私は「小学校、中学校(できれば高校も)の授業に演劇の時間を作って欲しい」と思っています。だから平田オリザさんと鈴木寛さんがプロデュースする“「演劇教育でガッコーを面白く!」の会”というのは、まさに私の願いにドンピシャな名前でした。
知り合いから情報を得て、その団体のキックオフに当たるイベントに伺うことができました。
図工、音楽などの芸術の授業の中に演劇という科目がないのは、世界的に見れば珍しいことだそうです。国立大学の中に演劇学科が存在しないのって、先進国の中では日本だけなんですよね(伝聞ですが)。
ワークショップは平田さんの指示のもと、20人ぐらいの大人が元気に楽しく参加されていました。見せていただいたのは基本的なもので、私も他のワークショップなどで見たことがあるものでしたが、平田さんがこのワークショップで子供たちが何を学ぶことができるかなど、易しく、詳しく説明してくださったおかげで、改めて演劇教育という視点からのワークショップを知ることができたように思います。
シンポジウムでは、フィンランドの国語教育やPISA(国際学力調査:programme for International Student Assesment)のことがほとんど常識のように語られていました。嬉しかったです。
⇒フィンランド国語教科書 ⇒福田誠治 著「競争やめたら学力世界一~フィンランド教育の成功~」
演劇教育、日本でどんどこ動いてるんですね。同じことを望んでいる人がこんなに沢山いるんだと確認できて、すごくホっとしました。微力ながら、「演劇教育でガッコーを面白く!」の会を応援していきたいと思います。
■公開ワークショップとシンポジウム「演劇人が、ガッコーを変える? 学びの場の最前線」
〈出演〉
平田オリザ(劇作家、演出家)
宮台真司(社会学者、首都大学東京教授)
寺脇研(映画評論家、京都造形芸術大学教授)
鈴木寛(参議院議員、社会創造家、日本教育再興連盟代表理事)
日時:6月17日(日)17:00-21:00
開場 16:40
第1部 17:00-18:10 公開ワークショップ
第2部 18:20-19:50 シンポジウム
第3部 20:00-21:00 懇親会
終了 21:00(予定)
料金:無料
会場:ヨシモト∞ホール(東京都渋谷区宇田川 31-2渋谷ビーム内)
主催:「演劇教育でガッコーを面白く!」の会 ( produced by Oryza&Suzukan&D-Crew)
※公式ホームページが出来て欲しいですね。
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