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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年07月31日

tpt『三人姉妹』07/27-31ベニサン・ピット

 見逃さないようにしているtptの新制作。5月に行われた2週間のオーディション・ワークショップで、100人の中から選抜された若い俳優が出演されます。演出は門井均さん。

 『三人姉妹』はチェーホフの代表作のひとつで、超有名な作品です。私も何作か拝見しています。tptでアッカーマンさんに演出されたものが記憶に新しいですね。
 きれいな舞台写真はこちら

 ⇒CoRich舞台芸術!『三人姉妹

 今回は残念ながら、何を目指しているのかがわからない仕上がりで、大好きな『三人姉妹』の世界が大切にされていないように感じ、途中休憩で帰りました。若手育成を目的にした公演だったからか、チャレンジすることの意義のようなものは感じ取れましたが。

 三姉妹はドキっとするほどスタイルが良くて美しい、若い女優さんが揃っていました。演技に惹かれたのはソリョーニ役の小寺悠介さんかな。

 【観劇途中で席を立つことについて】
 野田秀樹さんが、イギリス留学から帰国された頃のインタビューで、
 「日本の観客はつまらなくても最後まで観て拍手までしちゃう。それが日本の演劇が育たない理由(のひとつ)だ。イギリスの観客はつまらなかったら途中で帰るよ。」
 という意味のことをおっしゃっていました(どこかの雑誌で読んだおぼえがあります)。
 それまで私は「どんな作品も最後まで観るのが礼儀だ」と思っていたのですが、野田さんの言葉に衝撃を受け、自分の考えを改め、イギリスの観客のようになろうと決めました。
 ※「途中で帰りました」と公表しているレビューは私が観たところまでの感想です。

TPTフューチャーズ -Summer 2007 連続公演
出演=呂美(オルガ)、浜崎茜(マーシャ)、唐沢美帆(イリーナ)、香里菜知子(ナターリャ)、今井華子(女中)、吉岡亜紀子(アンフィーサ)、藤沢大悟(トゥ-ゼンバッハ)、田村元(クルイギン)、小寺悠介(ソリョーニ)、奥山滋樹(フェドーチク)、矢野竜司(ローデ)、廣畑達也(フェラポント)、加治慶三(チェブトゥイキン)、瀬戸口剛(アンドレイ) 、笠原浩夫(ヴェルシーニン)
作=アントン・チェーホフ 台本=広田敦郎 演出=門井均  美術監修=朝倉摂 セット=池田那緒美 照明=深瀬元喜 衣裳=萩野緑 振付=中村音子 ヘア&メイクアップ=梅澤裕子 舞台監督:村田明 演出部:板倉麻美 バイオリン演奏:松尾嘉子 照明オペ:深瀬元喜 衣裳助手:高橋理恵 大道具:(有)C-COM 桜井俊郎/武田寛 背景美術:(有)美術工房拓人 松本邦彦 小道具:高津映画装飾(株) 衣裳製作:照井智樹 伊達環 長谷川典子 中出里美 中澤惠 パイ製作:元祖カレーパン カトレア 
【発売日】2007/06/24 全席指定 一般:4,000円 学生:3,000円
http://www.tpt.co.jp/

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Posted by shinobu at 2007年07月31日 16:59 | TrackBack (0)