破壊力のある劇団名だと思うんですよね、“あひるなんちゃら”って(笑)。もともとは九州で活動されていたそうで、その時から“あひる”が付く名前だったようです(伝聞)。私は初見です。
⇒cinra-magazine『世界の劇団あひるなんちゃら「笑いあり涙なし」』
≪あらすじ≫ 公式サイトより。公演後にまとめられたもののようです。
町にある丘。UFOを呼べると言い張る女がそこに毎日やってきて、UFOを呼び続けていた。町の人々は女に会いにやってきたり、こなかったり、わけのわからないことを言ったりしていた。丘に、割とたくさんの人が集まったある日、UFOはやってきた。本当はやってきたのかどうかわからないけれども、その町はUFOが来る町として発展していったのであった。(中略)
≪ここまで≫
cinra(およびチラシ)に「ダラダラ駄弁芝居1時間10分」とありますが、決してダラダラには見えなかったんですよね~・・・。役者さんは総じて“ダラダラしている演技”をされていました。だから私にはガッチガチに決まった動作の連続に見えて、退屈でした。
例えばボケとツッコミのバランスについても、いわばボケ9割ツッコミ1割みたいな割合に「決められている」ようで、ボケにもツッコミにも見えなかったんだな~。お稽古はきっと大変なんだろうなって思います。呼吸やムードを徹底して作らないとだめなのでしょうし。
会話の行き違いや返答の仕方などの個別のアイデアは面白いと思うんですが、同じ型が繰り返されるので、1時間以上は・・・つらかった。
あと、わざわざ王子小劇場のようなきちんと設備の整った“劇場”でやらなくてもいいんじゃないかとも思いましたね。装置がなくても成立しそうだし。今回は緑の小山をしっかり作ってらっしゃいましたが、別にそこまでしなくても・・・。
オープニングでは劇団のテーマソングが流れていたのかな?ちゃんと作曲・録音されていたのが可笑しかった。あ、そういうところが面白いってことなのかしら?確かにバカバカしいほどくだらないことに一生懸命な人って、笑いを誘います。例えば今回で言うと影絵とかも(装置も)。でもそれって、ただ、それだけなんですよね、私にとっては。お好きな人もいらっしゃると思いますが。
一度観ただけではあひるなんちゃらのこと全てをわかったとは思えないので、今後の発展を期待したいと思います。
出演=黒岩三佳、根津茂尚、伯美乃里、藻田るりこ、日栄洋祐、小野紀亮(MCR)、大室光来(ボーダビッチ)、稲垣俊平(劇団志村)、草野千裕(checarino!/checarina!)、田部寛之
作・演出=関村俊介 舞台美術=コマツバラミワ 制作=中川加奈子
発売日 2007/01/12 前売り・当日\2,000 4名様以上で予約すると、割引があります。
公式=http://www.ahirunanchara.com
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