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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年03月28日

TBS『祝祭音楽劇「トゥーランドット」』03/27-04/27赤坂ACTシアター

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赤坂ACTシアター

 赤坂に新たに誕生した赤坂ACTシアターのこけら落とし公演です。嬉しがって初日に伺っちゃいました~。開演前のエントランスにはレッドカーペット&大勢のカメラマン。続々とスターが到着していたようです(私には見えませんでした)。

 美術と装置がめちゃくちゃ豪華、でした(笑)。さすがS席13500円也!ただシアタークリエの時と同様、休憩時間は外に避難するしかなかったですが・・・。写真を撮ってきましたので、どうぞチラ見してくださいませ。上演時間は約2時間45分(途中休憩20分を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『トゥーランドット

 地下鉄の赤坂駅から直結しています。めちゃくちゃ便利!赤坂Sacas(あかさかサカス)という新しく出来た商業施設(っていうのかな)のスペース内にある劇場なんですね。劇場までの坂には出店が出ていたり、おしゃれなレストランが入ったビルも。
 ↓地下鉄からの階段です。段がテレビになってる・・・・!
1ACTstairs.JPG

 ↓劇場が見えました。なんと桜がほぼ満開!!サカスって「咲かす」の意味なんですね。
2ACTposter.JPG

 ↓エントランスです。劇場の2階になります。
3ACTentrance.JPG

 ロビーは1階と2階にありまして、1階にカフェと物販スペースがあります。パンフレット以外にグッズがいっぱいありました。Tシャツ、携帯ストラップ、アロマキャンドルなどなど。
 劇場の中は赤と黒で高級感があります。イスは問題なかったですが、足元のスペースは狭い目。・・・すみません、新しい劇場だし、10,000円以上払ってるとどうしても気になっちゃうんです。

 で、休憩時間は・・・芸能人も一般人ももみくちゃでした(汗)。階段の上り下りも一苦労。ロビーは見渡す限り人の頭、頭、頭・・・。物販スペースでは何が売ってるのか全然見えないし、カフェの最後列もどこだかわからない(涙)。喫煙スペースの横に少々空間がありましたが、タバコの匂いが・・・。
 なんとか混雑をかきわけて2階へと避難したら、だいぶん空いていました。壁が窓ガラスなので開放感があるんですよね。↓外側と劇場内の階段が同じなので、さらに広く感じられます。これって素敵なデザインですよね。
4ACTwindow.JPG

 そのまま外に出たところ、気分爽快~♪寒くなし、桜は咲いてるし、広々してるし、出来たばっかりの商業施設だからとにかくキレイ!ちょうど向かい側はakasaka BizTowerというレストランやお店が入っているビルなんです。建物の中まで足を伸ばしてみたところ、1Fにセレブ気分になれるトイレがっ!これは休憩にぴったりかも(2幕の開演時刻には気をつけましょう)。
 それに、終演後の食事には困らないですね。誰かと一緒だったらぜひディナーに利用したいです。半券を持ってたら何かサービスあるみたいですよ↓
6ACT_BIZ.JPG

 ふぅ。なんだか劇場の話ばっかり書いちゃいました。「もうしばらくは来たくない」とまでは思いませんでしたが、それは今日が晴れてたからかも。雨だったら・・・(汗)。↓帰り道に撮ってみました。TBSと、桜と、劇場です。
5ACT_TBS_cherryblossomes.JPG

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 東方の島国の皇太子カラフ(岸谷五朗)は、側近のティムール(小林勝也)と侍女のリュー(安倍なつみ)を伴い、海を越えた黄金の都にたどり着く。女帝トゥーランドット(アーメイ)が治めるこの国では、美しいトゥーランドットとの結婚を望んで各国から王子が訪れては、条件である3つの質問に回答できず、満月の夜ごとに首をはねられていた。
 今夜も広場では、必死に命乞いをするさる国の王子を、ワン将軍(中村獅童)が容赦なく処刑。トゥーランドットは、氷のように冷たい表情でそれを見つめ、民衆は、逆に祭りのように大はしゃぎしている。
 「狂っている!」驚愕し憤るカラフに、「おっしゃる通り」と、この国の事情に通じた物売り(北村有起哉)が飄々と応じる。トゥーランドットの夫になるためには、血筋が正しく、女帝が出す3つの謎を解くことが条件と物売りから聞いたティムールは、カラフに謎への挑戦を促す。
 秘かにカラフへ想いを寄せるリューは必死に止めるが、兄との政争に敗れ、国を追われた捨て身のカラフは、興味を抱き始める。翌朝、謎への挑戦者として名乗りを上げたカラフは、ティムールの教えに従い、見事に3つの質問に答えてみせる。が、トゥーランドットを慕うワン将軍は正解を認めず、無理やりカラフを投獄してしまう。
 一方トゥーランドットは、ひと目見た時から、カラフのことがなぜか気になる。そこで唯一、素直な気持ちを吐露できる相手である宦官のミン(早乙女太一)に、頼みを託す。「あの男を逃がして」と…。
 ≪ここまで≫

 劇場に入るなり、舞台の額縁の装飾および緞帳のデザインの豪華さに目を奪われましたね。『ウィキッド』を思い出しました。アンサンブルの役者さんはいったい何人いらっしゃるのかしら・・・30人以上!?衣裳も何度も着替えられますし、とても華やか。

 登場人物や最初の設定はオペラ『トゥーランドット』に似ていますが、完全にオリジナルの物語です。いろいろ腑に落ちなかったです・・・。
 歌詞とセリフが私にはどうもしっくり来なかったですね。使い古された、いわばポピュラーな言い回しが多くて、全体的に漠然としています。胸にぐっと迫ってきてくれないんですよね。
 歌はミュージカルのレベルを期待しない方がいいですね、音楽劇ということで。

 トゥーランドット役はケリー・チャンさんからアーメイさんに代わったんですが、なぜ中国人キャストにしたのかしら。アーメイさんのハスキーボイスは良かったですが、日本語がどうしてもおぼつかないので、セリフをしゃべられる度にドキドキしちゃいました。

 装置が・・・大きく動きます。どうぞ役者さんが怪我をされませんように。

 ここからネタバレします。

 舞台の3方から大きな階段が迫ってくるんです。急ですし高さもあるので、階段の上での演技にはハラハラします。殺陣のシーンは残念な仕上がりでした。『浪人街』を思い出しました。そういえば『浪人街』もTBSですね。過酷な環境でのアクションシーンが好きなのかな~。

 トゥーランドットが5年かけて1人で国を建て直し、自ら君主制から民主制へと変革。そして祝祭ムードが盛り上がる中、なぜかタイミングよくカラフが帰ってくるって・・・よくわからないな~。

 1幕終了直前の合唱が良かったです。役者さんでは北村有起哉さんがやっぱり素敵でした。

≪東京、大阪、愛知≫
出演:アーメイ、岸谷五朗、中村獅童、早乙女太一、安倍なつみ、北村有起哉、小林勝也、ほか多数
原案:ジャコモ・プッチーニ「トゥーランドット」より 演出:宮本亜門 作曲・音楽監督:久石譲 衣装:ワダエミ 脚本:鈴木勝秀 作詞:森雪之丞 振付:ダレン・リー 岡千絵 美術:松井るみ 照明:中川隆一 音響:山本浩一 殺陣:渥美博/亀山ゆうみ 演出助手:坂本聖子 眞鍋卓嗣 音楽監督補:池上知嘉子 歌唱指導:北川潤 技術監督:堀内真人 舞台監督:芳谷研 制作協力:Promax.Inc./シーソー プロデューサー:河出洋一
※ケリー・チャンにかわってアーメイが出演。
【発売日】2008/01/19 S席13,500円 A席9,500(税込)
http://www.tbs.co.jp/act/event/turan/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年03月28日 00:19 | TrackBack (0)