五反田団の前田司郎さんの戯曲を関美能留さん率いる三条会が上演。これは見逃せない!と勇んで予約していて良かったです。開幕までに予約は完売になっていました。
お、お、面白かった・・・(笑)!圧倒されて、呆れて(?)いっぱい笑いました。上演時間は約1時間5分。次回公演は1月にザ・スズナリで『メディア モノガタリ』を上演されます。その場で初日のチケットを購入。
四姉妹をテーマにした2作品連続のアトリエ公演で、11/23からは『若草物語』が始まります。再演ですが演出は変わるようです。
⇒CoRich舞台芸術!『いやむしろわすれて草』
≪あらすじ≫ 五反田団の過去レビューより
八百屋の4人姉妹のお話。母親は彼女らが子供の頃に蒸発し、当時中学生だった長女の一美とガンコで怒りっぽい父親が店を切り盛りして生活しています。
物語の中心になるのは子供の頃から入退院を繰り返している病弱な三女の三樹で、三樹が入院している病室と、三樹のベッドがある八百屋の2階の部屋の2箇所で、子供時代と成人してからの家族の風景が描かれます。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
勉強机、ベッド、電子ピアノなどの家具が並んでいます。私が今までに観たアトリエ公演の中でもっとも写実的な美術。iPodから音楽をかけたりピアノを演奏したり、DVD映像を映写したり、電子機器を多用されていることにもわくわくしました。
出てくるのは四姉妹だけど全員男性が演じます。その時点ですでに笑える(笑)。客演の多田淳之介さんが三条会の役者さんらしい発声(ドスの利いた大きな声で客席に向かって堂々と叫ぶ等)をされているのにも笑っちゃいました。三条会らしい演技の他にも現代口語をさらりと言いこなしたりもされるので、そのギャップもまた可笑しいし。1つの演技手法が演出によってどんなものにもなるんだなと改まった気持ちで楽しみました。
父親(大人数で演じる)が日曜大工で作ったのは、病弱な三女のための手すりだったということが、上演中に実際に木材で手すりを建ててくださったのでよくわかりました。
榊原毅さんの足の指先まで神経の行き届いた動きに見とれました。
出演:榊原毅、橋口久男、中村岳人、多田淳之介(東京デスロック)、舟川晶子、立崎真紀子、関美能留
作:前田司郎 演出:関美能留 照明:佐野一敏 制作:久我晴子
料金:各1,500円 ※各回約30席 ※チケットはすべて当日のお渡しとなります。料金は受付にてお支払ください。
http://homepage2.nifty.com/sanjokai/
※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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