裳=koco 舞台監督=米倉幸雄
THE LOFT 全席指定4,200円 Z席=1,500円/当日学生券=50%割引
公式=http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000119.html
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2006年12月07日
青年団『ソウル市民三部作連続公演「ソウル市民」』12/06-17吉祥寺シアター
青年団のソウル市民三部作連続公演が開幕しました。「ソウル市民」は1989年初演、平田オリザさんが26歳の時の作品です。これまでの上演歴はこちら。私は初見です。
「ソウル市民」は今年7月に、フランスのアヴィニヨン演劇祭の正式招待を受けてフレデリック・フィスバック演出版が上演され、フランスの新聞Le Mondeの第一面に写真入りの記事が掲載されました(⇒フランスでの評価)。同じく10月にはシャイヨー国立劇場のシーズン・オープニング演目のひとつに選ばれ、フランス語版がアルノー・ムニエ演出により上演されました(パンフレットより)。
「チケットは完売の回もありますが全ステージではありませんので、ぜひ観に来てください」と初日終演後のトークで平田さんがおっしゃっていました。青年団の代表作のひとつ、しかも三部作連続上演です。お薦めです。上演時間は約1時間30分強。
※席に一束ずつ配布されていた分厚い折込チラシは、紙質、デザイン、そして作品のラインナップの意味も含めて、私の今までの観劇生活で最も豪華なチラシ束だったかもしれません。青年団が今の日本の演劇界で最も注目すべき劇団であることの表れだと思います。
同時開催中の「京ちらしアートワーク展『100:』」は、吉祥寺シアターのロビー1階から2階へと登る階段のおどり場で見られます。展示方法はなんとモビール!
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ポスト・パフォーマンス・トークの覚書を追加(2006/12/08)。レビュー完成(2006/12/12)。
≪あらすじ≫ 無料配布パンフレットより。(役者名)を追加。
1909年、夏。日本による朝鮮半島の植民地化、いわゆる「韓国併合」を翌年に控えたソウル(当時の現地名は漢城)で文房具店を経営す篠崎家の一日が淡々と描かれる。
日本から後妻に入り、いつまでも挑戦の生活になじめない母(山村崇子)。
自分が何をやりたいのか分からない長男(松井周)。
文学に青春の情熱を燃やす長女(辻美奈子)。
日がな一日、何をやっているのか分からない書生(古屋隆太)。
とりとめのない話を延々と続ける女中たち(兵藤公美・石橋亜希子・角舘玲奈・村井まどか)。
そんな篠崎家に様々な客人たちが現れる。
≪ここまで≫
ある家の居間での、人生の暇つぶしのようなおしゃべりの数時間。軽やかに流れる現代日本語の会話に、無意識の、もしくは善意による差別がなみなみと溢れています。無思慮が過ぎる発言に吹き出したりもしましたが、2006年を生きる私だって、きっと同じことをしでかしています。
平田さんのお芝居は数回拝見していますが、今までで最も新鮮で充実した観劇体験になりました。青年団という劇団の創造的なマンパワーを劇場ごと実感できました。
役者さんがバラバラであることが、すごく楽しかったです。デコボコとした個性をそのまま生かし、独立させているのに、舞台を包む空気はなめらかに調和しています。まるで球技(サッカーとかホッケーとか)のチームワークのような・・・バネのあるしなやかさを感じました。平田さんの(作・演出および演出)作品を観て初めて感じたことかもしれません。
客席側にずいと張り出したのであろう舞台はとても見えやすく、高さのある吉祥寺シアターを広いと思わせない凝縮した空間になっていました。
下記、印象に残ったシーンの覚書です。
圧倒的な強さをもつ大旦那(篠塚祥司)の尊大さ。それに対して従順な女たち。主人と使用人とのはっきりした上下関係。
「あの音(朝鮮人の言葉の音)は文学には向いていないのよね」など、長女の一連の差別発言に苦笑。だまって聞いている朝鮮人女中(角舘玲奈)の後姿の雄弁さ。
ふらっと出て行って戻ってくる長男の家出が、回を重ねるごとに少しずつエスカレートしていること、そしてそもそも家出をやめないことについて、誰もがちゃかして面白がって無関心。
誰も舞台にいない時間(3回?)の豊かなこと!静かで分厚い空間に身を浸しました。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
ゲストのイ・ヨンスクさん(社会言語学者。一橋大学教授。韓国全羅南道出身)が、お父様の急病が原因で出演できなくなったため、平田オリザさんがお一人で舞台に上がられました。
昔から青年団を知る(のであろう)方や、在日韓国人の方などから率直な質問が多数飛び出し、平田さんが素早く明快に応えられ、私は脳をフル回転させながら必死で聞いていました。とても充実したトークでした。下記、記憶に残ったことの覚書です。
観客「明治時代の話なのに現代語だったのが気になった。」
平田「そもそも演劇はフィクションです。(この作品も)時代考証にのっとったドラマではありません。言葉のズレは意図的にしました。植民地の問題を今の問題としてとらえてもらいたい。今の私たちも容易に支配されたり、支配する側にもなる。皆さん、おわかりだと思いますが、テレビの時代劇で使われる言葉もフィクションですから。あれが江戸時代の言葉だと思うのは飼いならされているだけです。」
平田「ボキャブラリーはあの時代にあったものを使っています。ただひとつだけ、『目立とう光線バシバシ』の“光線”はなかったでしょう(笑)。」
平田「1909年のもっともリベラルな日本人の家庭を描きました。善良な知識人が最も良いサンプルになる。ある種、理想の家庭を作りました。モデルはありません。」
平田「差別といっても、今の日本ではあからさまなものは少なくなってきたと思います。でも無意識の部分は、良かれと思っていることさえも差別になる。」
平田「(観客から質問のあった)その本には“メッセージは後退する”と書きました。自分の主張に納得してもらいたいのではない。違うと思ってもらってもいい。作品を通じて、植民地というのはこういうものだということを伝えたい。」
平田「フランスの新聞ル・モンドの第一面に写真入りで公演のことが掲載されて、言ってしまえばこれ以上の成功はないと言えるぐらいの成功だったのに、日本のマスコミは誰もフランスに来なかったし、報道もしなかった。悔しいですね(笑)。たとえば日本から記者を送れなくても、フランス支社の人間を現地に行かせればいいだけなのに。怠慢です。」
平田「これがロンドンだったら話題になるんです。日本のマスコミは英語中心主義になっている。20年前はこうではなかった。」
平田「世界の水準をわかっていない。今ここにも新聞社の方は多数いらしてるんですが、敢えて言います(笑)、新聞社の知的水準の低さが表れています。日本の知識状況がものすごく薄っぺらい。」
「ソウル市民」「ソウル市民1919」「ソウル市民 昭和望郷編(新作)」の三作連続公演
出演=篠塚祥司(客演)/山村崇子/山内健司/松井周/辻美奈子/小林亮子/古屋隆太/兵藤公美/石橋亜希子/角舘玲奈/村井まどか/大塚洋/松田弘子/足立誠/立蔵葉子/熊谷祐子/安倍健太郎/川隅奈保子
作・演出=平田オリザ 演出助手=井上こころ/深田晃司 舞台美術=杉山至+鴉屋 照明=岩城保 音響=藪公美子 衣装=有賀千鶴 衣装製作=菅かな女/すぎうらますみ/藤木智美 宣伝美術=工藤規雄+村上和子/京/太田裕子 宣伝写真=佐藤孝仁 宣伝美術スタイリスト=山口友里 パンフレットデザイン=京 パンフレット写真撮影=青木司 パンフレット対談編集=工藤千夏 翻訳協力=原真理子 制作=松尾洋一郎/西山葉子/林有希子 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/(財)武蔵野文化事業団
[チケット発売日] 2006年10月1日(日)前売・予約:一般3,500円/学生・シニア2,500円/高校生以下1,500円 当日:一般4,000円/学生・シニア3,000円/高校生以下2,000円 一日通し券(前売・予約のみ):一般9,000円/学生・シニア6,000円/高校生以下4,000円 武蔵野市民・(財)武蔵野文化事業団アルテ友の会会員 特別料金3,150円 一日通し券8,100円
公式=http://www.seinendan.org/
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2006年12月06日
【情報】舞台の作り手さん向けのお得情報
作り手さんへのお薦め情報をまとめるページです。
☆ハイバイ「劇団員募集&ワークショップ」
2007年8月9日~8月22日の間の4日間ずつ※各回先着順
時間が経過した情報をこちらに残しておきます。
☆「チェルフィッチュ新作&『三月の5日間』出演俳優募集」7/20郵送必着
☆「ワークショッププログラム開発のための研究講座」⇒7/20(金)締め切り
☆「アクターズワークスWS」7/12締め切り
☆「現役の俳優のためのリフレッシュコースVol.2」6/18締め切り
☆ANJ『オズの魔法使い』ドロシー役オーディションは6/11(月)郵送必着
☆東京ノーヴイ・レパートリーシアター「レオニード・アニシモフ氏による、スタニスラフスキー・システムのワークショップ」【第3クール】4/2-23に若干の空きあり
☆イキウメ9月公演出演者&スタッフ募集申込締切りは3/31(土)
☆松尾スズキ演出「CABARET」出演者募集・3/31(土)郵送必着
☆ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル申込締切は3/28(水)
★新国立劇場演劇研修所「研修所説明会」01/13
★新国立劇場演劇研修所第3期生募集01/29(月)〆切
★青年団の入団説明会02/17-19(2年に1度)
★「現役の俳優のためのリフレッシュコース」03/12-23
★岩崎裕司(boku-makuhari)「ボクマク式◎身も蓋もない演技入門ワークショップ」定員に達して締め切られたそうです(2006/10/29)。
★チェルカスキイ 演出家育成ワークショップ(取材まとめ)
★2006年夏のワークショップ情報
★ポツドール『ワークショップ×オーディション』〆切=7/20(木)必着
★芸団協+Next「制作者あつまれ! 」7/4(火)19:00~21:00
ゲストスピーカー/荻野達也(fringeプロデューサー) 申し込み受付終了(2006/06/28)
★fringeの「PmP2006」6/2-4、終了しました!
★「ポスト・パフォーマンス・トークは司会が大事」(2006/06/12)。
★新国立劇場『エンジョイ』オーディション 応募締切⇒6/12必着
★こまばアゴラ劇場の法人会員はオトク!(2006/04/15)。
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2006年12月05日
ポツドール『恋の渦』11/29-12/10THEATER/TOPS
三浦大輔さんが脚本・演出を手がけるポツドール。私は番外公演を含めて3度目の観劇になります(過去レビュー⇒1、2)。次回公演は来年3月、本多劇場です。
若者の“恋”を描いた約2時間15分。緻密に作られているな~とすごく感心しましたが、私には後味があまり良いわけではなかったかな。
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ポツドールの開場時間は、黒い幕が緞帳のように舞台を覆っていることが多いようです。だから何を書いてもちょっとネタバレになっちゃうので、これからご覧になる方はお読みにならない方がいいと思います。
登場したのはおそらく20代前半のアルバイターの男女。彼らの私生活をつぶさに覗き見するような感覚でした。実験用のパレットに、ある生物の雄と雌を数組ずつとりだして、その生態をじ~っと観察していくような気持ち。
『夢の城』は現代を鋭く描きながら、人肌のどうしようもない温かさや、消え入りそうなくらい小さな希望が見え隠れし、具象と抽象が同時にそこに混ざり合って存在したように思うのですが(抽象が具象を支えていたと言えるのかもしれません)、今作では具象の方に圧倒的に重点が置かれていたように思いました。
私は大学時代に携帯電話がまだなかった世代です。だから共感はできなかったですね。別に共感する必要なんてないんですが(笑)。意図的に描かれたのであろうこの貧しい恋の世界を、私は遠くから眺め続けました。いらいらしたり、がっかりしたり、「私も年取ったなぁ」と自分を客観視しながら。
ここからネタバレします。
あるカップルが同棲する部屋に、それぞれの友達が集まる食事会から幕開けします。食事会といってもあまり品の良さそうなものではありません。彼女がいない男の子に、同じく彼氏がいない女の子を紹介して、それを肴にみんなで騒ごうじゃないかという気軽な企画です。
芳しい成果を生まなかったその食事会の後は、なんと舞台が4分割に!!若者が一人暮らしをするリアルな部屋が4つ突然現れ、一瞬、目がちかちかしました。それぐらい鮮やかな舞台転換でした。4つの空間で経過する時間は、ずっと同時進行します。これも見事でした。
登場する若者たちは携帯電話の音と振動を常に気にしています。携帯に支配されていると言えるぐらいに。携帯電話って肌身離さず持っているものだと認識されているので(何しろ「携帯する」わけですし)、電話に出なかったりメールを返さなかったりするだけで、不要な意味や感情が付加されてしまうんですよね。例えば、電源が入っていなくて気づかなかっただけなのに、すぐに返事しなかったために「あなたのことはそれほど重要な人だと思っていません」という意思表示になってしまいます。馬鹿馬鹿しいことだと私は思いますが、世代の差なのでしょうね。
そして、都会の一人暮らしの部屋の残酷さが身に沁みました。だって・・・隠せないですよね、何も。同棲しちゃったら、内蔵の奥まで開いて見られている気分。「星の王子さま」にも、「天空の城ラピュタ」の歌にもありますけど、隠してるから美しいんだと思うんです。互いの浮気を探りあうカップルが醜く見えました。
自分が不快に感じたことを全て他人のせいにして、堂々と相手を怒鳴りつけるシーンが多々ありました。私には「それって逆ギレじゃんっ!(爆笑)」と突っ込み返したくなる展開だったのですが、舞台では決してそうはならず・・・。
最近、無償の愛を与え続けることこそ自分自身の幸せだと、舞台や映画などから教えてもらっているので、この作品の登場人物たちを眺めては、情けない気持ちになりました。もしこういうことが今の若者の中で常識になっているとするならば、相当日本は不幸だと思います。
・・・だから“恋”の渦なのでしょうか?“愛”ではなく。
笑えたのは、出会い系サイトのサクラのバイトをしている金髪の男(米村亮太朗)と同棲していた女が、1週間ほど違う男(小林康浩)の家に泊まった末に、その新しい男と“一緒に”金髪の彼氏を振りに行くところ。あれはひどい(笑)。善意とか良心とか礼儀とか、いわゆる善いとされている感情の完全なはきちがえですよね。
同じ回を観ていた人が「暗転中の映像で“一週間後”等の文字が出たけれど、別に必要なかったのではないか」とおっしゃっていて、なるほどと思いました。『夢の城』と似た演出だったから考えずに受け入れましたけど、セリフにもしっかり時間のことは入ってましたよね。転換が大変だからそういう目隠しの時間が必要だったのかもしれないですが、私も、必要性はあまりなかったように思います。
~岸田國士戯曲賞受賞作『愛の渦』の恋愛版!~
出演=米村亮太朗/鷲尾英彰/美館智範/古澤裕介/河西裕介/遠藤留奈/内田慈/白神美央/小島彩乃/小林康浩
脚本・演出=三浦大輔 照明=伊藤孝(ART CORE design) 音響=中村嘉宏(atSound) 舞台監督=清沢伸也・村岡晋 舞台美術=田中敏恵 映像・宣伝美術=冨田中理(selfimage produkts) 演出助手=富田恭史(jorro) アドバイザー=安藤玉恵 小道具=大橋路代(パワープラトン) 衣装=金子千尋 写真撮影=曳野若菜 制作=木下京子 当日運営=山田恵理子(Y.e.P) 制作助手=安田裕美(タカハ劇団)青木理恵 企画・制作=ポツドール
10月21日(土)前売り開始 前売3,500円 当日3,800円(全席指定)
公式=http://www.potudo-ru.com/
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パルコ『トーチソング・トリロジー』11/20-12/07パルコ劇場
ほぼ4ヶ月ぶりにメルマガ号外を出しました。
東京公演はもうすぐ終わってしまいますが、大阪、広島、名古屋、仙台とツアーが続きます。どうぞお見逃しなく。
※上演時間は約3時間10分(途中5分と15分の休憩を含む)。1回目の休憩は5分間です。2幕開始前にちょっと演出がありますので、できれば席に座ったまま休憩されることをお薦めします。
このエントリは記録用です。簡単なレビューはメルマガ号外をどうぞ。
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≪東京、大阪、広島、名古屋、仙台≫
出演=篠井英介/橋本さとし/長谷川博己/奥貫薫/黒田勇樹/木内みどり/エミ・エレオノーラ(VOCAL&PIANO)
作:ハーヴェイ・ファイアステイン 上演台本・演出:鈴木勝秀 オリジナル翻訳:青井陽治 美術:ニール・パテル 音楽:横川理彦 衣裳:前田文子 照明:倉本泰史 音響:井上正弘 ヘアメイク:近藤英雄 演出助手:長町多寿子 舞台監督:徳永泰子 宣伝美術:永瀬祐一 宣伝写真:設楽光徳 宣伝:TSP 製作:山崎浩一 プロデューサー:毛利美咲 主催=TOKYO FM 企画製作:株式会社パルコ
一般発売日 2006年10月7日(土) 料金 7,500円(全席指定・税込) 学生券(当日指定席引換)4,000円 上演時間 3時間予定(休憩あり)
公式=http://www.parco-play.com/web/page/information/torch/
劇場=http://www.parco-play.com/web/page/
イープラス=http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/torchsong.html
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2006年12月04日
らくだ工務店『幸せのタネ』11/28-12/03「劇」小劇場
石曽根有也さんが作・演出されるらくだ工務店とはご縁がありまして、2001年の第4回公演からずっと拝見しております(過去レビュー⇒1、2、3、4、5、6)。
今回は劇団員が少なくなって客演の役者さんが多かったですね。
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≪あらすじ≫ 公式サイトより一部引用。(役者名)を追加。
一組の若い夫婦が住む一軒の借家。そのそばに建つ福祉センターで企画されたマジックの余興。マジシャンの兄(野本光一郎)と子供が出来ない妹(吉田麻起子)と、聾話者の妹(江幡朋子)と物静かな兄(濱田龍司)と。
≪ここまで≫ ※聾話者は聾唖者の間違い?
築20年ぐらい経ってそうな一軒家の居間が舞台。客席とステージが近い!かぶりつき状態で静かな日常を描くお芝居を拝見しました。
聾唖者のひきこもり、ゲイの編み物教師、母一人子一人の家庭など、世間ではマイノリティとして扱われがちな人々が登場し、老人ホーム、学習塾、スーパーマーケットなど庶民の等身大の生活の場が題材になっています。
今までの公演では観たことがなかった演出があり、脚本も前回より人物の奥深さが増したように思います。らくだ工務店の作品のレベルがまた一歩前進したと言えるのではないでしょうか。ただ、目新しさや効果的なアイデアがあったかというと、そこまでではなかったんですが。
劇団員が少なくなって、他劇団で活躍する役者さんが多数出演しており、プロデュース公演の色合いが強くなっていました。劇団のこれまでの実績があるからこそ、人が集まっているのだと思います。
日常を描くお芝居はよく見かけるので、私としてはらくだ工務店だからこそ観られるものが観たいですね。たとえば前回公演では確実にらくだ工務店ならではの空気というものがあったと感じたのですが、今回はそれほどではありませんでした。
ここからネタバレします。
塾講師(濱田龍司)とその妻(吉田麻起子)がなぜずーっと暗い表情をしているのかがわかりませんでした。新任教師と女子高生の結婚・・・大変ですよね。あることないこと色々な噂を立てられて苦労した、というのは伝わってきましたが、どうして子供を生む決心をしなかったのか(生めなかったのか)、浮気をしてる・してないとか・・・何を憂いているのかがわかりませんでした。
マジシャンの下田(野本光一郎)が披露した簡単な手品で、めったに笑わない聾唖者の久恵(江幡朋子)の笑顔が見られた、だから下田はマジシャンの道をあきらめないことにした、という結末はかわいらしいと思いました。
出演=野本光一郎(ONEOR8)/吉田麻起子(双数姉妹)/濱田龍司(ペテカン)/岡本考史(東京タンバリン)/ますだいっこう/江幡朋子/今村裕次郎/瓜田尚美/石曽根有也/岩松高史
作・演出:石曽根有也 舞台美術:福田暢秀(F.A.T STUDIO) 音響:高橋秀雄(SoundCube) 照明:山口久隆(S-B-S) 宣伝美術:石曽根有也 制作:山内三知/伊藤理絵 企画製作:らくだ工務店
チケット前売り開始10月9日(月) 前売2,800円 当日3,000円[全席指定席/税込]
公式=http://www.rakuda-komuten.com/
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佐藤佐吉演劇祭2006・ブラジル『恋人たち』11/29-12/05王子小劇場
佐藤佐吉演劇祭2006の9公演目、トリを飾るのは、ブラジリィー・アン・山田さんが作・演出されるブラジルです。私は2003年からたぶん欠かさず通っています(過去レビュー⇒1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)。
ブラジルの新作、そして小劇場的にはかなりの豪華キャストですので期待して初日に伺いました。残念ながら期待どおりの仕上がりは観られなかったのですが、2日目以降のうわさを聞く限りでは好評のようです。
上演時間は約2時間。私は前の方の席をお勧めしたいですね、臨場感とスリルがたっぷりなので(笑)。
※佐藤佐吉演劇祭2006レビューブログに公式レビュアー3人(私を含む)、公募モニター4人のレビューが上がっています。こまめにチェックして観劇の参考になさってください!
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≪あらすじ≫
六畳の和室と小さなキッチンのみの古いアパートの一室。同棲している久保(辰巳智秋)と洋子(桑原裕子)は心中の準備をしている。ここぞという時に、意外な来訪者がぞくぞくと現れ・・・。
≪ここまで≫
ブラジル作品の最近の特徴は、生々しいハプニング(役者さんが口からどろどろの液体を吐き出したり、激しくとっくみ合ったり、ダンボール箱がどかどかと上から落ちてきたり)と、緊張感みなぎる対立状態での対話だと思います。今回はその2本柱があらためて強調されていたように思いました。
通り一遍ではない「恋人たち」の捨て身でわがままな主張の交差が面白く、登場人物の背景も信憑性がないわけではないし、物語として十分に楽しめるものだったと思います。
ただ、ハプニングを多く起こすことを目的とした段取りや、一対一の対話シーンにするためにわざと舞台上に2人しかいない状態を作るなど、装飾部分の仕込みがバレてしまっているのが残念でした。作品の本質を伝えることにもっと重点を置いても良かったのではと思います。
また、役者さんがセリフを話す際に自分の持ち時間を味わってしまっているように感じることが多く、対話というよりあからさまな見せ場になってしまっていました。笑わせようとしているのがわかってしまって、笑えなかったりも。これは初日の硬さが大きな原因だろうと思います。達者な役者さんが勢ぞろいですので、2日目以降は大幅に改善されたことでしょう。
私は期待が大きかった分、辛口にならざるを得ないのかもしれません。同じ回を観ていた知り合いの方々には、おおむね好評だったようです。
ここからネタバレします。
洋子(桑原裕子)と川原(櫻井智也)には数年間の結婚生活があり、小さな子供も(かつて)いて、夫の浮気がショックで妻が突然家を飛び出てしまうぐらいのアツアツ・カップルだったんですね。それがわかった時に一気に世界が分厚くなりました。
久保(辰巳智秋)が洋子の体を窒息しそうになるぐらい抱きしめるところで、ハプニングとドラマとが一体になり、密度の濃い時間が生まれていました。
初日の段階では川原役の櫻井智也さんが、勢いや臨場感の面でとびぬけて生き生きした存在感だったように思います。
出演=辰巳智秋/桑原裕子(KAKUTA)/櫻井智也(MCR)/瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)/中川智明/ミギタ明日香(東京タンバリン)/本井博之(コマツ企画)/重実百合(クロムモリブデン)/異儀田夏葉
作・演出=ブラジリィー・アン・山田 音響=島貫聡 照明=シバタユキエ 照明オペ=今西理恵 舞台監督=主侍知恵(HOZO) 舞台美術=仁平祐也(HOZO+Oi-SCALE) 衣装=中西瑞美 宣伝美術=川本裕之 チラシ写真=427FOTO 舞台写真=名鹿祥史 演出助手=西山聡 票券管理=杉山葉(制作集団QuarterNote) 制作=恒川稔英/池田智哉(feblabo)/ブラジル事務局
前売2600円 当日2800円 11/29(水)&30(木)は前売・当日2300円
公式=http://www.medianetjapan.com/10/drama_art/brazil/
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2006年12月03日
パラドックス定数『Nf3 Nf6』11/30-12/03中野planB
野木萌葱さんが作・演出されるパラドックス定数(過去レビュー⇒1、2、3、4)。硬質な男芝居が観られます。
今回のモチーフはチェス。planBという空間が内容にドンピシャでしたね。
ご参考に⇒fringe blog
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≪あらすじ≫ 公式サイトより一部引用。
その部屋には美しいチェスがある。
第二次世界大戦末期、囚人の虐殺が繰り広げられる強制収容所の一室。
そこにチェスボードを挟んで向かい合う二人の男がいる。
彼等は将校と数学者であり、同時に監守と囚人でもある。
処刑寸前に将校から命を救われた数学者は、信じられない言葉を耳にする。
「私とチェスをしましょう」
≪ここまで≫
ある特定の劇団・ユニットの公演を続けて拝見していると、その団体に対して何らかの予想や期待をしてしまうもので、さらにその期待を良い意味で裏切ってほしいというわがままな気持ちも出てきます。パラドックス定数に私が期待しているのは、密度の濃い対話・空間とハードボイルドな男の世界、というようなものかもしれません。
今回の作品については会場選びの時点でまたもや唸らせられ、俳優への脚本&演出面での負荷の高さとそれを受けて立つ2人の男優に感服。「ここまでやるのは凄い」と素直に言えます。
ただ、描かれた世界が現代ではなく日本でもなかったため、いつものリアリティには及ばなかったですね。また、会場の外の音が舞台にまで響いてしまうのは、この劇団にとっては致命的なんですよね・・・惜しい!!と思いました。
チェスって駒やボードなどの品物がかっこいい上に、対戦する人の手の動きもしなやかでセクシーに見えますよね。私はチェスについて全くの無知なんですが、軽やかに舞う駒とその運命を決める男たちの指にうっとり見とれてしまいました。
ここからネタバレします。
将校(十枝大介)が、目隠しをされて怯える数学者(小野ゆたか)を連れてくるところから始まります。収容所では毎朝50人の捕虜が射殺されており、数学者がその50人に選ばれ、打たれる直前に助けられたということでした。でも絶体絶命だった様子が感じられなかったため、状況を飲み込むまでにかなりの時間がかかってしまいました。ハーケンクロイツの腕章やユダヤの星など、衣装はきちんとこだわって作られているようでしたが、役者さんが着こなせていなかったように思います。
ナチス人将校(十枝大介)とユダヤ人捕虜(小野ゆたか)がチェスで戦うところから、数学者のスパイ同士の裏切り合い、家族・兄弟の愛憎にまで深まっていくとは思いませんでした。面白かったです。
コンクリートの壁に数式を書いていくというアイデアは、会場の個性を利用する点で素晴らしいと思いました。
出演=十枝大介/小野ゆたか
作・演出=野木萌葱 照明=木藤歩 小道具=栗山佳代子 舞台監督=渡辺陽一 写真=渡辺竜太 宣伝美術=山菜春菜 WEB製作=手塚俊輔 ドラマターグ=中田顕史郎 チェス協力=本田一郎 制作=パラドックス定数研究所
前売り2000円・当日2500円 全席自由
公式=http://www.paradoxconstant.com/labo/
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2006年12月02日
山の手事情社『YAMANOTE TRIP「ファウスト」~悲劇 第一部~』11/30-12/03東京芸術劇場小ホール1
安田雅弘さんが構成・演出を手がけられる山の手事情社の3作品連続公演(「青い鳥」「ファウスト~悲劇 第一部~」「王女イヴォナ」)です。
山の手事情社はこのところ連続上演が常になってきていますが、演劇ファンとしてはちょっと苦しいところ。だって全部観るためのスケジュールは組めないんですよ(泣)。今回は「青い鳥」を仕事のために泣く泣く逃し、12月の「王女イヴォナ」も都合がつかないので、私は「ファウスト」だけ。
ということで期待して初日に伺ったのですが、まだ完成はしていないように感じました。
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ゲーテ原作「ファウスト」というと、私は能祖将夫さん脚本・作詞、白井晃さん構成・演出の『ワルプルギスの音楽劇 FAUST』を拝見したことがあります。タイトルに~悲劇 第一部~とありますように、今回は「ファウスト」の一部分を約1時間半の作品にしていました。
舞台は全体的にシンプルでメタリックなイメージ。灰色っぽい紗幕が天井から何枚も釣り下がっていて、その幕に当たる照明がきれいでした。
登場する役者さんの数が少ない目で、お話の進行には独白が多く、動きもあまりダイナミックではありません。だから殺風景に感じたり、退屈になったり・・・。前週の「青い鳥」が派手でエンタテインメント性重視の作品だったそうなので(噂を聞きました)、あえて作風にギャップを出したのかもしれませんね。
役者さんの舞台上での在り方に、まだぎこちなさが残っているように感じました。山の手事情社の俳優さんには独特の動きやセリフの発し方があり、それ自体が私に合わないというのではありません(むしろ好きです)。演じる役柄の感情と舞台上での動きが、一体になっていない人が多いように感じました。一人の人として観られたのはメフィストフェレス(悪魔)役の浦弘毅さんと、グレートヒェン(ヒロイン)役の高橋智子さんだったかな。
『道成寺』『タイタス・アンドロニカス』の時の感動をまた味わいたいです。
ここからネタバレします。
プログラムの演出ノートによると、「ファウスト」から“恋愛”を取り上げたようですね。“恋愛”だけで神に「救われた」と言われても・・・物足りなかったです。どうしても能祖・白井版『ファウスト』と比べてしまいました。
ファウスト(山本芳郎)が牢獄にいるグレートヒェンを訪ねてくるシーンでの、グレートヒェンの演技が良かったと思います。
メフィストフェレスが足をドン!と舞台床にたたきつけるきっかけで、照明が変化するのがかっこ良かったです。浦さんのなめらかでいやらしい動き方も気持ちよかった。悪者っぽいメイクとも合ってましたね。
「青い鳥」「ファウスト~悲劇 第一部~」「王女イヴォナ」の三作連続公演。
出演=山本芳郎・鴫島隆文(声)・山田宏平・浦弘毅・高橋智子・倉品淳子・岩淵吉能・大久保美智子(声)
原作=ゲーテ 構成・演出=安田雅弘 照明・舞台美術=関口裕二(balance,inc.) 音響=斎見浩平 舞台監督=本弘 衣装=渡邊昌子 ヘアーメイク=尚照矢 宣伝美術=福島治 演出助手=小笠原くみこ 制作=福冨はつみ、内山亜矢子 製作=劇団山の手事情社 有限会社アップタウンプロダクション UPTOWN Production Ltd.
前売開始2006年10月23日(月)~ トリップる(3演目)9,000円/ダブル(2演目)前売り7,500円/シングル(1演目) 前売り4,200円・当日4,800円/若割(1演目)前売り3,000円/「王女イヴォナ」前売り2,000円・当日2,500円
公式=http://www.yamanote-j.org/
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tpt『三島由紀夫作「黒蜥蜴」ー江戸川乱歩原作によるー』11/24-12/20ベニサン・ピット
三島由紀夫の『黒蜥蜴(くろとかげ)』を麻実れいさんが演じ、デヴィッド・ルヴォーさんが演出する(共同演出=門井均)なんて、絶対見逃せない!と思って初日に伺いました。
私は美輪明宏さんの『黒蜥蜴』を拝見したことがあるのですが、全然違う世界でしたね。上演時間は約3時間(休憩10分を含む)。
初日はいろんな意味で衝撃的でしたが(笑)、やはり麻実れいさんに魅せられ、三島戯曲の言葉に酔いしれました。
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麻実れいさんの黒蜥蜴・・・もー、美しくって死ぬ!私が死ぬ!!(死なない)
言葉の内容は怖いし際どいんですが、めちゃくちゃ艶やかで柔らかくて、「もっともっと聞いていたい!!」と思いました。
明智役の千葉哲也さんとの禁断の恋路にうっとり。
全体の演出としては、いつものtpt作品に比べるとかなりお気軽な感じでしたね。たぶん初日だったので、まだ重厚さが足りてなかったんだと思います。今からご覧になるならもっと深いものが観られるのではないでしょうか。
ここからネタバレします。
オーディションで選ばれた奴隷・雨宮役の山﨑雄介さんと、早苗および早苗の替え玉役の宮光真里子さんのカップルが美しかったです。山﨑さんは『スラブ・ボーイズ』でもご活躍でしたね。映画「ラブ★コン」(音が鳴ります)でも見かけてびっくり。宮光真里子さんは『雪の女王』以来、私は大ファン。早苗役はぎこちなかったですが、替え玉役は水を得た魚のようでした。
実は・・・開場が40分遅れで、開演が30分遅れでした。寒空の下、大勢の観客(しかも年配の女性が多い)が、ベニサン・ピットの前にたむろしてロビー開場を待っていました・・・。開演30分押しは私の観劇人生で初めての体験だったかも。それでも面白かったと思えるんですから、怖い(笑)。
出演=麻実れい(緑川夫人実ハ黒蜥蜴)/浅利香津代(い龜)/清水○治(岩瀬庄兵衛)○=糸へんに宏/宮光真理子(岩瀬早苗)/山﨑雄介(雨宮潤一)/植野葉子(色江)/山本亨(原口)/千葉哲也(明智小五郎)/由地慶伍/岡本竜汰/廣畑達也/熊本昭博/倉本朋幸/田村元/佐藤華子/坪井美奈子
作=三島由紀夫 共同演出=デヴィッド・ルヴォー・門井均 美術=朝倉摂 照明=小林芳祐 衣裳=原まさみ ヘア&メイクアップ=鎌田直樹 舞台監督=大垣敏朗
一般発売:11/03(金)10:00~ 全席指定8,000円 学生料金4,000円(TPT&TPTオンラインチケットのみのお取り扱い)
公式=http://www.tpt.co.jp/
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【情報】新国立劇場演劇研修所「研修所説明会」2007年01/13
新国立劇場演劇研修所の研修所説明会が開催されます。受験をお考えの方は是非どうぞ。先着順です!
⇒第3期研修生選考試験の募集案内
⇒これまでの関連情報
[日時]平成19年1月13日(土)
第1回目11:00~
第2回目13:00~ (各回1時間程度)
以下、かいつまんだ情報です。
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[参加資格]演劇研修所 選考試験の受験をお考えの方
[参加費]無料
[申込方法]
専用ファックス用紙をダウンロードして(⇒こちら)所定事項を記入し、ファックスにて申込み。
ダウンロードができない場合は電話⇒03-5351-3011
電話・郵送による受付はなし。
[応募〆切]
平成19年1月9日(火)ファックス到着分
※先着順により参加者を限定する場合もあり
[内容]
新国立劇場演劇研修所の概要説明
研修所施設見学
カリキュラム・研修内容等の説明
研修生との交流
・・・など、参加人数に応じたプログラムを予定。
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2006年12月01日
メルマガ 2006年12月のお薦め舞台

お薦めお芝居をご紹介しています
2006年12月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
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“しのぶの演劇レビュー” Vol. 31 2006.12.1 1,062部 発行
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今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
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◎とうとう華やかな12月。クリスマスのお楽しみには舞台鑑賞を!
今月も見逃せない作品がいっぱいです♪
舞台には、あなたの心を揺さぶり、
人生の輝きを増してくれる奇跡があります。
“今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪
◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
http://blog.mag2.com/m/log/0000134861
○
○○ 今回のもくじ
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◆1【今月のお薦め10本+α】
◎No.1→グリング『虹』
12/20-24紀伊國屋ホール
http://www.gring.info/
◆2【先月のベスト3】
◎No.1→パルコ『トーチソング・トリロジー』
11/20-12/07パルコ劇場
≪東京、大阪、広島、名古屋、仙台≫
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1121000913.html
◆3【「CoRich(こりっち)舞台芸術!」がオープンしました!】
◎舞台芸術専門のポータルサイトです!
http://stage.corich.jp/
◆4【12/23(土)夜のポスト・パフォーマンス・トークに出演します。】
◎トーク出演は2度目になります。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1114010700.html
◆5【12/16(土)“吉祥寺ちらし会議”にパネラーとして参加します!】
◎大量に撒かれるチラシについて、問題意識を持って語り合います。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1022204653.html
◆6【編集後記】
◎王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭2006の9本全てを拝見しました。
◎12月2日夜にFM西東京『たけがき2』に出演します。
◆7【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】
◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪
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◆1 【今月のお薦め10本+α】
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▽★印がいちおし公演です(3本)。
▽初日の早い順に並べています。
▽掲載内容:主催/冠名・『題名』・日程・会場・コメント・価格・URL
▽座種の記述がない公演は全席指定。
1.青山円形劇場プロデュース
『ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン』
12/01-26青山円形劇場
≪東京、大阪≫
☆出演=高泉淳子/白井晃/陰山泰/石井一孝/中西俊博(violin)/他
前売 6,800円 ※ワインサービス有(夜公演のみ)
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
http://www.aoyama.org/
毎年恒例のロマンティックなクリスマス・プレゼント。
ぜひお友達やご家族、カップルで♪
★2.NODA・MAP『ロープ』
12/05-01/31シアターコクーン
☆出演=宮沢りえ/藤原竜也/渡辺えり子/宇梶剛士/橋本じゅん/
三宅弘城/中村まこと/明星真由美/明樂哲典/AKIRA/松村武
作・演出・出演=野田秀樹
S席¥9500/A席¥7500/コクーンシート¥5500
http://www.nodamap.com/
野田秀樹さんの新作はプロレスがモチーフ!?超豪華キャストの2ヶ月間。
3.青年団『ソウル市民三部作連続公演』
12/06-17吉祥寺シアター
☆「ソウル市民」「ソウル市民1919」「ソウル市民 昭和望郷編(新作)」
作・演出=平田オリザ
前売・予約:一般3,500円/学生・シニア2,500円/高校生以下1,500円
当日:一般4,000円/学生・シニア3,000円/高校生以下2,000円
「一日通し券」は完売。追加公演が続々と決まっています。
http://www.seinendan.org/jpn/seoultrilogy/
★12/16(土)15:00~18:00「吉祥寺ちらし会議」に、
パネラーとして参加します。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1022204653.html
4.新国立劇場演劇『エンジョイ』
12/07-23新国立劇場小劇場
☆作・演出=岡田利規(チェルフィッチュ)
全席指定4,200円 Z席=1,500円/当日学生券=50%割引
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000119.html
演劇界の時の人、岡田利規さんが新国立劇場に初登場。
5.NYLON100℃ 29th SESSION『ナイス・エイジ』
12/09-24世田谷パブリックシアター
☆出演=峯村リエ/大倉孝二/みのすけ/松永玲子/長田奈麻/
新谷真弓/佐藤誓/志賀廣太郎(青年団)/原金太郎/坂田聡/
池谷のぶえ/加藤啓(拙者ムニエル)/立石凉子(演劇集団円)/他
作・演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
前売:S席6,200円 A席4,200円 当日:S席6,700円 A席4,700円
http://www.sillywalk.com/nylon/
初演は2000年。ナイロン100℃メンバーおよび豪華客演陣が勢ぞろい。
6.パルコ『みんな昔はリーだった~EXIT FROM THE DRAGON~』
12/13-30パルコ劇場
≪東京、福岡、広島、大阪、新潟、愛知≫
☆出演=堀内健/池田成志/京野ことみ/伊藤正之/竹下宏太郎/
瀬川亮/熊井幸平/板尾創路
作・演出・出演=後藤ひろひと
全席指定 7,500円
http://www.parco-play.com/web/page/information/lee/
大王こと後藤ひろひとさんの、ブルース・リーを題材にした新作。
7.ひょうご舞台芸術『ブルックリン・ボーイ』
12/14-19紀伊國屋サザンシアター
≪東京、兵庫≫
☆出演=浅野和之/今拓哉/石田圭祐/阿知波悟美/神野三鈴/他
作=ドナルド・マーグリーズ 翻訳=平川大作 演出=グレッグ・デール
5500円
http://www.gcenter-hyogo.jp/
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall36/hall01.html#hyougo
上質のストレート・プレイを上演している、ひょうご舞台芸術の新作。
イープラスの得チケあり!⇒ http://click.eplus.jp/?4_203101_19487_43
8.劇団昴『八月の鯨』
12/14-22三百人劇場
出演=谷口香/小沢寿美恵/北村昌子/西本裕行/内田稔/
上田亨(ピアノ演奏)
作=デヴィット・ベリー 訳=村田元史 演出=菊池准
一般4900円 シニア(60歳以上)4400円 男女ペア9200円(2人1組)
高校生以下2500円(当日学生証提示)
http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/
三百人劇場の最終公演です。
★9.グリング『虹』
12/20-24紀伊國屋ホール
☆出演=杉山文雄/萩原利映/鈴木歩己/中野英樹/藤本喜久子(無名塾)/
高橋理恵子(演劇集団円)/泉陽二/鬼頭典子(文学座)/
星耕介(Oi-SCALE)/東憲司(劇団桟敷童子)/井出みな子(演劇集団円)
作・演出=青木豪
早割3,800円 前売4,000円 当日4,200円
http://www.gring.info/
グリングが紀伊國屋ホールに初進出。青木豪さんの作品は見逃せません。
●お薦めポイント●
青木豪さんは今最も注目される脚本家・演出家のお一人。
劇団公演以外でも大活躍中です。
過去公演のレビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0714174245.html
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1220165101.html
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0406175105.html
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0913121333.html
★10.松竹『INOUE KABUKI-MIX 朧の森に棲む鬼~Lord of the Lies~』
12/29-01/27新橋演舞場
≪東京、大阪≫
☆出演=市川染五郎/阿部サダヲ/秋山菜津子/真木よう子/高田聖子/
粟根まこと/小須田康人/田山涼成/古田新太/他
作=中島かずき 演出=いのうえひでのり
1等席12,600円 2等席7,500円 3階A席6,300円 3階B席3,500円
12/29、30のプレビュー公演、12/31のカウントダウン公演は値段が違います。
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0701/index.html
市川染五郎さんら超豪華キャストの、松竹&新感線の新作。
≪ロシアの劇場が来日します!≫
○チェーホフ記念モスクワ芸術座『リア王』
12/21-23新国立劇場中劇場
☆作=W.シェイクスピア 演出=鈴木忠志
S席:5,250円 A席:3,150円
http://www.jpaf.or.jp/
○ロシア国立ボルコフ記念劇場公演
Bプロ『「熊」「結婚申込」』12/13-17東京芸術劇場小ホール2
7000円
Aプロ『検察官』12/20-23東京芸術劇場中ホール
S席7000円 A席5000円 B席3000円
http://www.ints.co.jp/volkov/index.htm
≪ダンス≫
○Noism06『TRIPLE VISION』
12/08-10ル テアトル銀座
≪新潟、岩手、東京、滋賀≫
☆外部振付家招聘企画第2弾
振付:稲尾芳文&クリスティン・ヒョット・稲尾
振付:大植真太郎
Noismレパートリー「black ice」振付:金森穣
S席¥5,500 A席¥4,500
http://www.jokanamori.com/Noism/top-1.html
○SePT独舞・矢内原美邦『さよなら』
12/21-23シアタートラム
☆振付・構成・出演=矢内原美邦
映像=高橋啓祐 衣装=スズキタカユキ
出演=足立智充 関寛之 高橋幸平 矢沢誠
前売3000円 当日3300円 学生2500円(要学生証/WEB予約のみ)
劇場会員・世田谷区割引あり。
http://www.nibroll.com/
≪ミュージカル≫
○ホイチョイ・プロダクションズ
『ユーミンソング・ミュージカル「ガールフレンズ」』
12/01-26博品館劇場
☆出演=華原朋美(Wキャスト)/堀内敬子(Wキャスト)/池田有希子/他
作詞・作曲=松任谷由実 作・演出=馬場康夫
8,400円
http://www.hakuhinkan.co.jp/theater/girlfriends/index.htm
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/yuming.html
≪話題の企画・公演≫
○フジテレビジョン『お台場SHOW-GEKI城』
12/16-01/03フジテレビメディアタワー・マルチシアター
☆出場劇団=ロリータ男爵/少年社中/ヨーロッパ企画/MCR/野鳩/
ピチチ5/宇宙レコード/シベリア少女鉄道/劇団エッヘ/
はえぎわ/毛皮族
前売・当日共1,500円
http://www.g-up.info/odaiba/
○パラダイス一座 旗揚げ公演『オールド・バンチ-男たちの挽歌-』
12/06-13ザ・スズナリ
☆出演=戌井市郎(90歳)/瓜生正美(82歳)/肝付兼太(71歳)/
高橋悠治(68歳)/中村哮夫(75歳)/本多一夫(72歳)/藤井びん/
塩野谷正幸/谷宗和/坂井香奈美(新人)/石井澄(新人)
映像出演=岩淵達治(79歳)/観世榮夫(79歳)/町田マリー(毛皮族)
作=山元清多 演出=流山児祥
前売り・予約4500円 当日4500円 シルバー(60歳以上)・学生券3500円
http://www.ryuzanji.com/
◎しのぶの今月の全予定(21本+α)はSCHEDULEに掲載しています。
http://www.shinobu-review.jp/schedule.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆2 【先月のベスト3】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.パルコ『トーチソング・トリロジー』
11/20-12/07パルコ劇場
≪東京、大阪、広島、名古屋、仙台≫
☆友達、恋人、夫婦、親子の愛について・・・目を見開いて新たに考えなおし、
また希望が持てる気がしました。大人必見。
4ヶ月ぶりのメルマガ号外でした。12/7まで上演中!
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1121000913.html
2.新国立劇場/静岡県舞台芸術センター(SPAC)
『シラノ・ド・ベルジュラック』
11/02-12新国立劇場中劇場
☆あまりの美しさに、荘厳さに、号泣。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1105163241.html
3.グループ る・ばる『八百屋のお告げ』
11/17-26東京芸術劇場 小ホール2
☆誰にでもお薦めできる、笑って泣ける、優しいお芝居です。
私の友達も喜んでくれました♪
沢山の地域を回られるので、ぜひ公演地をチェックしてくださいね!
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1118114015.html
◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000134861
メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
11月(観劇数は26作品)は『トーチソング・トリロジー』で発行!
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◆3 【「CoRich(こりっち)舞台芸術!」がオープンしました!】
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◎私が立ち上げに関わった舞台芸術専門のポータルサイトがオープンしました!
CoRich(こりっち)舞台芸術!
http://stage.corich.jp/
会員登録すれば、誰でも登録・更新できるウェブサイトです。
「観たい!」公演、「観てきた!」公演の情報を登録すると、
それがどんどん蓄積・共有されて、みんなにとって便利になるという仕組み♪
いつ、どこで、何が上演されているのかを知りたいと思って数年…。
やっと望んでいたものに出会えた気がしています。
ぜひぜひ観劇ライフのお供にご活用くださいませ!
小劇場演劇を支援するサイトfringeのTOPページ左上にバナーが!
http://fringe.jp/
fringe blog『「えんぺ」から「CoRich舞台芸術!」へ』
http://fringe.jp/blog/archives/2006/11/29153239.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆4 【12/23(土)夜のポスト・パフォーマンス・トークに出演します。】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎王子小劇場プロデュース『俺の屍を超えてゆけ』@王子小劇場の、
http://www.en-geki.com/tribute/orekaba.html
12/23(土)19:30の回 終演後のトークに出演します。
★19:30ではなく、19:00です。お詫びして訂正します。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1114010700.html
王子小劇場トリビュート001畑澤聖悟
王子小劇場プロデュース『俺の屍を超えてゆけ』
12/20-24王子小劇場
☆脚本=畑澤聖悟 演出=黒澤世莉(時間堂)
出演=葛木英(メタリック農家)/黒岩美佳(あひるなんちゃら)/
こいけけいこ/玉置玲央(柿喰う客)/原田紀行(reset-N)/
森下亮(クロムモリブデン)
前売2,800円 当日3,000円 学生1,500円(要証明・当日のみ)
中高生グループ割引3人3,900円(要証明・当日のみ)
12/20(水)15:00は【昼ギャザ】。他、割引企画あり。
http://www.en-geki.com/tribute/orekaba.html
“王子小劇場トリビュート001畑澤聖悟”は、
劇作家・演出家の畑澤聖悟さんの戯曲を3週連続で上演する企画です。
http://www.en-geki.com/tribute/
畑澤聖悟さんの作品は3作ほど拝見しましたが、
どんな方にもお薦めしたい、笑って泣ける面白いものばかりでした。
黒澤世莉さんの演出作品は2作拝見していまして、役者さんが舞台で
ありのままに生きてらっしゃるように感じられました。
トーク出演は2度目になります。1度目↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0905153938.html
楽しい時間にしたいと思いますので、ぜひいらしてください♪
『俺の屍を・・・』の後の2作品も楽しみです。
・いるかHotel『月と牛の耳』12/26-30≪東京、兵庫≫
演出=谷省吾
http://www1.linkclub.or.jp/~irukahtl/
・渡辺源四郎商店『素振り』(新作)2007年01/04-07
演出=畑澤聖悟
http://xbb.jp/wgs/
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◆5 【12/16(土)“吉祥寺ちらし会議”にパネラーとして参加します!】
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◎“吉祥寺ちらし会議”は、
チラシ製作や折り込み等に深く関わるパネラーが集まって、
チラシ配布はどうあるべきかを議論する公開ミーティングです。
チラシ大好き観客の一人として、活発な意見交換ができればと思っています。
観客の皆様も大歓迎ですので、どうぞお気軽にお申し込みください。
■「吉祥寺ちらし会議」
主催:kyo.designworks 共催:fringe
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1022204653.html
・日時:12月16日(土)15:00~18:00
・場所:武蔵野商工会館5F・会議室
・料金:2,000円
・お申込み受付中(残席わずか!)専用フォーム↓
http://www.kyodesignworks.com/100orderForm.html
※“吉祥寺ちらし会議”は、吉祥寺シアターで12月に行われる、
青年団『ソウル市民三部作連続上演』(12/06~17)
http://www.seinendan.org/jpn/seoultrilogy/
の関連企画として開催される、
グラフィックデザイナー・京さんの100作品達成記念個展
「京ちらしアートワーク展『100:』」の関連イベントです。
http://www.kyodesignworks.com/100exTop.html
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◆6 【編集後記】
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◎「CoRich舞台芸術!」が正式オープンして、ホッと一息♪
http://stage.corich.jp/
◎王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭2006の9本全てを拝見しました。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0830030836.html
毎週同じ劇場に通い、居場所が増えたように感じて楽しかったです。
最後の1本が今も上演中!
ブラジル『恋人たち』11/29-12/05王子小劇場
http://www.medianetjapan.com/10/drama_art/brazil/
◎Yahoo!の今月のオススメに取り上げられました!(2006年9月)
“魅惑の舞台芸術! 演劇&ミュージカル特集”
http://picks.dir.yahoo.co.jp/weeklypicks/20060918.html
◎毎月第一土曜日は、FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に
レギュラー出演させていただいております。
http://takegaki.k-free.net/
今月は12月2日(土)の夜に出演します。来年1月はお休みします。
※PodCastingが始まっています↓
http://www.voiceblog.jp/takegaki842/
◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
「これは面白いよ!」というお薦め邦画情報モトム!
お問い合わせフォームから↓お願いいたします。
http://www.shinobu-review.jp/contact/
11月は下記の4作品を拝見しました。
・「ハチミツとクローバー」←可愛い恋愛に感化されました♪
http://www.hachikuro.jp/
・「タイヨウのうた」
http://www.taiyonouta.jp/
・「バルトの楽園」
http://www.bart-movie.jp/
・「ラブ☆コン」
http://www.lovecom-movie.com/ (音が鳴ります)
◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0331235959.html
お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
http://www.shinobu-review.jp/contact/
◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
それが私の望みです。
これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪
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【お知らせ】12月2日(土)夜にFM西東京「たけがき2」に出演します
FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に出演いたします。毎月第一土曜日のレギュラーです。
今回はパルコ『トーチソング・トリロジー』の感想と、“Corich(コリッチ)舞台芸術!”のご紹介、12月の私の出演情報(1、2)、そして12月に観られるお薦めお芝居4本をご紹介します。
西東京市およびその周辺地域でお聴き頂けます。
12月2日(土)21:30~22:00(の内の約10分間)
FM 84.2MHz
⇒PodCastingあり!放送終了後にアップされます(数日後だったりも)。
⇒アップされました(2006/12/05)
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