舞台は1993年の旧ユーゴスラビア。ボスニア紛争を描く映画「ノー・マンズ・ランド」(2001年公開)の舞台化です。主演はV6の坂本昌行さん(Wikipedia)。演出は鈴木勝秀さんです。
上演時間は約1時間45分。中盤までで泣けちゃったな。あらすじなどはチケットスペース内のページでどうぞ。充実しています。
⇒CoRich舞台芸術!『ノー・マンズ・ランド』
≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
1993年、舞台は旧ユーゴスラビア。ボスニア紛争の真っ只中。戦いの疲れを癒すべく、つかの間の休息を取っていたボスニア軍の兵士たちは、いきなりの攻撃で目を覚ます。セルビア軍の陣地に迷い込んでしまっていたのだ。肩に傷を負いながらも何とか逃げ出したボスニア兵・チキ(坂本昌行)は、ノー・マンズ・ランド(中間地帯)にある建物に逃げ込む。
ノー・マンズ・ランド=誰のものでもない土地では、そこにいる全ての者が攻撃対象となってしまう場所である。そのノー・マンズ・ランドに、セルビア兵・ニノ(内田滋)が兵士と共にボスニア兵の生存者の有無を確認しに来る。とっさに身を隠すチキ。生存者がいないことを確認すると、老兵士はボスニア兵(市川しんぺー)の死体の下に地雷を仕掛けた。ボスニア兵が仲間の死体を動かそうとすると爆発する、という仕組みだ。その2人の様子を、息を潜めて見つめていたチキは攻撃に転じ、老兵士を撃ち殺し、ニノにも怪我を負わせる。しかし、チキはとどめを刺すことをやめる。
そこへ、どこからかうめき声が聞こえてきた。死んでいると思っていたボスニア兵・ツェラが
生きていたのだ。しかしツェラは身動きを取ることができない。何故なら彼の下には地雷が仕掛けられているから・・・。この状況から抜け出すため、チキとニノは民族の壁を超え力を合わせる・・・。
そして彼らを見守り国際社会の世論を盾に振舞う国連軍兵士、ジェーン(浅野温子)の存在。彼女は彼らの助けになるのか?
≪ここまで≫
互いに武器を向け合う命がけの緊迫の時間と、ひとまず休戦と決めたのんびり穏やかな時間との対比に泣けます。1993年・・・ほんの少し前のお話です。
「まさか自分の国がこんな風になるとは思わなかった。」
いつか私がそう思わないように。
ここからネタバレします。
敵対する若者同士がともにローリング・ストーンズの歌を歌うシーンはたまりません。泣ける。
浅野温子さんが登場してからはコントみたいだった(笑)。
≪東京、大阪≫
出演:坂本昌行(チキ役) 内田滋(ニノ役) 市川しんぺー(ツェラ役) 浅野温子(ジェーン役)
NO MAN'S LAND 作:ダニス・タノヴィッチ 演出・台本:鈴木勝秀 美術:二村周作 音楽:横川理彦 照明:原田保 音響:井上正弘 衣裳:尾崎由佳子 ヘアメイク:スタジオAD 演出助手=長町多寿子 舞台監督:二瓶剛雄 舞台製作:加賀屋吉之輔 宣伝・票券:インタースペース 制作協力:ビターズ・エンド 企画:シーエイティプロデュース 主催・製作:東京グローブ座/シーエイティプロデュース
全席指定 S¥8,500 A¥7,500 B¥5,500
http://ints.co.jp/no_mans_land/index.htm
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