あなざ事情団は松田弘子さん(青年団)、倉品淳子さん(山の手事情社)、わたなべなおこさん(あなざーわーくす)の3人のユニットです。ユニット名はそれぞれが所属する劇団名を足しているんですね。大胆な参加型演劇を体験するのは2度目です(⇒1度目)。
今回もいっぱい参加して、いっぱい笑いました。女優さん2人のはちきれんばかりのパワーと、海のような寛大さに胸がいっぱいになりました。
⇒CoRich舞台芸術!『ゴド侍』
⇒T★1演劇グランプリ・第一次審査通過団体です。
レビューをアップしました(2007/08/26)。
サミュエル・ベケットおよび彼にまつわる事柄を材料に、観客を巻き込んで楽しむ約1時間30分。2人の女優さんが「ゴドーを待ちながら」の登場人物やベケットの妻、愛人などを演じられますが、その内容が大事なのではないんですよね。ワハハと笑ってる内にたち現れる、不条理な劇空間を楽しむ(味わう)という趣向だったように思います。だからベケットのことを知らなくても全く問題なし(笑)。もちろん、知っていた方が細かく楽しめますが。
2畳ぐらいのステージの四面を客席が囲みます。最前列の人はほとんど出演者のような扱いで、セリフを話したり、質問に答えたり、大活躍(笑)。お客様がまた、進んで面白いことをされるんですよね~。開演前のリラックスした大歓迎ムードやフレンドリーで落ち着いた導入の賜物だと思います。
倉品さんの暑苦しいぐらいの熱演と、松田さんの体型を生かした声量が可笑しかったな~。計算して道化をやってらっしゃるのが凄い。
ここからネタバレします。
チャッカマンのキャンプファイアーを中心に(笑)、「燃えろよ 燃えろよ 炎よ 燃えろ~♪」とみんなで合唱した時は、本当に感動しちゃいました。
1粒のチェルシーを手の甲に乗せて、それが落ちない様に動くように指示(命令・笑)された時は、まるで演劇のワークショップみたいでわくわくしました。みんなで心を合わせて動きました。緊張したけどめちゃくちゃ嬉しかったです。
出演=松田弘子(青年団)、倉品淳子(山の手事情社)
脚本=わたなべなおこ 照明=岩城保 総合プロデューサー=平田オリザ イラスト=松田弘子 宣伝美術=松田弘子 わたなべなおこ 当日運営=鈴木智香子 撮影=小口宏 高橋里江子 協力=松井周(おそらくラジオの声の出演) 山の手事情者 あなざーわーくす 主催:(有)アゴラ企画 こまばアゴラ劇場 企画制作=青年団 (有)アゴラ企画 こまばアゴラ劇場
【発売日】2007/07/14 一般:予約2,000円/当日2,500円 中学生以下:予約1,500円/当日2,000円
http://www.letre.co.jp/%7Ehiroko/threesisters/
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