REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2007年10月29日

時間堂『月並みなはなし』10/19-29王子小劇場(2回目)

 初日ポストパフォーマンストーク、そして千秋楽に伺ってきました。ダブルキャスト公演なので、もう片方を。

 ⇒CoRich舞台芸術!『月並みなはなし

 この公演は19日(金)から始まって合計11日間。途中に2度の休演日がありましたが、長期間だったのでクチコミも広がったようです。特に千秋楽は(月)だったので、補助席までパンパンの超満員。作品が好きだった私としても嬉しかったです。

 黒幕(って言うのかな)役を演じる役者さんが変更になるので、初日とは全く違う裏のストーリーが見えてきたのが面白かったです。役者さんは十余ステージを経てずいぶんリラックスされているようでした。

 ただ、千秋楽だったからだと思うのですが、一部の役者さんについて普段の自然さが減っているように感じました。だから私は千秋楽が苦手なんだな~・・・って、これは本当に個人的な好みの問題なんですけどね。
 初日、千秋楽ともに一番お気に入りは、二世議員を演じられた鈴木浩司さん。しなやか!軽やか!

 時間堂は次回、チェーホフ『三人姉妹』に挑戦されるそうです(2008年3/13~23@王子小劇場)。あ~ん、今からもう楽しみ!

 ここからネタバレします。

 黒幕のハナちゃん役が足立由夏さんから大塚秀記さんに変わり、ハナちゃんの妹・耳ちゃんは衣裳が黄色のミニ・ドレスから着物になります。姉妹から兄妹になるので大変化なんですよね。

 大塚さん演じるハナちゃんは明らかに腹に一物ありそうな男。耳ちゃんが兄のハナちゃんとグルに見えるので、ただの天然ボケさんだとは思えなくなります。どっちかというと大塚さんバージョンの方がストーリー面で腑に落ちました。でも、納得がいかなくて、どうしようもなく沸き起こってしまう憤りや悲しみは、足立さんバージョンの方が強く感じることができました。

【休演日】10月24日(水)、25日(木)の2日間
出演=雨森スウ、河合咲、木村美月(クロムモリブデン)、こいけけいこ(リュカ.)、境宏子(リュカ.)、池田ヒロユキ(リュカ.)、鈴木浩司、中田顕史郎 ダブルキャスト:足立由夏/大塚秀記 ※千秋楽は大塚さんでした。
脚本・演出:黒澤世莉 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.) 宣伝美術:村山泰子(時間堂) 宣伝・舞台写真:松本幸夫 ビデオ撮影:大澤大介(大澤大介事務所) $堂 演出助手:菊池佳南/佐伯風土/谷賢一(DULL-CORORED POP) 制作:田中沙織(柿喰う客) 提携:王子小劇場 主催:時間堂
http://www.seriseri.com/jikando/
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。ご了承下さい。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 2007年10月29日 23:10 | TrackBack (0)