今月のメルマガでもご紹介しましたが、この公演が創立17年目を迎えたク・ナウカの最終公演になるかもしれません。ク・ナウカ主宰の宮城聰さんが静岡県舞台芸術センター(SPAC)の芸術総監督に就任されるため、ク・ナウカは一次休団(?)となります。過去レビュー⇒1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)
意気揚々と新宿の体育館に伺ったのですが・・・うーん・・・意味がわかりませんでした・・・・。原作を勉強していればもっと面白かったかもしれません。ごめんなさい。
特典もらっちゃいました♪⇒fringe TOPIC「ク・ナウカがチラシを紙ジャケットにして観客全員に特典DVDとCD配布(2007/2/20)」
CoRich舞台芸術!⇒『奥州安達原』
レビューはアップできるかどうか未定。
≪あらすじ≫ 公式サイトより。
時は平安後期、陸奥国安達原(あだちがはら)にぽつんと立つあばら家では、老女岩手(いわて)が糸を縒っている。道行く旅人は岩手の灯籠の明かりに誘われ、一夜の宿と引き換えに持ち金と命を奪われる。岩手の目的は、源義家(みなもとのよしいえ)に追討を受け命を落とした夫安倍頼時(あべのよりとき)の無念を晴らし、息子である貞任・宗任を中心に一族を盛り立てることだった。その為に天皇の弟環の宮(たまきのみや)の乳母匣の内侍(くしげのないし)と内通し、幼い宮を誘拐し、奥州にこそ内裏ありと奉らんとしたのだが、環の宮は声の出ぬ病を患っていて皇位にはつけない。病を治すには生まれる前の胎児の血を飲ませるより他に無いと信じた岩手は、身重の女の訪れをひたすらに待つ。
一方、都での権謀に巻き込まれ義家の軍を追放になった志賀崎生駒之助(しがさきいこまのすけ)は、環の宮を探して陸奥国までやってくる。幼い頃に生き別れた母親を探したいと、旅に連れ添う妻の恋絹(こいぎぬ)の腹には子が宿っていた…。
≪ここまで≫
体育館の中にかなりの高さがある舞台。とても観やすかったです。ひとつの役をspeakerとmoverに分けて表現するスタイルはやはり抜群にかっこいいと思います。衣裳もヘアメイクも豪華。
ク・ナウカの作品はいくつか拝見していますが、音のないシーンが多かったように思います。ちょっと退屈して眠くなったりも・・・。また、speakerが陸奥(東北?)のことばで話されると非常にわかりづらいんですよね。日本語で話されてもそもそもが浄瑠璃なので文語調ですし、声が聴こえても意味がわからない・・・。自分に教養がないせいですが。その他、字幕が見えづらかったりしたのも悲しかった。
ここからネタバレします。
描かれたのは民族紛争・・・ですよね。確かに現代にぴったりマッチしていると思いました。
岩手(美加理)が恋絹(寺内亜矢子)を惨殺するシーンはあまりのおぞましさ、恐ろしさに目を覆いたくなりました。だからこそ、敵の策略にまんまとはまめられたことに気づいた岩手の一人舞のシーンが良いんですよね。※音のない荘厳なシーンだったのに会場外の階段の足音が残念。
出演=美加理(岩手mover)、吉植荘一郎(安倍貞任speaker)、大高浩一(駒之助mover)、野原有未(語り手/環宮mover)、萩原ほたか(コーラス)、寺内亜矢子(恋絹mover)、本多麻紀(駒之助speaker)、大内米治(鎌倉権五郎景政mover)、片岡佐知子(演奏)、鈴木陽代(岩手speaker)、桜内結う(恋絹speaker)、星村美絵子(演奏)、加藤幸夫(旅人speaker)、牧野隆二(安倍貞任mover)、赤松直美(コーラス)、奥島敦子(演奏)、大道無門優也(旅人mover)、山本智美(演奏)、池田真紀子(匣の内侍mover)、石川正義(鎌倉権五郎景政speaker)、本城典子(匣の内侍speaker)、塩谷典義(演奏)、高澤理恵(コーラス)
作=近松半二、竹田和泉、北窓後一、竹本三郎兵衛 台本・演出=宮城聰 照明=大迫浩二 空間=木津潤平 衣裳=高橋佳代 音響=AZTEC(水村良・千田友美恵) ヘアメイク=梶田京子 演出助手=大西彩香 小道具=中里有 舞台スタッフ=司田由幸、山縣昌雄、森山冬子 舞台監督=岩崎健一郎 テクニカルスーパーバイザー=堀内真人 宣伝美術=野口美奈子 WEBデザイン=井上竜介 制作=大石多佳子
※2月18日(日)プレビュー公演(学生限定)
一般前売開始=1/13(土) 一般(全席指定)6000円 ユース席(25歳以下)2500円
ステューデント・ナイト(学生限定プレビュー公演)(18日)(2500円・年齢不問・劇団のみ取扱・学生証をご持参ください) 各種割引:ファイヤーマンズ割(20日)/フィッシャーマンズ割(21日)/ティーチャーズ割(22日)(各2500円・劇団予約のみ・チケットお受取りの際、身分証明書をご提示ください・平服でお越しください)
公式=http://www.kunauka.or.jp/
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