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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年12月06日

青年団リンク 二騎の会『五月の桜』12/05-09こまばアゴラ劇場

 青年団リンク 二騎の会は、宮森さつきさんの脚本を多田淳之介さんが演出されるユニットで、前作『直線』ではポスト・パフォーマンス・トークに出演させていただきました。
 昨年から始まった文学座+青年団 自主企画交流シリーズの3本目なんですね。今年も続いてくれて嬉しいです。

 『五月の桜』は平成12年度北海道戯曲コンクール大賞受賞作です。ぎゅっと凝縮された空間で鮮やかに胸に届いてくる言葉に、ホロリと涙しました。上演時間は約1時間40分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『五月の桜
 レビューは途中です。続きをアップできるかどうか不明。

 ≪あらすじ≫
 桜が咲く墓地。和希(長野海)は数年ぶりに故郷・北海道に帰って、亡き父の墓参りを済ませた。彼氏の工藤(永井秀樹)とそのまま旅行を続け、誰にも会わずに去るつもりだったのだが・・・。
 ≪ここまで≫

 黒い幕が三方を囲む空間の中央に、石碑のように大きくて四角い柱がそびえ立っています。その左右には流木(?)を組み合わせた木々がひゅるひゅると数本立っていて、寂しげな印象の舞台です。

 最初はやっぱり驚かせてくれました。多田さんの演出はこれだから見逃せません。役者さんはある決まりにのっとって会話をします。声の大きさ、間のつめ方、ニュアンスなど、さまざまなセリフの発語方法をじっくり味わえたので、言葉のひとつひとつを大切に聞くことができました。

 ここからネタバレします。

 和希(かずき・長野海)と、和希の血の繋がっていない弟・一基(かずき・桜町元)の“2人のカズキ”のシーンで涙が出ました。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 『リアル交流トーク』出演:多田淳之介×所奏(文学座)

 所奏(ところ・かなで)さんは文学座+青年団 自主企画交流シリーズの次回作『Train coming』の脚本を書かれています。
 ほぼ初対面のお2人のトークということでしたが、所さんがもっとお話をされた方が良かったんじゃないかしら。「『Train coming』を観に行きたい」と思わせてくれる材料がなかったです。

文学座+青年団自主企画交流シリーズ
出演:永井秀樹(青年団)/天明留理子(青年団)/長野海(青年団)/佐山和泉(青年団)/桜町元(青年団)/征矢かおる(文学座)/東谷毬子(客演)
作:宮森さつき 演出:多田淳之介  照明:岩城保 舞台美術:鈴木健介 装置:濱崎賢二 宣伝美術:京 制作:二騎の会 総合プロデューサー:平田オリザ 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 共催:文学座/青年団
【発売日】2007/11/01 予約・当日 3,000円 シニア(65歳以上)・学生 2,000円 平日マチネ 2,000円 日時指定 整理番号付自由席
http://www.seinendan.org/jpn/bskoryu/gogatsu.html

Posted by shinobu at 2007年12月06日 12:19 | TrackBack (0)