2007年01月31日
青年団リンク・サンプル『シフト』01/26-02/04アトリエ春風舎
松井周さんが作・演出されるサンプル。昨年5月の『地下室』ですっかり松井さんのアブノーマルな(笑)世界の虜になってしまいました。そして今回もまた・・・!
⇒CoRich舞台芸術!『シフト』
レビュー⇒PLAYNOTE、楽観的に絶望する
『地下室』は昨年の小劇場作品ベスト1でした。2006年しのぶの観劇ベストテンにもランクイン。
レビューはアップできるかどうかわかりません。ごめんなさい。
冬のサミット2006参加作品
出演=山村崇子/辻美奈子/古舘寛治/古屋隆太/小笠原康ニ/石橋亜希子/荻野友里
作・演出=松井周 舞台美術=杉山至 照明=西本彩 衣裳=小松陽佳留 舞台監督=小林智 宣伝美術=京 制作=サンプル 総合プロデューサー=平田オリザ 企画制作=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
チケット発売日:2006年11月26日(日) 前売 2,000円 当日 2,500円
公式=http://www.agora-summit.com/2006w/sample.html
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2007年01月26日
ひょっとこ乱舞『銀髪』01/24-28吉祥寺シアター
広田淳一さんが作・演出されるひょっとこ乱舞(過去レビュー⇒1、2)。チラシを初めて見た時はコント集団なのかなって思ってたんですよね(笑)。でも実際はそうじゃないです。今回の公演紹介に“リアルとカオスの狭間を撃ち抜くハイテンションリズムプレイ。”とありますが、まさにそんな感じ。
『Angels in America』(←再演決定!!)でフォーリン・ラブしてしまった、看板俳優のチョウソンハさんを追いかけて観に行ったのが初めての出会いでした。今回も素敵だった♪
⇒CoRich舞台芸術!『銀髪』
⇒cinra magazine【世界の劇団】
レビューをアップしました(2007/01/27)。
≪あらすじ・作品解説≫ CoRich舞台芸術!より。(役者名)を追加。出演者は31人でした。
パニックを売る会社とそれに巻き込まれる人々を描いた、ひょっとこ代表作との呼び声も高い第8回公演『銀髪』の再演にして祭演。役者も13人から32人となってやりすぎ感倍増で日々稽古に励んでおります。
維康柳吉(板倉チヒロ)は勤めていた会社をリストラされた帰り道、パニック・ビジネスを展開する「くるぶしコンドル」のタクシーに遭遇します。
「明日の予定を白紙にします」。
こんなチラシに誘われて、維康は再就職することに。会社は順調に成長をつづけ、「踝コンドル」の代表である種吉(チョウソンハ)は、集大成となる一大イベントを計画する…。
≪ここまで≫
白いゴム手袋をふくらませたいびつな風船がつらなって、天井からぶらさがっています。空に浮かぶ雲に見えたり、闇を裂く稲光に見えたり、体内の細胞・ウイルスに見えたり。基本的に舞台の装飾はそれだけです。総勢31人の若い役者さんが広い吉祥寺シアターを駆け回り、身体の躍動感が直に感じられるお芝居でした。
セリフは膨大で、大声でがなることもあれば自然におしゃべりすることもあります。大勢に演説したり、二人で喧々諤々の対話をしたり、自問自答したり、バリエーションは豊富です。広田さんの脚本には、人間という動物について大胆に、簡潔に表現する、ちょっとスカっとしちゃうような言葉がいっぱい。そんな傍若無人な言葉のシャワーを浴びることが、ひょっとこ乱舞鑑賞の楽しみの一つになっています(意見に共感するかどうかは別ですが)。
ただ、上演時間が2時間30分(休憩10分を含む)だったのは、体感時間としても内容的にも長すぎました。初日のあたふた感も生の魅力だと受け止めることができ、途中休憩になるまでは「かなり面白いかも!?」とわくわく拝見できたのですが、後半でその勢いが完全に絶たれてしまいました。くどくどと感情を吐露するのを聞くのもそれはそれで面白いのですが、不連続な刹那を大胆に放出し続けて、そのままイっちゃって終わり!!みたいな(笑)、作品そのものも“パニック”になってくれたら良かったのにな~と思いました。
ここからネタバレします。
くるぶしコンドル社長で銀髪の船場種吉(チョウソンハ)が語るシーンで、なるほど!っと腑に落ちるセリフがたくさんありました(セリフは正確ではありません)。
「自由と平等は両立できない。」
「(現代人は)今より面白いことがあるんじゃないかと過剰に期待している。だから退屈なんだ。」
やばい事件が起こることにおびえながら、実はそれを待ちわびている心境には共感できます。予想外のハプニングのせいで自分がパニックに陥ることって、恐ろしいけれどわくわくしますよね。何が起こるかわからない人生を生きる時にこそ、生きてる!って気持ちにもなれます。だから“パニックを売る会社”は、現実味がないにせよ、私には魅力的でした。
病弱でもう長くない種吉の姉(伊東沙保)が、「子供(姪でも甥でも可)が欲しい。そうすれば自分の人生が終わるまでじゃなく、その子のこれからの50年や、その子が死んだ後の未来のことも考えて生きられるから。」という意味のことを言います(そして弟の子供を身ごもる)。そうやって人間は、自分から進んで未来を想像できた時、生きていきやすくなるんですよね。未来を食べながら今を生きているというか・・・。
でも終盤は、セックスして受精して妊娠して・・・という、動物であるところの人間の生理を、言葉や動き、ビジュアルで大々的に表現していました。たとえば天井から床に向かって縦に細長くつなげられた白い風船は男性器、その下で丸い円を描いて走り回る役者さんたちは女性器ですよね。生殖行為自体に過剰に感情移入されているように感じて、退屈しました。セックス・ニアリイコール・生殖行為ですが、セックスと子供は同義ではないですよね。それは種吉の姉がすでに語っています。
最後の「一大イベント」は一万人の乱交と、生死をかけたサバイバルゲームのドッキングでした。イベントの意義について、種吉に「命をつくる行為と命を終わらしめる行為が同時に起こる」等と言わせていましたが、説明しなくてもいいのにな~と思いました。そこで妊娠したってイベント後に中絶したら子供は生まれないですし。私は子供を作ることを意図したセックスと、快楽(コミュニケーション)としてのセックスは違うものだと思うので、セックスと子供を同じ階層で語ろうとすることには浅はかさを感じます。
上から見たら手裏剣のような形になっている山車(だし)に人が乗って、舞台上をスピーディーに転がります。私はD列だったので、山車に乗った役者さんがゴロゴロと目の前に迫ってくるのは素直に楽しめました。でも後方客席で舞台を見下ろす位置からご覧になっていた方は「上から眺めると山車の移動時間が長く感じられた」そうで、舞台上部も白い風船だけでは殺風景だったようです。大人数の若者がステージを走り回るだけでは、吉祥寺シアターの空間は埋まらないのでしょう。
セリフにありましたけど、足に羽が生える(くるぶしにコンドル)って夢がありますよね。
開演前に流れている曲も含めて、選曲が面白いなと思いました。
くるぶしコンドル社員の紫色と黄色を使った衣裳が可愛かった。でも、ぬいぐるみを縫いつなげた種吉の舞台衣装は意味がなかったなぁ。
出演=チョウソンハ/伊東沙保/橋本仁/中村早香/西光カイ/笠井里美/加茂みかん/金子優子/高橋恵/草野たかこ/松下仁/泉光典/根岸絵美/香西南里/長谷川せい/木引優子/遠藤友香理(劇団ひろぽん) /小杉美香(チャリT企画)/橋爪玲奈/泉谷康介/小寺悠介/猪股直樹 /森田義朗/菅原達也/山森信太郎/小野野球/コスゲヒロシ/大湯純一(東京タンバリン)/倉田大輔(国民デパリ)/横山大地(地下空港)/板倉チヒロ(クロムモリブデン)
作・演出=広田淳一 舞台監督=秋尾雄輝 舞台美術=竹内磯六 舞台=高岸れおな 森貴裕(猫ノ手) 小道具=増田美乃 照明=三浦あさ子(賽【sai】) 音響=角張正雄(SoundCube) 衣装=金子優子 ヘアメイク=増田加奈 振付協力=外山晴菜 宣伝美術=山代政一 web=遠藤径至 演出助手=志波裕樹 井上こころ(青年団) 制作=ツカネアヤ 制作補=すなだまりこ 清水建志 田中沙織 國分譜美子
公式=http://hyottoko.sub.jp/
2007年01月23日
【スナップ】神小KIDS表参道MUSEUM「真冬の元氣祭2007」01/20-28表参道

表参道ヒルズに沿うTシャツ型フラッグ
神小KIDS表参道MUSEUMは、2003年から2年に1度開かれている渋谷区立神宮前小学校の展覧会です。なんと表参道のけやき並木道に沿って、子供たちの作品が展示されているんです。
ご縁があってこれまでも拝見してきましたが、3度目の今回がこれまでで一番、作品の質もアイデアも面白い気がします。
今回のTシャツ型フラッグのテーマは「シャイニング スター」。大胆でカラフルなデザインは子供ならでは。Tシャツの素材はペットボトルをリサイクルして作ったものだそうです(⇒ソトコト2006年3月号)。

神宮前小学校の正面玄関を見上げてね
特別展示の岡本太郎さん作「呼ぶ 赤い手 青い手」は見ごたえ抜群。後ろの絵はなんと神小1・2年生とMAYA MAXXさんが共同制作したそうです。作品名は“Be TARO「バクハツ」”(笑)。すごいコラボですよね!神宮前小学校の正面玄関にあります。
1/28(日)までです。お見逃しなく~。
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2007年01月22日
ROBOT/ポニーキャニオン『Fabrica[10.0.1]』01/20-01/28赤坂RED/THEATER
映画「踊る大捜査線」シリーズで有名な映画監督の本広克行さんが、東京タンバリンの高井浩子さんの脚本を演出されます。本広さんというとヨーロッパ企画『サマータイムマシン・ブルース』を映画化されたり、演劇と関係の深い方ですよね。Fabricaっていうのはユニット名なのかしら。
赤坂RED/THEATERに初めて伺いました。きれいな劇場ですね~。赤坂見附から徒歩2分という嬉しさ!でもシートは堅かった・・・。
≪あらすじ≫
30歳になった大学時代の仲間が10年前を振り返る。あの夏、みんなで自主映画を撮っていた・・・。
≪ここまで≫
高井浩子さんというと映画ネタ。今回もたっぷり、ふんだんに映画用語が飛び交っていました(当日パンフレットに解説あり)。苦手な人は苦手でしょうね。でも映画を撮っていた(撮っている)人達の会話に出てくるので全く関係が無いわけではなかったです。映画を撮るとなると役者が出てきます。そこで劇団ネタが入ってくるのも仕方ないかな・・・ということで、劇団・演劇ネタが苦手な私にもそれほど苦しくはなかったかな。
「昔は良かったね」で終わるような安直な内容ではなかったですが、未来や真実が見えてくるわけでもなく・・・過去の思い出を振り返りつつ、現実を見つめなおすっていう感じかしら。
ここからネタバレします。
何も無い空間で白い箱(イスとか机とかに変身)を移動させて場面転換する抽象舞台でした。バーチカルブラインドを開け閉めするのが面白かったです。
「もう一度自主映画を撮ろう、ドキュメンタリーテイストで。10年前の記録映像も使って。」ということになり、10才としを取った仲間(主婦になってたり、水商売をしていたり、会社経営をしていたり、サラリーマンをしていたり、教師になっていたり、役者を続けていたり・・・)が再集結。そういう映画は単純に観てみたいと思いましたね。
病気の母親の顔を長男が枕で押さえ込んで安楽死させるシーンがあるのですが、実は映画の脚本だったと、その母親のお葬式の場面で明かされます。ホっとしました。
役者さんが「巻き戻し」&「再生」を身体で表現して、過去の回想シーンになる演出は楽しかったですね。
出演=石原竜也/瓜生和成/川田希/富岡晃一郎/永野宗典/野口かおる/原田裕子/弘中麻紀/古山憲太郎/ムロツヨシ/吉本菜穂子/渡辺裕樹
演出=本広克行(MOTOHIRO.COM) 脚本=高井浩子(東京タンバリン) プロデューサー=羽田文彦/棚橋裕之 企画プロデューサー=川田希 アソシエイトプロデューサー=小出真佐樹 制作=高田雅士 美術=齋藤正(穀工房) 舞台監督=谷澤拓己+至福団 照明=伊藤孝(ART CORE design) 音響=中村嘉宏(atSound) 衣裳=加藤美紀(CPルーム) 演出助手=福本朝子 演出=棚橋巧/福知美和子 衣裳部=宮下若菜 照明オペレータ=小川英士 大道具=C-COM舞台装置 小道具=高津映画装飾 フライヤー・パンフレットデザインー=金松滋/冨岡祥雄(metamo) Webデザイン=奥野昭光(カラーズ) スチール=百束尚浩/azusa 映画用語一口解説=永野寿彦 票券=サンライズプロモーション東京 制作助手=保坂綾子/皆川小百合 製作=ROBOT/ポニーキャニオン
一般発売日:12月9日 全席指定 3,500円(前売り・当日ともに) ※未就学児童入場不可
公式=http://fabrica.playxmovie.com/index2.html
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【お知らせ】CoRich舞台芸術!より無料メルマガ配信中!チケットプレゼントもあります♪
fringe blog(2007/01/15)でも紹介されていますが、CoRich舞台芸術!がバージョンアップしています。メンバーも登録公演数も増えてきて、ますます楽しくなってきました。
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⇒しのぶの舞台芸術Myページ
「観てきた!」感想を書き込めば自動的に鑑賞の記録になるのが嬉しいですし、「観たい!」クチコミに書き込む際に、チケット発売日と開幕日の前日にメールをもらえるよう設定できます(「観てきた!」投稿のお知らせもあり)。これがかなり便利♪
東宝ミュージカル『マリー・アントワネット』の「観てきた!」感想がとても面白いです。なんと書き込み数は21件!感想って本当に千差万別なんですよね。
「観たい!」クチコミを読んで観に行くことにしたのはこの公演⇒日仏国際共同制作公演 『遊*ASOBU』。千秋楽のチケットをゲットしました。楽しみ♪
また、日本全国を対象としたポータルサイトであることも大きな魅力です。関東以外の地域のクチコミが関東公演前にチェックできます。飛ぶ劇場『正しい街』のクチコミを読んで、にしすがも創造舎での公演が待ち遠しくなりました。
トラックバックもTOPに表示されるようになっています。fringe blog(2007/01/11)でも書かれていますように、トラックバックセンターとして機能していけば、かなり充実したレビューサイトになるのではないでしょうか。私も進んで利用して楽しんでいきたいと思います。
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2007年01月21日
KAKUTA『甘い丘』01/19-28シアタートラム
桑原裕子さんが作・演出されるKAKUTAの新作です。ポスト・パフォーマンス・トークのある回に伺いました。
KAKUTAは安心してお友達を誘える劇団だなーと、今回も思いました。1/24(水)19:30は平日割引がありますね。
⇒読売新聞劇評
⇒BACK STAGEインタビュー
⇒CoRich舞台芸術!『甘い丘』
レビューはアップできるかどうかわかりません。ごめんなさい。(2007/09/03少々加筆)
CoRich舞台芸術!にクチコミしました。
「しっとり、ぐっさり。」
素朴で暖かい人間関係が描かれ、ほっこりしたりクスっと笑ったりしても、どこかにいつも黒い闇を感じさせる桑原さんの世界が好きです。儚い椿真由美さんが美しかった。上演時間は約2時間。
ゴムの甘い匂いにむせかえるサンダル工場の寮が舞台。登場人物の一人一人に感情移入ができました。中でも前科者の妹を訪ねてくる女医(野沢爽子)が私は一番好きでした。≪ここまで≫
ポスト・パフォーマンス・トークには、脚本家とその執筆を助ける役者さんのペアということで、カクタの桑原裕子さんと成清正紀さん、ゲストにはグリング作・演出家の青木豪さん、役者の中野英樹さんが登場しました。皆さんはかなり仲良しのようで、話が弾んで止まらない和気あいあいのトークになっていました。
デリケートでわがままな(笑)脚本家を、母のように恋人のように支える役者さんの存在は偉大ですね。
桑原さんは今回の脚本をブラジル「恋人たち」客演終了後、1行も書いていない状態から2週間で書き上げたそうです。すごいプレッシャーだったでしょうね。
出演=成清正紀/若狭勝也/川本裕之/原扶貴子/佐藤滋/高山奈央子/大枝佳織/野澤爽子/馬場恒行/桑原裕子/椿真由美(青年座)/村上航(猫のホテル)/三谷智子/高島雅羅
作・演出:桑原裕子 照明:西本彩(青年団) 音響:島貫聡 舞台美術:鈴木健介(青年団) 舞台監督:瀬川有生 選曲:真生 演出助手:田村友佳 衣装:山崎留里子 アンダースタディー:横山真弓 宣伝写真:相川博昭 宣伝美術:川本裕之 制作助手:宮崎由 佐竹香子(InnocentSphere) The other members:松田昌樹 横山真二 制作:前川裕作 企画・製作:K.K.T.
発売日 12/03 全席指定 前売:3200円 当日:3500円 平日割引料金:2700円(19日、24日の公演のみ。前売・当日とも同料金) 先行予約料金:3000円(劇団扱いのみ) 学生割引料金:2500円(劇団扱いのみ) ※未就学児童はご入場いただけません
公式=http://kakuta.tv/sweethill/
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2007年01月18日
三条会『ひかりごけ』01/18-21ザ・スズナリ
関美能留さんが演出される三条会は千葉県にアトリエをかまえる劇団(過去レビュー⇒1、2、3、4、5、6、7)。三条会版『ひかりごけ』は何度も再演を重ねている名作だそうです(劇評⇒1、2)。私は初見。
去年、山の手事情社EXTRA企画で『ひかりごけ』を初めて拝見し、大きな衝撃を受けました。今回もまた、あるシーンでは涙が流れっぱなし。俳優の一人一人の力強さにも感服でした。
ただ、やはり三条会の世界は独特ですので、原作をご存知の方に強くお薦めしたいですね。
⇒CoRich舞台芸術!『ひかりごけ』
レビューは途中までアップしています。
舞台はザ・スズナリの平台がそのまま露出した床に、学校の勉強机が並んでいるだけ。坊主頭に詰襟の学生服を着た男子が四人と、女生徒と女教師が一人ずつ登場します。
三条会は何度か拝見していますが、今日はどこか違う香りがしていました。特に女学生役(といってもドレスを着ている)の大川潤子さんの存在に圧倒され続けました。美しさや強さ、もともと身体に備わっている儚さなどの、女の全てを飲み込んでしまったような完成された動物に見えて、恐ろしいほどにぎらぎらしていました。男優さんもいつもの暑さ、激しさ、したたかさとともに静けさもまとっており、たまたま最前列中央の席に座ってしまった私は、彼らと対峙することで精一杯でした。
『ひかりごけ』については自分のレビューより引用↓
『ひかりごけ』は1954年に発表された武田泰淳の小説で、1944年に発覚した死体損壊事件(実話)をもとに書かれています。戦時下の日本で船が難破し、食物がない地に漂着した船員らは、飢死した友の死体を食べてかろうじて命をつなぎます。たった一人で本土に生還した船長が食人の罪で裁判にかけられ・・・。小説のタイトルから「ひかりごけ事件」と呼ばれているんですね(→1、2)。
続きは後ほどアップ予定。
出演=大川潤子・榊原毅・舟川晶子・中村岳人・橋口久男・岡野暢
原作=武田泰淳 演出=関美能留 照明=佐野一敏 音響操作=立崎真紀子 宣伝美術=川向智紘 制作=久我晴子
全席指定席 前売券 一般3,000円 学生2,500円 当日券 一般3,500円 学生3,000円
公式=http://homepage2.nifty.com/sanjokai/
2007年01月17日
シス・カンパニー『禿禿祭(はげちびさい)』01/16-25世田谷パブリックシアター
テレビでもお馴染みの高橋克実さんと八嶋智人さんペアのお祭。ハゲとチビで禿禿祭とはストレートなネーミングですよね(笑)。第1部で岸田國士の二人芝居『命を弄ぶ男ふたり』を上演し、第2部はゲストを招いてのトーク(毎回違う人)になります。演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさん。
私が伺った回のゲストは三谷幸喜さんでした。上演時間は約1時間50分(休憩15分を含む)ですが、日によって(ゲストによって)第2部の長さは変わりそうですね。
第1部の二人芝居は残念ながら本調子じゃなかったようですが、トークは三谷さんの周到な準備・計画にすっかりハマってしまいました。「やっぱり三谷さんって凄い人だなぁ」とじっくり味わいながらの帰り道になりました。
会場は立見のお客様で通路までびっしり。ゲストが毎回変わりますからファンなら毎日通いたくなるでしょうね。「昨日のゲストは古田新太さんだったんですが・・・」と、昨日の話が聞けるのも楽しいです。
ここからネタバレします。
■第1部 命を弄ぶ男ふたり
作=岸田國士 演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演=包帯をした男:高橋克実/眼鏡をかけた男:八嶋智人
≪ものがたり≫ 公式サイトより
鉄道線路脇の土手で、偶然出会った男ふたり。
実は、それぞれが耐え切れぬ事情を抱え、自ら命を絶とうと出向いてきた。
互いの身の上を語り合ううちに、ふたりの心によぎるさまざまな思い。
さて、どちらが先に実行するのか、見届けるのか・・・?
≪ここまで≫
線路脇の土手から続く空き地がリアルに作られた美術でした。舞台奥の巨大スクリーンに月や雲などの映像が映されています。『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』でも感じたことですが、ケラさんって本当に映像と音響を使った演出がかっこいいですよね。
お芝居自体はお二人とも段取りどおり動いているのがわかってしまう状態で、精彩に欠けました。第2部のトークで「今日は見事に二日落ちでした」と八嶋さんが言っちゃって、さらにがっかり。※二日落ち:二日目の舞台の出来が悪くなること。初日で緊張が解けるせいか、演劇ではとてもよくあることです。
戯曲は面白いなーと思いました。きっと初日はもっと良かったんでしょうね。残念。
■第2部 ゲストを招いてのトーク
出演=高橋克実/八嶋智人/禿禿娘 ゲスト=三谷幸喜
第1部とは打って変わってド派手なレビューで開幕。ぴちぴちの“禿禿娘(はげちびむすめ)”さんたちが超ミニのワンピースで歌と踊りを披露し、禿&禿コンビがタキシード姿で登場します。たぶん宝塚のパロディなんだと思いますが、私の感覚ではほとんどディナーショー(笑)。このギャップは楽しかったな~。
♪ハゲとチビ ふたり一緒なら微妙におぎなえる♪ (歌詞は正確ではありません)
「シットコムの作り方」というテーマで始まり、三谷さん主導で短編コメディーをその場で作ることになります。ホストのお二人のご様子からして、どうやら本当に予定外のことだったみたい。
設定:残業からやっと開放されようとしているサラリーマン2人。上司(高橋克実)が部下(八嶋智人)を呑みに誘うが、部下は彼女との約束もあるし、その上司のことが好きではないので断ろうとする。
三谷さんの指示通りに真剣に動く二人ですが、三谷さんからはきついダメ出しばかり。でもそのダメ出しがめちゃくちゃ理不尽なので、八嶋さんがタイミングよく反発したりツっこんだり。高橋さんはいつもどおり従順かつ真面目に取り組んで、その姿がいたいたしくも可愛らしく、笑えます。
出来上がった短編は全くコメディではなく、明らかに悲劇でした。三谷さんが蛍光緑色の縦笛でドナドナを生演奏する中、部下(八嶋)に冷たくあしらわれた上司(高橋)にサスがあたり、緞帳が下ります。照明も緞帳もその場で対応したスタッフさん、すごいわー。
三谷「岩清水(八嶋)は大島さん(高橋)のことをキライなわけじゃない!」
八嶋「え?僕は岩清水っていう名前だったんですか?!」
結局、主役とゲストが登場し、2人芝居を作る工程で予想外のことにあたふたすることを含めて、第2部の全てが“コメディ”だったということなんですね。お見事。
最後は禿&禿コンビで「青春アミーゴ」を華麗に踊りながら熱唱(笑)。どこまでもおバカに徹したサービスで楽しませていただきました。八嶋さんの反射神経のスゴさにも感心。
出演=高橋克実/八嶋智人/禿禿娘(青島凛/秋山エリサ/荻久保麻衣/黒澤尚子/坂上真倫/佐取こずえ/七海かおる/広瀬愛子/山﨑玲子/米津詩穂)
構成・演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ 美術=二村周作 照明=小川幾雄 衣装=伊賀大介 音響=水越佳一 ヘアメイク=新井克英 舞台監督=福澤諭志+至福団 映像=上田大樹/荒川浩輝 振付=広崎うらん 演出助手=藤田千史 宣伝美術=平田好 写真撮影=加藤孝 プロデューサー=北村明子 提携=世田谷パブリックシアター 企画・製作=シス・カンパニー
『命を弄(もてあそ)ぶ男ふたり』作=岸田國士 演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【ゲスト】1/16(火)夜:古田新太/1/17(水)夜:三谷幸喜/1/18(木)昼:ケラリーノ・サンドロヴィッチ/1/18(木)夜:笑福亭鶴瓶/1/19(金)夜:戸田恵子/1/20(土)昼:藤井隆/1/20(土)夜:清水ミチコ/1/21(日)夜:小泉今日子
発売日11/25 全席指定 S席¥6,500 A席¥5,000 補助席¥6,000
公式=http://www.siscompany.com/03produce/16hagechibi/index.htm
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2007年01月14日
NODA・MAP『ロープ』12/05-01/31シアターコクーン
豪華キャストで毎年めまいがしそうになるNODA・MAP。野田秀樹さんの3年ぶりの新作です。
「凄惨だ」という噂はちょこちょこ聞いていましたが、ほんとに凄惨でした・・・。『オイル』と似た感触だったので楽しめはしませんでしたが、中盤以降は身体がこわばって涙がボロボロ・・・。
戯曲『ロープ』が掲載された「新潮」(2007年1月号)がロビーで販売されています。買って帰って気になるセリフを読み返して、また息苦しさを思い出しています。
⇒CoRich舞台芸術!「ロープ」
レビューはアップできるかどうかわかりません。ごめんなさい。
出演=宮沢りえ/藤原竜也/渡辺えり子/宇梶剛士/橋本じゅん/野田秀樹/三宅弘城/中村まこと/明星真由美/明樂哲典/AKIRA/松村武
作・演出=野田秀樹 美術=堀尾幸男 照明=小川幾雄 衣裳=ひびのこづえ 選曲・効果=高都幸男 ヘアメイク=河村陽子 舞台監督=瀬崎将孝 ポスター・チラシ使用オイルペイティング=金子國義 プロデューサー=北村明子 提携=Bunkamura(東京) 企画・製作=NODA・MAP
発売日10/21(土) S席¥9500/A席¥7500/コクーンシート¥5500 *小学生未満のお子様はご入場いただけません。
公式=http://www.nodamap.com/
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2007年01月11日
innerchild『アメノクニ/フルコトフミ~八雲立つユーレンシア~』01/08-14時事通信ホール
小手伸也さんが作・演出されるinnerchild(インナーチャイルド)の新作です。2005年の『遥〈ニライ〉』に感動したので今回も楽しみにしていました。
神話を書いた(書かされた)男の壮大なお話で上演時間は約2時間15分。登場人物の相関関係を頭に入れながら、日本史、世界史の少ない知識を総動員してがんばりました(苦笑)。
時事通信ホールに初めて伺ったんですが、めっちゃキレーッ!!壁やドアが巨大ガラス!観る前からテンション上がりまくりでした。
≪あらすじ≫ 私の記憶の範囲です。
ある大王の死後に二人の息子が王位を争い、国はアシバール国とユージア国とに分裂してしまった。長らく戦争中の両国であったが、隣国ロノクニが互いの共通の脅威となってきたため、友好関係を結ぼうとする。その背後には両国を支配し、ロノクニを牽制しようとするアメノクニの力もあった。
アシバール国のヤスマール(進藤健太郎)は、アシバール国およびその国王がこの世界(移住者地)を支配することを正当化するための、神話を書くよう任命される。
≪ここまで≫
フルコトフミとは古事記(Wikipedia)のことなんですね。古事記の編纂といえば必ず日本史の授業に登場する太安萬侶と稗田阿礼。このお話でもメイン・キャラクターとして登場しました。間口が広くてすっきりした舞台を、飛鳥時代を連想させる衣裳の役者さんが闊歩します。
歴史上の人物をなぞらえたキャラクターが大勢登場するので、全体がNHK大河ドラマのような印象。あまりに壮大な設定のため、説明のためのセリフやシーンが多い気がしました。全部を咀嚼しながら観るには集中力が必要です。でも最後まで観終わった時、今の日本および日本人に対する小手さんの具体的な主張を聞くことができたように思いました。
次回公演(8/31~9/9)のタイトルは「アメノクニ/ヤマトブミ」で、会場は吉祥寺シアター。やっぱり続編になるのでしょうか。ちょっと楽しみです。
可愛い女優さんが多かったですねー!衣裳も巫女みたいでそそるし(笑)。さらにキスシーンがけっこう多くてですね、それがみんなイイ感じだったの~。「いやん、うらやましいわ♪」って思っちゃうぐらい(笑)。小手さんは良い意味で(悪い意味なんてあるのか)エッチな人なのではないかと勝手に妄想。
ここからネタバレします。
出てくる人物・キーワードは古事記、持統天皇、中臣氏、藤原氏、物部氏、イザナギノミコト、イザナミノミコト、サルヒコ(猿田彦)・・・などですので、時代は8世紀ごろになります。
アシバール国VSユージア国なのに衣裳が白地に赤線で統一されて似ているので、最初はどちらの国の人なのかを判別するのが難しかったです。でもその二つの国を支配するアメノクニの云々・・・でやっとわかったんですが、アメノクニってアメリカのことなんですね。そしてアシバールとユージアは日本、もしくはアジアの国々。そうなるとロノクニはロシアなので、時代は20世紀になります。そういえば五族協和などの単語も出てきていました。
つまり時代を自由に行き来して、古代と近現代の日本を同時に重ねて描いたんですね。
私が受け取ったメッセージは下記のようなもの。
「(外交には)主張が必要」
「人間は物語を信じたがる。それが嘘だろうが本当だろうが、信じたことがその人にとっての真実になる。」
「過去をムリに正当化したり、未来を予言したりするのではなく、今を生きている今の気持ちをありのままに記録すること(が大事)」
オープニングは文字映像とともに役者紹介がありました。あまりに人数が多いので間延びするんじゃないかと思ったのですが、意外にもじっくりはまって見入ってしまいました。たぶん役者さんのストップモーションがきれいだったのと、文字を読んで解釈する時間とがちょうど良いリズムだったのではないかと思います。
~神州「ユーレンシア」を舞台に繰り広げられる「歴史を記す者=神話を創る者」たちの物語~
出演=古澤龍児/菊岡理紗/土屋雄/三宅法仁/宍倉靖二/小手伸也(以上innerchild) /進藤健太郎(無名塾)/板垣桃子/ハルカ・オース/石川カナエ/尾﨑恵/貝塚建(桃唄309)/小柳こずえ/三枝翠/桜子/関本なこ/関根洋子/長尾純子/馬場巧(まめや別館/ヰタ・マキ)/初谷至彦(NG企画)
作・演出=小手伸也 舞台監督=筒井昭善/小手伸也 舞台美術=筒井昭善/小手伸也 照明デザイン=伊藤孝(ART CORE design) 照明操作=下田めぐみ 音響=尾林真理(ウーハーズ) 映像=神戸ちぎ 衣裳=渡辺まり 衣裳製作=岩下真由美 メイク=荻原麻弥/佐藤奈津希 小道具=桜井徹 宣伝美術=土谷明子(Citron Works) 稽古場助手=三嶋義信 舞台写真=引地信彦 撮影=金山智 制作協力=山崎華奈子/松井見依子 制作=赤沼かがみ(G-up)/innerchild制作部/杉浦宏文/菊岡由里 企画・製作=innerchild
前売り開始 2006年11月28日(火) 全席指定 前売3,200円/当日3,500円
公式=http://www.innerchild-web.com/
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【お知らせ】cinra web にインタビュー掲載(2007年1月)
フリーCDマガジン「cinra magazine」は劇場等に置かれている“置きチラシ”ならぬ“置きCD=ROM”。知名度もかなり上がっていますよね。映画や音楽と並んで[STAGE]欄のある嬉しい媒体です。
今回はmagazineではなくwebの特集でインタビューを受けました。cinraが選ぶ「今年注目したい役者10人!!」もなかなか面白いです。“いま一番ホットと言われている演劇の世界”をぜひ覗いてみてください♪
⇒cinra web 特集vol.16「役者」(2007年1月)
2007年01月10日
王子トリビュート001畑澤聖悟/渡辺源四郎商店『素振り』01/04-07王子小劇場
畑澤聖悟さんの戯曲を取り上げる王子トリビュートの第3弾。本家本元の登場です。『俺の屍を越えていけ』、『月と牛の耳』に続いて畑澤さんの新作『素振り』を拝見しました。
雑誌や新聞記事に「新機軸を打ち出した」というような表現があったように思うのですが、確かに今までに拝見した畑澤作品とは全く違う風合いでした。オムニバスだったし(笑)。
劇場に入って装置がほぼ無かったことに驚きました。最後まで「テーマは何なんだろう??」と考えながら観ていましたが、3つの短編に特に具体的なつながりはなく、バラバラな印象のまま終わってしまいました。
ポスト・パフォーマンス・トークで聞いたのですが、今回は劇団員(役者)を3チームに分けて、それぞれに設定を与えてエチュード(即興)で作品作りをしたそうです。残念ながらひとつの作品としての完成度は高くなかったですね。
ここからネタバレします。
『月と牛の耳』のトークで畑澤さんが「『素振り』では“素振り”をします」とおっしゃっていましたが、本当に素振りしまくりでした(笑)。
3つのエピソードは順番に上演されるのではなく、ランダムに入れ替わります。物語を楽しめたのは野球の練習をするカップル。抽象的な演出が生きていたのは剣道をする家族。2人の女の子が客席に向かって話すものは、意味がわかりませんでした。
【野球編】
登場するのは社会人野球の選手(藤本英円)と、その高校時代の野球部のマネージャー(工藤静香)。ちょっとせつない青春恋愛ものでありながら、最後には過ぎ行く時間の残酷さ、現実の厳しさをひりひりと身に沁みさせます。
過去の栄光にすがってもいられなくなった泣かず飛ばずの野球選手が、高校時代に思いを寄せていたマネージャーのことを想像しながら、ただひたすら素振りをします。マネージャーの存在が彼の想像の産物であることは、最後までわからないようになっています。
「目標をたてたら実行しろ。そうすれば報われる。」という前向きさは人生に必要だと思います。でも、「努力したからといって必ずしも報われるわけではない」という当たり前の事実もあります。それでもひたすら素振りをし続ける男。もう見守らない女。エピソードとしてはこの【野球編】が最も畑澤作品らしかったですね。ただちょっと長いかなと思いました。
【剣道編】
姉(工藤由佳子)、妹(藤本一喜)、弟(高坂明生)、そして妹の夫(萱森由介)の四人家族が木刀で素振りをしながら会話。
パジャマ姿で素振りをし続けるので、とりあえず戸惑いました(笑)。これは稽古中なのではなく会話中なのだと徐々にわかってきて、夫(入り婿?)がバドミントンを始めた時に腑に落ちてすっきり。
すれ違う兄弟、家族がコミカルに表現されていましたが、この形式(剣道の素振り)である必要性が感じられませんでした。
【山姥(やまんば)編】
2人の若い女の子(菊池恵子&三上晴佳)がわーわーしゃべります。方言で何を言ってるのかわからないのは気にならないのですが、標準語のセリフを早口でまくしたてるように吐き出すのは私には気持ちの良いものではなく・・・。最初は「三枚のお札」を方言で演じて、その後はテロとひきこもり? この作品の中でのこのチームの存在目的がわかりませんでした。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
出演:畑澤聖悟・谷省吾・工藤千夏
谷省吾さんはわざわざ神戸からこのトークのためだけにいらしていました。谷さんは甲南大学で軟式野球をされていて、盗塁王だったそうです。盗塁のテクニックを教えてくださってる時が楽しかった。何より谷さんが一番楽しそうだったけど(笑)。
畑澤さんは高校演劇について赤裸々に(笑)話してくださいました。作品についての話がほぼ皆無だったのですが、やっぱり今回のトークも楽しかったです。
畑澤聖悟作品連続上演
≪青森、秋田、東京≫
出演=藤本一喜/工藤由佳子/高坂明生/菊池恵子/萱森由介/藤本英円/工藤静香(劇団夢遊病社)/三上晴佳
作・演出=畑澤聖悟 舞台美術=畑澤聖悟 照明=葛西大志 プロデュース=佐藤誠 制作=工藤由佳子 制作助手=菊池恵子/野宮千尋 ドラマターグ・演出助手=工藤千夏 装置=萱森由介 宣伝美術=木村正幸(ESPACE) 企画制作:王子小劇場/渡辺源四郎商店 主催:王子小劇場
全席自由・日時指定・税込 前売券 一般3,000円/学生2,000円/高校生以下1,000円 当日券 一般3,300円/学生2,300円/高校生以下1,300円 北区在住者/シニア(60歳以上) 1,500円(要証明・当日のみ)
公式=http://xbb.jp/wgs/
王子トリビュート=http://www.en-geki.com/tribute/
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【情報】第6回朝日舞台芸術賞発表
第6回朝日舞台芸術賞が発表されました。
グランプリは山海塾「時のなかの時-とき」です。
⇒舞台写真(2005年12月初演@パリ市立劇場)
朝日新聞朝刊(1/10)に舞台写真や講評、受賞者インタビューが掲載されています。
●グランプリ
「時のなかの時-とき」(山海塾)
●舞台芸術賞
・麻実れい
(「黒蜥蜴」の演技)
・段田安則
(「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」などの演技)
・寺島しのぶ
(「書く女」の演技)
・東京バレエ団
(「ドナウの娘」などの舞台成果)
・中村吉右衛門
(「元禄忠臣蔵 第一部」と「秀山祭九月大歌舞伎」での演技)
●寺山修司賞
市川亀治郎
(「決闘!高田馬場」と古典歌舞伎双方での演技)
●秋元松代賞
角野卓造
(「夢の痂」「ゆれる車の音」などの演技)
●特別賞
小幡欣治
(「喜劇の殿さん」にいたる長年の劇作活動)
●キリンダンスサポート
山海塾
2007年01月09日
松竹『INOUE KABUKI SHOCHIKU MIX 朧の森に棲む鬼~Lord of the Lies~』12/29-01/27新橋演舞場
市川染五郎さんが主演される松竹と劇団☆新感線の公演。私は2000年と2003年の『阿修羅城の瞳』 、2004年の『髑髏城の七人(アオドクロ) 』を拝見しています。
もーとにかく染五郎さんがかっこいい♪ 衣裳が変わっていく度に見とれました。
≪あらすじ≫ 公式サイトより。
森が囁くとき、滅びが始まる
野良犬のようにギラギラとした目の男が、シャレコウベを踏みつけ歩いていく。
そこは累々たる屍に埋まる深い森。
「王の座を欲しくないか、おまえの命と引き替えに」
突然現れた森の魔物《オボロ》の声が、その男の運命を変えた。
……「おもしれえ」。
男の武器は、魔物にもらった「オボロの剣」。
してありとあらゆる嘘を生み出す、赤い舌。
放たれる無数の言葉は果たして正か邪か、善か悪か。
そして告げる想いは、愛か、それとも憎しみか。
嘘で染まった真っ赤な舌が、裏切りと憎悪の無間地獄を作り出し、
そして「オボロの剣」が、緑の森に赤い血を降らしていく―――。
『血よ。オボロの森を真っ赤な嘘に染め上げろ!
それが俺の、生きる証だ―――。』
≪ここまで≫
3時間25分(休憩30分を含む)もの間、退屈せずにどんどこ楽しませてもらえます。チケット代は高いけれど、このキャストであの装置、衣裳、照明、そして大仕掛けを見せていただけるんですから不満はありません。
私はアクション・エンタメ好きではない方なので「誰にでもお薦めしたい!」という気持ちにはならないのですが、娯楽作品がお好きな方には「今月はコレを観ないで何を観る?!」と言ってしまっていい気がします。
主人公のライと、彼に騙されながらも惹かれてしまう登場人物たちと一緒に、もっと何がなんだかわからないぐらいに引き込まれていきたかったな~。そこまでの吸引力はまだ出ていなかったです。開幕して10日弱ですし、これからもっと進化するのでしょうね。
ここからネタバレします。
登場した時は落ち武者だったライですが、昇進していくに連れて衣裳(小峰リリー)がどんどん豪華になっていきます。声色、所作などの演技ももちろん立場に合わせて変わり、染五郎さんの見目麗しい七変化に舌鼓。
ヘアメイクの変化も鮮やかでしたね。衣裳全般が素晴らしかった。
森の中で主人公が3人の魔女にハメられるのは『マクベス』ですよね。でも今作の主人公ライ(市川染五郎)は運命に翻弄されるのではなく、最後まで自ら進んで破滅の道へと突き進みます。これがかっこ良かった。『リチャード三世』らしきセリフも聞こえてきて、悪い男の強引・傲慢な色気がたまりません。ライがツナ(秋山奈津子)を無理やり抱きしめ、刺青の入った彼女の背中を観客にガバっと見せつつキスするのがすっごくセクシー♪
阿部サダヲさん。ライの弟分のキンタ役。目が見えなくなってからの殺陣が凄かったです。出てくる度に何かしてくれて、期待を裏切らない方。
真木よう子さん。オーエン国の女首領シュテン役。か細いけれど一直線な強さがかっこ良かった。
たまたま私が伺った1月8日は染五郎さんの34歳のお誕生日。カーテンコールでバースデー・ケーキのろうそくを吹き消されました。古田新太さんがテキパキ・さっくりと進行し、染五郎さんはすごく謙虚で真面目なご様子。ライ役とのギャップが良かったわ~。
≪東京、大阪≫
出演=市川染五郎/阿部サダヲ/秋山菜津子/真木よう子/高田聖子/粟根まこと/小須田康人/田山涼成/古田新太/逆木圭一郎/河野まさと/山本カナコ/礒野慎吾/吉田メタル/中谷さとみ/保坂エマ/村木仁/川原正嗣/前田悟/横山一敏/藤家剛/武田浩二/佐治康志/富永研司/矢部敬三/加藤学/川島弘之/愛田芽久/安藤由紀/生尾佳子/池永悦美/岡久美香/戸田朱美/NAMI/松下美穂/優花えり
作=中島かずき 演出=いのうえひでのり 美術=堀尾幸男 照明=原田保 衣裳=小峰リリー ヘア&メイク=高橋功亘 振付=川崎悦子/松本錦升 アクション・殺陣指導=田尻茂一/川原正嗣/前田悟 アクション監督=川原正嗣 音楽=岡崎司 音響=井上哲司 音効:末谷あずさ、大木裕介 小道具・甲冑製作=高橋岳蔵 特殊効果=南義明 歌唱監督=右近健一 演出助手=山崎総司 舞台監督=芳谷研 宣伝美術=河野真一 制作=真藤美一(松竹)/柴原智子(ヴィレッヂ) 制作協力=劇団☆新感線・ヴィレッヂ 主催・製作=松竹株式会社
12/29、12/30はプレビュー公演 12/31はカウントダウン公演
10月29日(日)発売 1等席12,600円 2等席7,500円 3階A席6,300円 3階B席3,500円(1月2日~27日)
公式=http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0701/index.html
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ハイリンド『法王庁の避妊法』01/06-14「劇」小劇場
第1回公演から拝見しているハイリンドの第3回公演(過去レビュー⇒1、2)。加藤健一事務所の俳優教室を卒業された役者さんが旗揚げした劇団です。カトケン事務所公演にも出演された方々なので、観客の年齢層が広い!なんと次回はTHEATER/TOPSに進出です。
『法王庁の避妊法』は1994年に自転車キンクリートSTOREで初演された名作。私は2003年のホリプロ版ですごく感動したんです。この戯曲に触れたことのない方にはぜひお薦めしたい、約2時間15分でした。14日まで。
CoRich舞台芸術!にひとこと感想を載せています。
レビューをアップしました(2007/01/10)。
≪あらすじ≫
排卵日がわかれば女性は望んだ時に妊娠できるし、望まれない子供を生まなくて済む。若き産婦人科臨床医・荻野(伊原農)は医学界の大きな謎=排卵日の特定を目指して、昼夜仕事と研究に没頭する。果たして謎は解かれるのか、そしてその発見は女性を幸せにできるのか。
≪ここまで≫
舞台は大正の終わり頃、新潟にある荻野先生の診療所。美術全体が「劇」小劇場の空間にうまく溶け込んでいて、レトロな家具と衣裳がムード満点です。派手ではありませんが、繊細な照明の変化も良かったです。
下手に入り口と待合室、中央から上手に診察室があるのはホリプロ版と同じです。2003年の俳優座版は逆だったみたいですね。
役者さんは、のびのび、生き生きと生活する当時の日本人を、少し大げさ目だけれど好感の持てる前向きさを持って演じていらっしゃるように感じました。そもそも自分の立場、生き方、希望に素直でまっすぐな登場人物がほとんどなんですよね。この戯曲に込められた、女性の祈りのような、大切なメッセージをストレートに伝えることができていたと思います。
ただ役者さんによって、役柄としてその場に居るかどうかの段階に差があったように思いました。これは第2回公演の時は感じなかったことで、少し残念。私は初日に拝見しましたので、きっと回数を経て調和してこられていることと思います。
ここからネタバレします。
さまざまな立場の女性が登場します。子供がほしいのにできない女・ハナ(はざまみゆき)、7人の子供に恵まれてもう妊娠はしたくない女・キヨ(大森美紀子)、結婚はしないと決心している看護婦・津島(チャン・リーメイ)。そして荻野の妻・とめ(枝元萌)は、荻野による排卵日の発見のおかげで「妊娠するかしないかを選ぶことができる世界で最初の女性」になります。
妊娠するかしないかの選択の自由が得られ、ハナ、キヨ、津島の悩みはほぼ解決しました(キヨには間に合いませんでしたが)。でもそこで終わらないのがこの戯曲の良いところだと思います。
とめは「“天からの授かりもの”だったはずの子供が“男女の性交の産物”になってしまうなら、むしろそんな子供は欲しくない」と、荻野の“研究(実験)”に反発します。確かに私もちょっと戸惑いました。出産は受精の結果でしかないと受け入れるには、命はあまりに神々しく、尊すぎます。
しばらくはこう着状態だった二人ですが、荻野自身もすごく子供を欲しがっていると知ったとめが、「私も子供が欲しいです」と荻野に告白して一件落着します。男と女が互いに望んで子作りをした結果に子供が生まれるなら、たとえそれが計画的だったとしても、人間同士の心が通じ合った奇跡だと解釈することもできるんですよね。
荻野の妻・とめ(枝元萌)が何度も着物を着替えて出てきてくれたのがすごく嬉しかったですね。夏にはちゃんと絽(たぶん)の着物になっているし。
蛇足ですが、私は「子供は親を選んで生まれてくる」と勝手に信じています。だから妊娠して子供が生まれたら、それは親が選んだ行為の末に生まれただけでなく、子供の意思だと考えます(全く根拠はありません。ただそう信じているだけです)。
出演=伊原農/枝元萌/多根周作/はざまみゆき/大森美紀子(演劇集団キャラメルボックス)/チャン・リーメイ/田中しげ美(愛情爆弾)/黒坂カズシ/鍋谷ナナオ/浅井伸治/竹下ヨシユキ
作=飯島早苗・鈴木裕美 演出=春芳 舞台監督=井関景太(るうと工房) 照明=豊山ゆうこ(y/s company) 音響=高橋秀雄(Sound Cube) 音響オペ=岡田悠(Sound Cube) 舞台美術=向井登子 衣裳=阿部美千代 衣裳補佐=石垣沙香栄 放言指導=根立久美子 宣伝美術=西山昭彦 スチール=夏生かれん 撮影ヘアメイク=田沢麻利子 webデザイン=古川健司/藪地夏子 制作=竹内佐江(Double-Decker)
全席自由 前売3300円 当日3500円 賛助会員2300円
公式=http://www.hylind.net/
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2007年01月07日
【情報】こまつ座『私はだれでしょう』初日延期1/14→1/20
台本執筆の遅れが原因で、こまつ座『私はだれでしょう』の初日が1月14日(日)から6日遅れの1月20日(土)になるそうです。公演中の追加公演は行われません。⇒YOMIURI ONLINE
再度延期1/20(土)→1/22(月)13:30開演
⇒YOMIURI ONLINE
⇒fringe TOPIC
(2007/01/18加筆)
【お問い合わせ】 こまつ座 03-3862-5941
2007年01月06日
【情報】ネビュラエクストラサポート「第一回東京劇勢調査“あなたにとって、生涯忘れられない舞台作品は何ですか?”」
生涯忘れられない舞台作品・・・。人生を変えたかもしれない舞台との出会い、ですよね。私はもちろん、1999年の「蒲田行進曲」です。
色んな人の「コレだ!」という1本、知りたいです!
ネビュラエクストラサポート主催
「第一回東京劇勢調査
“あなたにとって、生涯忘れられない舞台作品は何ですか?”」
※アンケート実施期間
2006年12月1日(金)正午~2007年1月10 日(水)17:00
〆切間近!プレゼントもありますよ~。
2007年01月05日
五反田団『新年工場見学会2007』01/02-04アトリエヘリコプター
去年もお邪魔しました、五反田団の新年工場見学会。私の2007年の観劇初めです。困っちゃうぐらい笑わせていただきました。
能のニセモノ、狂言のニセモノ、可愛い女の子の打楽器ライブ、そしてまた能のニセモノという4作構成でした(1/3のみ)。
五反田団の過去レビュー⇒1、2、3、4、5、6。
作品が始まる前にそれぞれの作・演出家から説明があるのですが、それが嘘八百。「能には6万年の歴史がありますが・・・」など(笑)。能や狂言をネタにした激しいオフザケが見事!きゃーきゃー笑いながら「なんて賢い人たちなんだ・・・」とちょっとくやしくなるほどでした。前説がストーリーだけでなく笑いのフリにもなっているんですね。
1500円は安すぎです。ただ私が観た回は音楽ライブもあったので、時間的には長すぎたかも。
むっちりみえっぱり公演などで、新しくなったアトリエ・ヘリコプターには何度か通いましたので、会場までは慣れた道のりでした。3月にはハイバイの新作およびプレビュー公演もあるそうで、好きな劇場のひとつになるかも。
昨年の極寒はたしかに味わえませんでした。助かった(笑)。でも普通の劇場よりは寒いので、行かれる方は(来年またあればですが)ぜひ寒さ対策を。休憩時間にホットワインのサービスがありました(冷たいウーロン茶も)。
ここからネタバレします。
装置はごくシンプルです。舞台はたる木でかこっただけ。下手の橋掛かりはたたみを置いただけ。でも、奥の松の絵は本物の水墨画でかっこ良かったです。
「蝦渋谷(えびしぶや)」作・演出=前田司郎
役者さんは着物の中に丸首のトレーナーなどが見えています。あくまでも“ニセモノ”を演出。
渋谷におつかいに行かされた少女(菊川朝子)が昔の同級生の男の子(金子岳憲)に出会った後、エビと遭遇。それだけ(笑)。エビ役の安倍健太郎さんの動きに爆笑。
「酒車(さけぐるま)」作・演出=岩井秀人(ハイバイ)
年始に車で緑色のモスバーバーに行こうとしている男二人(金子岳憲&餅松亮)。飲酒運転で警察(安倍健太郎)につかまって・・・。お話の顛末はちょっと退屈したかも。でも、声色や表情などの細かい演出に爆笑。「あーはっはっはっ!」って、そういえば狂言でやるなぁと眺めました。
『オムトン・ライブ』
シテ(オムトン) ツレ(アーバンスリー:黒田大輔/前田司郎/齋藤庸介)
マリンバ、オルガン、パーカッション類のライブ。オムトンのメンバーの女の子3人がとにかく可愛い。マリンバってバチ(っていうのかな?叩く棒)の種類であんなに音が変わるんですね。全部で8曲ぐらいあったのは長すぎる気がしました。
「黒田節講」作・演出=前田司郎
大スター黒田(黒田大輔)が酒を飲みすぎてトリップ。死に別れた妻(坊薗初菜)と出会って・・・。
死者と出会うのは夢幻能ですよね。笑いがいっぱいながらも、じっくり丁寧に交換される言葉と言葉に引き込まれました。「俺、黒田!」で爆笑。
私は下手横側の席だったので、「黒田節講」での黒田・黒田妻・小さな優しさ(立蔵葉子)の3人で舞うのが正面から見えなかったですが、謡や太鼓の方々を正面から見られたのはお得でした。特に「酒車」で太鼓を演奏されていた松本裕亮さんのやる気のない表情はツボ(笑)。
五反田同門会「能・狂言の世界」
出演=安倍健太郎(青年団)/金子岳憲(ハイバイ)/菊川朝子(Hula-Hooper)/黒田大輔(THESHAMPOOHAT)/佐藤沙恵(むっちりみえっぱり/テルミン大学)/立蔵葉子(青年団)/中川幸子(五反田団)/西田麻耶(五反田団)/坊薗初菜(カムカムミニキーナ)/餅松亮(ハイバイ)/松本裕亮(ハイバイ)/齊藤庸介
構成・演出 前田司郎
『能のニセモノ「蝦渋谷」「黒田節講」』作・演出=前田司郎
『狂言のニセモノ「酒車」』作・演出=岩井秀人(ハイバイ)
3日は打楽器アンサンブル・オムトンのライブあり。4日はテルミン大学教授・佐藤沙恵によるテルミンミニライブあり。
料金:1000円 ※3日のみ1500円 ★2日15時の回は追加公演。
公式=http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/
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2007年01月01日
【スナップ】2007年元旦の表参道ヒルズ
セールの赤い旗が鮮やか
元日の11時から開店してセールもやっているとのことで、はりきって行って来ましたよ、表参道ヒルズ!
けっこうな人だかりでしたが、いつもそうなんでしょうね。明治神宮は参拝客で超満員でしょうし、原宿駅から明治通りまでの表参道沿いには露店もいっぱい出ています。GAPもセール中で人が一杯だった・・・。
元日から働いてくださってる皆様、ありがとうございます。
まず、ビルに入ったら一目散に“やさい家めい”へ。行列ができる前にすべり込み成功♪お正月らしく豪華なランチコースをいただきました。美味しかった~。次はカレーランチにチャレンジしてみたいな。※お店を出るときにはやっぱり列が出来ていました。
正面玄関には門松
ヒルズには入ったことはあってもお買い物をするのは初めてだったんです。セーターとか靴下とか買っちゃいました。30~50%オフって高いものを買うとお得感、大ですね。「ええ年して今さら何言うとんねん!」って感じですが(笑)、久しぶりだったんだもの~お買い物とか~♪(←芝居ばっか観てるから)
改めて思いましたけど、やっぱりおしゃれなお店、多いですね。東京のデパートはどこに行っても同じブランドがズラっと並んでいるものですが、個性的な品揃えで店構え自体が面白いところがいっぱい。和太鼓や琴の生演奏を聞きながら、スロープをぐるぐる歩いてショッピングを満喫しました。
シーズキャンディーズ
寒くなる前に早めに家に帰って(老人かよ)、郵便受けに入った年賀状をチェック。あぁ郵便屋さん、元日の朝からありがとうございます。
そして、大晦日に買っておいたSee's CANDIESのチョコをいただいてムフフフ~・・・あぁ至福、これぞ至福でござるっ!See'sの皆様、大晦日まで営業してくださってありがとうございました!
・・・なんでこんなこと書いてるんだろう(レビューを書かずに)と冷静に考えてみたら、今年は大阪に帰らなかったからなんですね。だからベストテンも大晦日にアップできたんだな~、ふむふむ。イレギュラーな冬休みを、もうちょっとばかし、楽しもうと思います。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
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“しのぶの演劇レビュー” Vol. 32 2007.1.1 1,070部 発行
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今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
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◎あけましておめでとうございます!
若い才能が続々と世に出て花開き、新しい劇場も増えてきて、
舞台芸術はますます盛り上がっています。
2007年も素敵な作品をご紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
舞台には、あなたの心を揺さぶり、
人生の輝きを増してくれる奇跡があります。
“今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪
◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
http://blog.mag2.com/m/log/0000134861
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○○ 今回のもくじ
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◆1【今月のお薦め10本+α】
◎No.1→こまつ座『私はだれでしょう』
01/14-02/25紀伊國屋サザンシアター
http://www.komatsuza.co.jp/
◆2【先月のベスト3】
◎No.1→新国立劇場演劇『エンジョイ』
12/07-23新国立劇場小劇場
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1213003924.html
◆3【2006年のお仕事】
◎昨年は人前に出る機会を沢山いただきました。
ありがとうございました。
◆4【編集後記】
◎2006年の観劇本数は347本でした。
毎年恒例のしのぶの演劇ベストテンを選びました。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1231220841.html
◆5【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】
◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪
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◆1 【今月のお薦め10本+α】
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▽★印がいちおし公演です(3本)。
▽初日の早い順に並べています。
▽掲載内容:主催/冠名・『題名』・日程・会場・コメント・価格・URL
▽座種の記述がない公演は全席指定。
★1.王子トリビュート001畑澤聖悟/
渡辺源四郎商店『素振り』01/04-07王子小劇場
≪青森、秋田、東京≫
☆作・演出=畑澤聖悟
全席自由・日時指定
前売券 一般3,000円/学生2,000円/高校生以下1,000円
当日券 一般3,300円/学生2,300円/高校生以下1,300円
北区在住者/シニア(60歳以上)1,500円(要証明・当日のみ)
http://xbb.jp/wgs/
http://www.en-geki.com/tribute/
今注目の劇作家を取り上げる企画の本家本元が登場!
2.ハイリンド『法王庁の避妊法』
01/06-14「劇」小劇場
☆出演=伊原農/枝元萌/多根周作/はざまみゆき/ほか
作=飯島早苗・鈴木裕美 演出=春芳
全席自由 前売3300円 当日3500円 賛助会員2300円
http://www.hylind.net/
俳優だけの劇団ハイリンドが傑作戯曲『法王庁の避妊法』を上演。
2003年のホリプロ公演のレビュー
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2003/1217150201.html
★3.KAKUTA『甘い丘』
01/19-21シアタートラム
☆出演=KAKUTA劇団員/椿真由美(青年座)/村上航(猫のホテル)/他
作・演出・出演:桑原裕子
前売:3200円 当日:3500円
平日割引料金:前売・当日とも2700円(19日、24日の公演のみ)
学生割引料金:2500円(劇団扱いのみ)
http://kakuta.tv/sweethill/
若手の注目劇団KAKUTAの桑原裕子さんの新作。
昨年再演された『南国プールの熱い砂』は初演時にメルマガ号外を発行。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0513121725.html
★4.こまつ座『私はだれでしょう』
01/14-02/25紀伊國屋サザンシアター
☆出演=佐々木蔵之介、浅野ゆう子、川平慈英、前田亜季、
北村有起哉、梅沢昌代、大鷹明良、朴勝哲
作:井上ひさし 演出:栗山民也
一般6,300円 学生4,200円
http://www.komatsuza.co.jp/
井上ひさしさんの書き下ろし新作!超豪華キャストです。
●お薦めポイント●
井上ひさしさんの新作をオンタイムで観られるこの時代に
生まれて来たことを感謝しています。
新宿・紀伊國屋サザンシアターでのロングラン公演。
5.シス・カンパニー『禿禿祭(はげちびさい)』
01/16-25世田谷パブリックシアター
☆出演=高橋克実/八嶋智人/日替わりゲスト
演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
第1部:「命を弄ぶ男ふたり」 第2部:ゲストを招いてのトーク
S席¥6,500 A席¥5,000 補助席¥6,000 立見¥5,000
http://www.siscompany.com/03produce/16hagechibi/index.htm
高橋克実さんと八嶋智人さんが岸田國士戯曲にチャレンジ。
豪華ゲストとのトークも何が起こるやら、とても楽しみ。
6.彩の国シェイクスピア・シリーズ第16弾『コリオレイナス』
01/23-02/08彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
☆出演=唐沢寿明/白石加代子/勝村政信/香寿たつき/吉田鋼太郎/他
脚本=W.シェイクスピア 演出=蜷川幸雄
S席9,000円 A席7,000円 B席5,000円 学生席2,000円
http://www.saf.or.jp/
蜷川幸雄さんが演出するシェイクスピア・シリーズ。
2007年4月のイギリス公演も決まっています。
7.流山児★事務所『浮世混浴鼠小僧次郎吉』
01/24-02/05Space早稲田
≪東京、大阪、愛知≫
☆脚本=佐藤信 演出=天野天街(少年王者舘)
日時指定・整理番号付自由席
前売り3,000円 当日3,500円 学生割引2,000円
http://www.ryuzanji.com/
佐藤信さんの戯曲を天野天街さんが演出。
『鼠小僧次郎吉』は1971年岸田國士賞受賞作品。
8.SHOW-GO produce vol.2『12(twelve)~「十二人の怒れる男」より~』
01/31-02/04 THEATER/TOPS
☆出演=有福正志/瀬戸将哉/高川裕也/俵木藤汰(ラッパ屋)/
鈴木省吾/清水宏/古川悦史(文学座)/鈴木歩己(グリング)/他
原作:レジナルド・ローズ 翻訳:額田やえ子 脚色・演出:和田憲明
前売3800円 当日4000円
http://www.show-go.net/
「十二人の怒れる男」を和田憲明さんが脚色・演出。キャストも豪華。
≪2006年12月から上演中のゴージャス公演≫
9.NODA・MAP『ロープ』
12/05-01/31シアターコクーン
☆出演=宮沢りえ/藤原竜也/渡辺えり子/宇梶剛士/橋本じゅん/
三宅弘城/中村まこと/明星真由美/明樂哲典/AKIRA/松村武
作・演出・出演=野田秀樹
S席¥9500/A席¥7500/コクーンシート¥5500
http://www.nodamap.com/
10.松竹『INOUE KABUKI-MIX 朧の森に棲む鬼~Lord of the Lies~』
12/29-01/27新橋演舞場
≪東京、大阪≫
☆出演=市川染五郎/阿部サダヲ/秋山菜津子/古田新太/他
作=中島かずき 演出=いのうえひでのり
1等席12,600円 2等席7,500円 3階A席6,300円 3階B席3,500円
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0701/index.html
≪舞台通ならこの小劇場を観る!≫
○KUDAN Project『真夜中の弥次さん喜多さん』
01/06-08七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
☆東南アジアツアー凱旋公演&最終公演
日時指定・全席自由・整理番号付き
前売3,400円 当日3,800円 高校生以下2,800円
http://www.officek.jp/kudan/
アジアツアーの写真がいっぱい!
http://kudanprojekut.jugem.jp/
2004年東京公演のレビュー
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0125235601.html
○三条会『ひかりごけ』
01/18-21ザ・スズナリ
☆原作=武田泰淳 演出=関美能留
全席指定
前売券 一般3,000円 学生2,500円
当日券 一般3,500円 学生3,000円
http://homepage2.nifty.com/sanjokai/
⇒『ひかりごけ』の劇評
【2004年】現代演劇ノート~〈観ること〉に向けて(松本和也氏)
http://matsumoto.blog4.fc2.com/blog-entry-37.html
【2005年】Wonderland(後藤隆基氏)
http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=312&catid=7
○青年団リンク・サンプル『シフト』
01/26-02/04アトリエ春風舎
冬のサミット2006参加作品
☆作・演出=松井周
日時指定・全席自由・整理番号付き
前売2,000円 当日2,500円
http://www.agora-summit.com/2006w/sample.html
松井周さんの前作『地下室』のレビュー
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0518231128.html
2006年のしのぶの小劇場作品ベスト1でした。
≪映画監督が舞台を演出≫
○梅田芸術劇場『哀しい予感』
01/05-21本多劇場
≪東京、大阪≫
☆出演=市川実日子・加瀬亮・松浦佐知子/他
原作=よしもとばなな 演出=塚本晋也(『鉄男』『VITAL』)
¥7,800
http://www.umegei.com/
○ROBOT/ポニーキャニオン『Fabrica[10.0.1]』
01/20-01/28赤坂RED/THEATER
☆演出=本広克行(『踊る大走査線』) 脚本=高井浩子(東京タンバリン)
3,500円(前売り・当日ともに) ※未就学児童入場不可
http://fabrica.playxmovie.com/index2.html
≪ミュージカル≫
○フジテレビジョン『タイタニック TITANIC the musical』
01/15-02/04東京国際フォーラム ホールC
☆出演=松岡充、鈴木綜馬、岡幸二郎、浦井健治、岡田浩暉、紫吹淳、
森口博子、諏訪マリー、浜畑賢吉、大澄賢也、光枝明彦、藤木孝、宝田明
演出=グレン・ウォルフォード 作曲=モーリー・イェストン
プレミア席14000円 SS席12600円 S席8500円 A席7000円
http://www.musical-titanic.jp/
○ホリプロ『スウィーニー・トッド』
01/05-29日生劇場
☆出演=市村正親/大竹しのぶ/キムラ緑子/武田真治/ソニンほか
演出=宮本亜門
S席¥12,600 A席¥8,000
http://blog.e-get.jp/stodd/
≪ダンス≫
○日仏国際共同制作公演『遊*ASOBU』
01/26-02/03世田谷パブリックシアター
☆2006年フランス/アヴィニョン・フェスティバルの
オープニングを飾った、ジョセフ・ナジ演出・振付による
日仏国際共同制作作品。
一般¥4,800 SePT倶楽部会員¥4,300(前売のみ)
世田谷区民¥4,500(前売のみ) 学生席(TSSS)は一般料金の半額
スイート割引¥4,000
(同時に2枚以上購入時の2枚目以降に適用/日時不問/前売のみ)
http://setagaya-ac.or.jp/asobu/
◎しのぶの今月の全予定(23本+α)はSCHEDULEに掲載しています。
http://www.shinobu-review.jp/schedule.html
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◆2 【先月のベスト3】
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1.新国立劇場演劇『エンジョイ』
12/07-23新国立劇場小劇場
☆流れる言葉、動きから、人の感情が怪物になって現れたように感じました。
日本人の世代間の断絶を実感。違う角度の座席から2回観劇。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1213003924.html
2.青年団『ソウル市民三部作連続公演「ソウル市民」』
12/06-17吉祥寺シアター
☆無意識もしくは善意による差別のおぞましさが静かに迫ってきます。
植民地とは何なのかを考えながら、我が身を振り返りました。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1207170506.html
「ソウル市民1919」
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1211223012.html
「ソウル市民 昭和望郷編」
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1219164610.html
3.該当作品なし。
◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000134861
メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
2006年12月(観劇数は16作品)は残念ながら発行しませんでした。
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◆3 【2006年のお仕事】
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昨年は執筆以外にも人前に出るお仕事などを沢山いただきました。
観劇好きの一観客の立場から、お役に立てることがあれば
今後も続けて行きたいと思っております。
◎FM西東京「たけがき2」毎月第一土曜日レギュラー出演
http://takegaki.k-free.net/
http://www.voiceblog.jp/takegaki842/ (ポッドキャスティグ)
◎「シアターガイド」に掲載(3月号と4月号)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0127151721.html
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0225204522.html
◎メルマガ 週刊「マガジン・ワンダーランド」に寄稿
「TOKYOSCAPEで、KYOTOトリップ!
- 東京6劇団による同時多発公演 in 京都」(8/16発行)
http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=509&catid=3
◎青年団リンク・二騎の会『直線』
ポスト・パフォーマンス・トークのゲスト(9/3〔日〕)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0908140713.html
◎王子小劇場・佐藤佐吉演劇祭2006
公式レビュアー(10/4~12/5)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0830030836.html
公式レビュアー座談会(12/10〔日〕)
http://blog.livedoor.jp/sakichi2006rev/archives/50455338.html
◎kyo.designworks「吉祥寺ちらし会議」
パネラー出演(12/18〔日〕)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1218004757.html
◎王子小劇場トリビュート001畑澤聖悟/王子小劇場プロデュース
『俺の屍を超えていけ』
ポスト・パフォーマンス・トークの司会(12/23〔土〕)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1225172449.html
◎舞台芸術専門のポータルサイトの立ち上げに関わりました。
CoRich(こりっち)舞台芸術!(11/28〔火〕OPEN)
http://stage.corich.jp/
◎役者さんについてのインタビューを受けました。
cinra webサイト 1月上旬に掲載予定。
http://www.cinra.net/
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◆4 【編集後記】
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◎2006年の観劇本数は347本でした。
(内、同じ作品を複数回観たのは4作品。重複本数は6本)
記録更新だ~。面白い公演が多すぎるんです!嬉しい悲鳴!!
2006年しのぶの観劇ベストテン
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1231220841.html
◎wonderland『年末回顧特集「振り返る 私の2006」』に寄稿しました。
30人の記憶に残る3本が読めます。
http://www.wonderlands.jp/lookback/2006/index.html
◎昨年12月から今年1月末までは、仕事の都合で観劇本数が少なくなります。
レビュー執筆も滞りがちになるかもしれません。ごめんなさい。
◎毎月第一土曜日は、FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に
レギュラー出演させていただいております。
http://takegaki.k-free.net/
今月ははお休みします。
※PodCasting
http://www.voiceblog.jp/takegaki842/
◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
http://stage.corich.jp/
◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
「これは面白いよ!」というお薦め邦画情報モトム!
お問い合わせフォームから↓お願いいたします。
http://www.shinobu-review.jp/contact/
2006年12月は下記の4作品を拝見しました。
・「やわらかい生活」
http://www.yawarakai-seikatsu.com/
・「笑う大天使(ミカエル)」←ヤっちゃた感、大(苦笑)。
http://www.michael-movie.com/
・「ゆれる」←厳しい内容ですが、何度も思い出すシーンがあります。
http://www.yureru.com/
・「トリック-劇場版2-」
http://www.trick2.jp/
1年間で48作品を拝見しました。日本映画も面白いものが沢山ありますね。
◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0331235959.html
お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
http://www.shinobu-review.jp/contact/
◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
それが私の望みです。
これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪
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◆5 【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】
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このメルマガは、高野しのぶの演劇への情熱で書かれています。
沢山の人に演劇に触れてもらいたい! ので、クチコミ・転送 大歓迎です♪
☆ご友人、お知り合いにどうぞこのメルマガをご紹介ください!
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☆もしこのメルマガを観てお芝居に行かれたら、劇場でのアンケート用紙に
「高野しのぶのメルマガで知った」等、書いていただけると嬉しいです♪
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◎東京および関東近郊の情報に限らせていただいております。
◎掲載内容には細心の注意を払っておりますが、
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