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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年04月10日

劇団民藝・木下順二追悼公演『沖縄』04/07-18紀伊國屋サザンシアター

 2006年10月30日に92歳で逝去された木下順二さんの追悼公演です(はからずして追悼公演になってしまったんですね)。木下さんの作品を観たことがなかったので伺いました。上演時間は約2時間45分(途中15分、10分の休憩を含む)。どうやら満席のようですね。

 ⇒CoRich舞台芸術!『沖縄

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 敗戦から15年目めの夏。青いトロリとした海。小さな離島にアメリカ軍施設のための土地収用の噂が流れてきた・・・。
 安保闘争で揺れる日本。1963年に上演された衝撃の問題作『沖縄』。沖縄の歴史は薩摩藩、日本本土、アメリカ軍の搾取と圧政のもとに置かれた歴史だった。
 木下順二は沖縄に対する日本人の原罪意識を心の奥底に、ツカサ(神女)の娘・波平秀を主人公として書き下ろした。初演は山本安英とぶどうの会。生前のご許可をいただいたこのたびの民藝上演が、はからずも木下順二追悼公演となった。
 沖縄戦から62年。戦後日本の「平和」を考えるとき、沖縄の現在はいまも深く新しい問いをわたしたちに突きつけている。
 ≪ここまで≫

 幕開けの瞬間から、「あぁ、これは私の好みではないようだ・・・」とわかってしまい、何とも退屈な観劇となってしまいました。振付どおりの演技ってどうにも受け付けられないんですよね・・・。小学校の時に体育館で観たお芝居を思い出しました。途中で帰らなかったのは脚本が目当てだったためです。でも、よくわかんなかったな・・・。違う演出&違うキャストでいつかまた観てみたいです。

 劇団民藝の作品は『エイミーズ・ビュー』を拝見していますが、奈良岡朋子さんが主演なんですよね。奈良岡さんは素敵だと思います。

 あらすじはこちら↓の方が詳しいかも。
 ≪あらすじ・作品紹介≫ 紀伊國屋サザンシアターのサイトより
 舞台は敗戦から十数年後、アメリカ軍政下の沖縄。沖縄の歴史は薩摩藩、日本本土、そしてアメリカ軍による搾取と圧政のもとにおかれた歴史でした。そして今また、小さな離島にアメリカ軍施設のための土地収用の噂が流れてきます。「どうしてもとり返しのつかないことを、どうしてもとり返すために」若者たちは彷徨うのでした……。
 ≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 日色ともゑさんと境賢一さんが最後に「愛しています」とか告白しあうんですが、2人の年齢がよくわからなかった・・・(汗)。

 お祭りで踊るシーンがいっぱいあるのですが、観客に披露することを目的にしていたようです。これまた振付どおりにガチガチに踊ってました。民謡踊りの発表会みたいだったな~。がんばって練習されたんだと思うんですが、物語から逸脱しちゃっててもったいないと思います。

 本土の人間が沖縄の人々を「朝鮮と琉球はお断り」と差別・虐待(虐殺)したこと。そして琉球の人間も本土から来た兵士をだまして殺したこと。今、記憶しておかなければならないと思いました。

出演=日色ともゑ/境賢一/吉岡扶敏/加藤絹子/杉本孝次/中地美佐子/内田潤一郎/安田正利/有安多佳子/大崎さおり/若杉民/田畑ゆり/貞永淳/和田啓作/細川あゆみ/河村理恵子/小杉勇二/武藤兼治/高野大/今泉悠/北田浩之/児玉武彦/岡山甫/吉田正朗/花村さやか/藤田麻衣子/藤巻るも/上條和佳奈
作=木下順二 演出=兒玉庸策 装置=島次郎 照明=尾藤俊治 衣裳=前田文子 効果=岩田直行 舞台監督=中島裕一郎 踊り指導=児玉洋子・児玉由利子
【発売日】2007/02/22 一般6,300円/学生3,150円(全席指定・消費税込) ナイトチケット4,000円(夜公演のみ、枚数限定)
http://www.gekidanmingei.co.jp/okinawa.html

Posted by shinobu at 2007年04月10日 22:49 | TrackBack (0)