『溺れる男』に続いてTIF公演に伺いました。今回はスイスの模型職人のおじいさま、おばあさまが主役の“脱力系”ドキュメンタリー演劇。
めっちゃくちゃ面白くて、楽しかったです!!上演時間は約1時間30分。公演終了後に模型を間近で観られて、出演者との交流もできます。
3/17(月)まで。残席あり⇒TIFチケット予約ページ(当日朝まで受付してくれるみたいです)
⇒CoRich舞台芸術!『ムネモパーク』
≪作品紹介≫ 公式サイトより
出演者は鉄道模型マニアの老人たち。舞台装置は1/87スイス模型。シュテファン・ケーギが仕掛ける脱力系ドキュメンタリー・パフォーマンス、日本初上陸!
出演者の4人の老人は、第二の人生を鉄道模型づくりに没頭するホンモノの模型マニアたち。舞台装置は、老人たちが自ら丹念に制作した1/87スイス模型。精巧な鉄道模型の上を、小型カメラを搭載したミニチュア電車が、「ムネモパーク」に込められた記憶や想いを切り取ってゆく。そこに映し出されるのは、美しい自然の国スイスというイメージに隠された、意外な国家と個人のドキュメンタリー?
アーティスト、シュテファン・ケーギと老人たちが祖国スイスに捧ぐ、ユーモア溢れる脱力系パフォーマンス! 06年アヴィニョン演劇祭でも大ブレイクした超話題作。
≪ここまで≫
87分の1の大きさのスイスの山や街をリアルに再現した模型の中を、列車が走ります。列車の先端部分に取り付けられたカメラから撮影するリアルタイムの映像が大画面に映し出され、若い女優さんと模型職人の老人3人の“脱力系の演技”とコラボします。もーおじいちゃま、おばあちゃまが可愛らしすぎ!素敵すぎ!ナビゲイターの女優さんも魅力的でした。
「私の名前は●●。初めて手に入れた列車は○○だった。」というセリフを聞いただけで涙が出てしまいました。おじいさんたちが作ったスイス模型が目の前にしながら、彼らが暮らしているスイスのことを語ってくれます。リアルってこのこと!
アナログとデジタルの融合もここまで手作り感丸出しだと微笑ましいし(笑)、そもそも技術の進化って人間のためにあるものだよなと思いました。
“模型”を眺めることは、世界を客観的に見つめることにつながります。こういう作品こそ友達と、恋人と、家族と一緒に観に行きたいですね。相変わらず私は1人観劇でしたが(汗)、初日は終演後に出演者・演出家を迎えたレセプションがあって、偶然会えたお友達と「面白かったねーっ!!」と感動を分かち合えました。
≪川崎、東京≫ 【ドイツ語上演/日本語字幕付き】
出演:ラヘル・フバッハー、マックス・クラス、ヘルマン・レール、ハイディ・ルイーズ・ルーデヴィッヒ、ルネ・ミューレターラー、ニキ・ニーケ
構成・演出:Stefan Kaegi <シュテファン・ケーギ> 映像:Jeanne Rufenacht < ジャンヌ・ルフェナハト> Marc Jungreithmeier <マーク・ユングライトマイアー> 音響:Niki Neecke <ニキ・ニーケ> 照明:Minna Heikkila < ミナ・ヒキーラ> 舞台監督:Michael Jann <ミヒャエル・ヤン> 演出助手:Anna K. Becker <アンナ・ベーカー> ドラマトゥルク:Andrea Schwieter <アンドレア・シュヴィーター> 制作:Maria Kusche <マリア・クーシェ> 製作:Theater Basel <バーゼル劇場>(スイス) 主催:NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
【発売日】2008/01/18 一般 4,000円/学生 2,000円(当日要学生証提示)(全席自由・日時指定・税込)
http://tif.anj.or.jp/mnemo/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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