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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年11月04日

マチネ・ポエティカ『一つの可能性』11/03 BankART 1929 Yokohama/1929ホール

 青年団演出部の武藤真弓さんが企画・構成・演出される1ステージのみの公演です。サンプルの松井周さんが出演されるのと、会場がBankART 1929なので伺いました。

 BankART 1929って本当にきれいですね~。東横線だと馬車道駅と直結しているのもすごく嬉しい。上演時間は約1時間50分。ワンドリンク付きでした。

 ⇒CoRich舞台芸術!『一つの可能性

 マイクを使ったリーディング。ただ読むだけではなく、踊ったりアコーディオンを演奏したり。上手手前でデスクに向かってイスに腰掛けている松井周さん以外は、基本的に下手にスタンバイしており、読むときに舞台上に登場して、マイクを持って(もしくはスタンドマイクの前で)立って朗読をしていました。
 最初の30分は音と人を含む空間全体が楽しくて飽きませんでした。でも徐々に寒くなってきて(空調が効かないのかしら?)、集中できなくなってしまいました。もう11月ですものね、寒いはずだ。

 朗読される内容は全くと言っていいほどわかりませんでした。登場したのは学校の先生や生徒、家族・・・とか。後半は不倫しているカップルの会話が長かったような・・・すみません、そんな程度の理解で。努めて知りたいという気持ちにならなかったんですよね。1人1役でもなかったし、演出はわかりやすさを目指している風には見えなかったので。
 でも自分なりの楽しみ方をしようと最初からリラックスできていたので、不快感はゼロでした。役者さんの立ち姿が、一目観た瞬間から既にかっこ良かったからかもしれません。そこに居るということ、言葉を発しているということが、だだっ広い空間をある世界で満たすことができていたように思います。

 マイクを通じて声がいくつにも重なって聴こえることがあり(何らかの効果が施されているのです)、まるでオペラのコーラスを聴いているような気分になりました。歌うように読むのも面白かった。
 机に向かっている松井さんは、本を持たずに演技したり、つっぷしたりもしていました。なんであんなにエッチな感じの演技をするのか、目のやり場に困ったりもしました(笑)。それはそれで堪能いたしましたデス。

Cafe Live Series 2007『一つの可能性』text by ミシェル・ビュトール『段階』
出演=松井周(青年団、サンプル)、村田牧子(青年団)、高橋牧、杉浦未樹、熊谷知彦
企画・構成・演出=武藤真弓(青年団演出部) 音楽=Carl Stone(laptop)  主催=マチネ・ポエティカ 共催=BankART1929 著作権代理:(株)フランス著作権事務局 協力=木元太郎 山本雅幸 秋山健一 野村政之 林真智子 青年団 サンプル
1,500円 (with 1 drink)
http://ameblo.jp/matinee-poetica/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 2007年11月04日 00:37 | TrackBack (0)