マーク義理人情は舞台芸術学院出身の男優4人の劇団です。前々回よりも私は楽んで拝見できました。題材も仕上がりもかなりソフトだったようです。上演時間は約75分(だったと思う)。
⇒CoRich舞台芸術!『俺たちはマシンガンじゃないって。』
≪あらすじ≫
小学生の時よく遊んだ河原に帰ってきた。幼い頃の思い出がよみがえる。大好きな仲間達とこんな遊びをしてたっけ・・・。小学生の本気の遊びが始まる。
≪ここまで≫
思いっきり小学生ルックの若い俳優さんがハイテンションで見せる、ノスタルジックで超はずかしい幼い頃の思い出の世界。
ただギャグを並べていく作風なのかと思いきや、ネタ披露に留まらない役者さんの“やりきる”演技に圧倒されたり、演劇ならではの面白い演出も出てくるので、気が抜けません(笑)。
チラシに書かれた「『おもしろくて、かげがえのない劇団』はマーク義理人情しかありません。妥協なし。ペース配分なし。」(抜粋)という王子小劇場代表・玉山悟さんの言葉に納得。たしかに「かけがえがない」と思います。だって、こんなこと(失敬)をものすごく地道な努力を積み重ねて実現している劇団は他にないと思います(笑)。
ここからネタバレします。
外国というとアメリカしか思い浮かばなかったりとか、全く関係ないところで「USA!USA!」って連呼したりとか、ほんとバカみたい。でも私も小学校の時、あんな風にやってた気がする・・・(笑)。
自転車を追いかけるうちに全員が「飛んだ~っ!」時はミラーボールもぴっかぴか。大胆に夢の世界へと飛ばせてもらってちょっと嬉しくなりつつ、馬鹿馬鹿しさも最高潮に達したため、切なくなりました(苦笑)。さらに今井千恵さんがオモシロ発音でプラネタリウムのアナウンスをしたのでダメ押しされた気分になり、切なさから呆れへ、そして「そこまでやるか!?も~ぉ、かっこいーゼっ!」ってなっちゃいました(笑)。
出演=竜沢孝和、岡崎智浩、成瀬功、高橋康則、今井千恵、瀬戸口のり子
照明=増田瑞穂(インパラプレパラート) 音響=大矢場智之(インパラプレパラート) 宣伝美術=村山素子(時間堂)
前売り・当日ともに2000円 学割1000円
http://www.geocities.jp/ninjou2005/
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