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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年09月19日

小指値『[get] an apple on westside / R時のはなし』09/15-17 STスポット

 小指値(こゆびち)は今よく話題にのぼる若手パフォーマンス団体です。横浜の2つの劇場で上演される今回の公演は、過去作品の再演と新作の2本立て(途中休憩は5分)。

 最近の数公演(レビュー⇒)が私にとって大ヒットの連続だったので、それと比べると小粒な感じでしたが、初日ソワレ後のおまけライブが強烈に楽しかった(笑)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『[get] an apple on westside / R時のはなし
 ⇒T★1演劇グランプリ・第一次審査通過団体です。

 ここからネタバレします。

 ■「[get] an apple on westside」(上演時間は30分ぐらいだったような)
 「狼に育てられた犬の話」。犬の生涯についての独白を身体表現で立体的に補足していくようでした。例えば犬を大切にしたオルガという女性だとか、犬以外の登場人物(狼も)の姿が思い浮かべづらく、するっと始まってするっと終わってしまった印象。上品過ぎたんじゃないかな~。もっと獣の体温や匂いを感じたかった。

 ■「R時のはなし」(上演時間1時間ぐらいだったような)
 ザムザ阿佐ヶ谷で観た時は、学童保育のおにーさん(山崎皓司)が語る「りゅーじという小学生の男の子の話」でしたが、今回はおにーさんと女教師(中林舞)のお話にも広がっていました。15分版の時は「りゅーじに“北海道”と(嘘を)言わせてしまった何か」というセリフから、個人の世界が一般社会へとググっと広がって感動したんですよね。でも今回は、都会に住む大人の群像劇のような側面が前面に出て、横に伸びたけど奥に深くなってないように感じました。
 バービー人形や映像など、おもちゃを使った遊び心のある演出は楽しいですね。でもそればかりが中心だったのは物足りなかったです。

 ■コミックカラオケバンド「Hebereke☆女学院」のプチレビュー
 初日ソワレのゆる目のおまけ。これが最高に面白かった(笑)。楽器を弾けない女の子たちが陶酔系アニメ風キャラ全開で歌って踊ります。下着姿(てゆーかお尻見えてるよ!)で客席まで出ていくんですから必見。しかも写メール可!ぜひまたSTスポットで(笑)。

≪横浜2箇所≫ 小指値番外公演 横浜シリーズ
出演=篠田千明 竹田靖 大道寺梨乃 中林舞 野上絹代 山崎皓司 高橋紗也佳 友情出演:小沢な哲人(oOLOm)
Hebereke☆女学院=K-YO!/森林舞花/梅毒寺淋病/藤谷キョコン/モニカ/夢子/鉄人・小沢
『[get] an apple on westside』=作:北川陽子 演出:野上絹代 『R時のはなし』=作:北川陽子  演出:篠田千明 アニメーション=天野史朗 映像=大内伸悟 ジオラマ=山本ゆい(mon) 人形=藤谷香子 振付=野上絹代
衣装:藤谷香子 オブジェ・照明:上田剛 音響:柳川しおり 宣伝美術:鶴松理恵 舞台監督:山本ゆい(mon) 主催:小指値 共催:STスポット/Bankart1929
当日/前売:1500円(全席自由)
http://www.koyubichi.com/

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Posted by shinobu at 2007年09月19日 23:17 | TrackBack (0)