ポツドールの“女”シリーズは、溝口真希子さんの作・演出です。今回は第二弾(⇒第一弾レビュー)。
上演時間は約1時間45分ぐらいかしら。私が観た回は通路席までぎっしり満席で(初日は当日券に並んで入れなかった方もいたようです)、開演時刻は10分ぐらい押していました。
⇒CoRich舞台芸術!『女の果て』
開演するまで舞台は全く見えません。あらすじを読まれるだけでもいわばネタバレになりますので、お気をつけください。
≪あらすじ≫
舞台はとあるデリバリーヘルス店。デリヘル嬢が数人待機していて、予約電話が入ったら出かけていく。
≪ここまで≫
デリバリーヘルス店の中って、当事者でなければ見られないですよね~。描かれていることが事実なのかどうかはわかりませんが、「へー、デリヘルってそうなんだ~」と勝手に納得しながら(笑)、覗き見を楽しみました。でも、とっても面白かった前回に比べるとパワーは少なめかも。
愛していない人との性行為は、愛している人との性行為とどう違うのか。風俗業を営んでいる彼らがしゃべればしゃべるほど、矛盾が露わになってきます。恋愛、結婚、子作り、子育て、浮気・・・理屈の合わないことばかりですよね。人間は矛盾を自覚しながらも深く掘下げて解決させようとはせず、その場のムードと気分に流されて、上滑りして生きているよな~と思いました。
ここからネタバレします。
社長(米村亮太朗)がお店の女の子と浮気をしまくっているので、社内(1LDKぐらいのマンション)はよく険悪なムードになります。取り繕ってもすぐにバレて、みっともないことばかり起こります。社長の奥さん(安藤聖)が旦那へのあてつけのために身分を隠して面接を受けに来たりして。
米村亮太朗さんの役名は前回に引き続き“中津川”なんですね(笑)。そういえば“マリア”も・・・。
出演:米村亮太朗、羽柴真希(ペテカン)、岩本えり(乞局)、水野顕子(アーノルド)、玄覺悠子、安藤聖、尾倉ケント(アイサツ)、白神美央
作・演出:溝口真希子 照明=伊藤孝(ART CORE design) 音響=中村嘉宏(atSound) 舞台監督=清沢伸也・谷澤拓巳 舞台美術=田中敏恵 照明操作:櫛田晃代 音響操作:井川佳代 映像・宣伝美術=冨田中理(Selfimege Produkts) 小道具:大橋路代(パワープラトン) 衣装=金子千尋 ヘアメイク:中西瑞美 演出助手=富田恭史(jorro) 写真撮影=曳野若菜 制作=木下京子 広報=石井裕太 当日運営=山田恵理子(Y.e.P) 制作助手=石井舞/青木理恵/佐々木保(jorro) 提携:赤坂レッドシアター 企画・製作=ポツドール
ポストパフォーマンストークゲスト:5日(水) 雨宮まみ (ライター)/6日(木) 森下くるみ&ナンシー (AV女優)/7日(金) 高橋源一郎 (小説家)
【発売日】2007/10/28 [前売]全席指定 3,300円 [当日]3,800円
http://www.potudo-ru.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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