新国立劇場の2007年4月の新作『CLEANSKINS/きれいな肌』の公式稽古場レポート〔3〕です。
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⇒公式サイト
⇒CoRich舞台芸術!『CLEANSKINS/きれいな肌』
≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
英国の小さな町、母ドッティー(銀粉蝶)とその息子サニー(北村有起哉)が二人で暮らす公営住宅の一室。そこへ薬物中毒で行方不明となっていた娘ヘザー(中嶋朋子)が突然、イスラム教徒の姿で帰ってきた!
反イスラムのデモに参加しているサニーは、イスラム教徒となった姉になぜ改宗したのかと激しく詰め寄る。そんな弟を言葉少なに見つめ、静かに語る姉。次第に姉弟の話は自分たちを捨てた父へと及ぶが、母はそんな二人を前にただおろろするばかり。
やがて、父の去った本当の理由が明らかになっていく……。
≪ここまで≫
前回から約1週間経った4月3日(火)に伺いました。14時からお稽古開始ということで15分前に到着すると、スタッフさんも役者さんも全員ばっちり準備完了の状態。ピリっとした良い緊張感が稽古場に満ちています。
スタッフさんは前回いらしていた方々に加えて音響の秦大介さん、音響オペレーターの黒野尚さん、照明オペレーターの田中弘子さん、舞台チーフの本庄正和さん、演出部の大野雅代さん(衣裳担当)、中嶋朋子さんのマネージャーさんが参加されていました。すっごい大人数だなーと思ったんですが↓
茂木(制作担当)「いつもはもっと多いですよ。座る場所がないぐらい。今回は三人芝居だから少ないの。」
とのこと。なるほど・・・確かに演出部(本番中に舞台裏で待機して小道具、大道具の転換などさまざまな業務を担当する方々)の人数も、出演者の数によって違うかもしれません。それにしても出演者と演出家以外に14人がズラリと集結している稽古場は圧巻です。
今回はオープニングから順にラスト直前のシーンまで拝見することができました。音楽も効果音もばっちり入っています。茂木さんから「けっこうミッチリな稽古になるかもしれないので、非常食完備でいらしてください!」と言われていたので、おにぎりを2個、チョコレート、紅茶など盛りだくさんのお弁当持参で伺いました(笑)。茂木さんの予言どおりビシっと数シーン続けてのお稽古になり、5時頃には何もしてないのにお腹が空き始めてしまいました・・・(苦笑)。
中嶋朋子さん(過去レビュー&記事⇒1、2、3、4、5、6、7、8)には今回初めてお会いしました。中嶋さんというとテレビドラマ「北の国から」の蛍ちゃん役でも有名ですよね。私は何度か舞台で拝見してきて、とても情熱的で繊細な心を持った方だなと思っていました。実際にお会いすると、まずその可憐な美しさに目を奪われました・・・!色白でか細い身体はとてもしなやかで、力強くて揺るがない芯が通っているのを感じます。そして軽やかな足取りにしっとりとした色気があるんです。身体の周りには、ほんのりと甘く爽やかな香りが漂っているよう♪ あぁ、なんてきれいなんだろう・・・。
な~んて風にすっかり“中嶋酔い”をしている内にお稽古開始!何度も拝見したシーン1から始まりました。今回はシーンごとに止めて繰り返したりはせず、一度演じてフィードバックをしたら、少しの休憩を挟んで次のシーンに進みました。3シーン続けて演じたりもして、ほぼ最後まで通して拝見できましたので、作品の全体像がやっとつかめてきた気がします。
⇒稽古場レポート〔4〕に続く
出演=中嶋朋子/北村有起哉/銀粉蝶
脚本=シャン・カーン 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也 美術=島次郎 照明=勝柴次朗 音響=秦大介 衣裳=宇野善子 ヘアメイク=佐藤裕子 演出助手=宮越洋子 舞台監督=米倉幸雄 照明オペレーション=田中弘子 音響オペレーション=黒野尚 演出部=川原清徳/大野雅代/藤波三幸 プロンプター=山本美也子 美術助手=松村あや 制作助手=庭山由佳 制作担当=茂木令子 広報=高梨木綿子 芸術監督=栗山民也 主催=新国立劇場
【発売日】2007/02/12 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
公式サイト=http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000121.html
ぴあ=http://info.pia.co.jp/et/play-p/cleanskins/cleanskins.html
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