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2007年04月17日

【稽古場レポート】新国立劇場演劇『CLEANSKINS/きれいな肌』4/16新国立劇場小劇場〔6〕

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新国立劇場小劇場

 新国立劇場の2007年4月の新作『CLEANSKINS/きれいな肌』の公式稽古場レポート〔6〕です。
 とうとう明日4/18(水)開幕!

 ⇒稽古場レポート〔〕〔〕〔〕〔〕〔〕〔このページ
 ⇒公式サイト
 ⇒CoRich舞台芸術!『CLEANSKINS/きれいな肌

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休憩室に集合してフィードバック

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 英国の小さな町、母ドッティー(銀粉蝶)とその息子サニー(北村有起哉)が二人で暮らす公営住宅の一室。そこへ薬物中毒で行方不明となっていた娘ヘザー(中嶋朋子)が突然、イスラム教徒の姿で帰ってきた!
 反イスラムのデモに参加しているサニーは、イスラム教徒となった姉になぜ改宗したのかと激しく詰め寄る。そんな弟を言葉少なに見つめ、静かに語る姉。次第に姉弟の話は自分たちを捨てた父へと及ぶが、母はそんな二人を前にただおろろするばかり。
 やがて、父の去った本当の理由が明らかになっていく……。
 ≪ここまで≫

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けっこう喫煙率が高いです

 雨の4月16日(月)、4度目の稽古場へ。でも今回はリハーサル室Cではなく小劇場です!
 13時30分きっかりから始まったのは、昨日の通し稽古のフィードバック。本番10日前ぐらいから、夜に通し稽古をしたらそこで稽古終了にして、次の日の朝にフィードバックをするというスケジュールになっていたようです。出演者とスタッフの合計13人が集う小劇場楽屋の休憩スペースで、大人たちが静かに集中する時間・・・いつものように笑いは絶えません。

 栗山「なにげない日常がただ風のように流れていくシーンにしたい。親子のゆるぎないキャッチボール。」
 栗山「日本人だったら2ページぐらいで終わりそうなもんだけど、向こう(西洋)の人たちは自分の思いを人に言葉で渡すんだよね(だから長いシーンになる)。」
 栗山「コソコソ話をする時の人間の動機っていうのかな、間髪入れずにどんどん(セリフを)入れていくとすっごく面白くなるんじゃないかな。沈黙ってことがありえない、相手がだまったらお互いに空白を埋めていく感じ。」
 栗山「ロンドンは東京よりもずっとインターナショナルな街だからね、本当に巻き込まれて行っちゃうから。『ロンドン』っていうのはそういう意味。」

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ラストシーンの動きを決める

 演出家の栗山さんにピリっとした空気が漂っているのがわかります。本番2日前ですものね。そして皆さんの中でドッティー、ヘザー、サニーが生き生きと立っているように感じました。誰がどんな人物なのか、具体的なところまで共通理解が生まれているんですね。
 栗山「小出しにしていた(サニーの)姉への憎悪が、まとまったひとかたまりになって出るんだ。」
 栗山「ヘザーは冷めた調子で生活の話題に戻そうとした。けれどサニーは返した一言で、また核心へと連れ戻した。」
 栗山「ここは初めてドッティーがヘザーに歩み寄るシーンだよね。」

 栗山「サニーは言った後の反省がない(笑)。何にでも驚いたらその言葉を言うだけ。あれは口癖なんだよ(笑)。」
 栗山「そこは絵に描いたような絶望が良いね。ガーンと来て、そしてゆっくり顔を上げて・・・(笑)。」
 北村「劇画チックな落ち込み方ね(笑)。」

 最後のシーンは特に丁寧に、動作で確認しながら細かい部分を詰めていきました。
 栗山「今までドッティには色んな声があったけど、そこになかったものが見えるのがいい。」

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メインのスタッフさんが談笑中

 約1時間30分で全体の確認が終了し、15時からは舞台上でカーテンコールを作ることになりました。そこで初めて本番仕様の劇場に潜入!愛すべき家具たちが舞台上に勢ぞろいしています。広いと思っていた空間もしっくりと落ち着いて、壁の色も変わってる!!
 演出の栗山さん、照明オペレーションの田中弘子さん、舞台監督の米倉幸雄さんのスムーズな進行で、暗転のタイミングや役者さん動きなどが、手早くササっと決まっていきます。リハーサル室Cでは普通の話し声で誰にでも伝わりましたが、小劇場は広いので常にマイクを使います。役者さんもスタッフさんもいつも舞台上にいられるわけではないし、広いっていうだけでこんなに大変なのね・・・と実感。

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沢山の掲載記事が貼ってあります

 舞台の上からは客席の様子が全く見えないので(客席は真っ暗なので)、「正面を向いてください」と言われても役者さんにはどっちが正面なのかわからないご様子。たしかにあの美術だったらそうかも・・・。どうぞ本番をお楽しみに♪

 16時から通し稽古でした。私は4/18(水)初日に『CLEANSKINS/きれいな肌』と初対面したいので、舞台での通し稽古とゲネプロは遠慮させていただくことにしました。なんと制作さんのご好意により、脚本家のシャン・カーンさんにインタビューできそうです!
  ⇒シャン・カーンさんのインタビュー

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しのぶの演劇レビューも!

出演=中嶋朋子/北村有起哉/銀粉蝶
脚本=シャン・カーン 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也 美術=島次郎 照明=勝柴次朗 音響=秦大介 衣裳=宇野善子 ヘアメイク=佐藤裕子 演出助手=宮越洋子 舞台監督=米倉幸雄 照明オペレーション=田中弘子 音響オペレーション=黒野尚 演出部=川原清徳/大野雅代/藤波三幸 プロンプター=山本美也子 美術助手=松村あや 制作助手=庭山由佳 制作担当=茂木令子 広報=高梨木綿子 芸術監督=栗山民也 主催=新国立劇場
【発売日】2007/02/12 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
公式サイト=http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000121.html
ぴあ=http://info.pia.co.jp/et/play-p/cleanskins/cleanskins.html

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Posted by shinobu at 2007年04月17日 14:31 | TrackBack (0)