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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年04月14日

庭劇団ペニノ15th『苛々する大人の絵本』04/11-21はこぶね(劇団アトリエ)

 庭劇団ペニノはタニノクロウさんが作・演出される劇団です。今回はアトリエ公演。会場ははこぶねと呼ばれる劇団の稽古場で、約20人しか入れない非常に小さなお部屋です。

 閉鎖された青山病院の前に並んで開場時刻まで待って、整理番号順に4人ずつ案内されます。それだけで雰囲気は超~盛り上がる!上演時間は約1時間。前売完売ですが、公式サイトからキャンセル待ちの申込みができます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『苛々する大人の絵本

 何を書いてもネタバレになりますので、控えます。
 秘密の隠れ家で大人の悦楽空間を体験しましょう。百聞は一見にしかず。

 結局、私には意味は全然わかりませんでしたけど(笑)、タニノさんのフェティシズムとユーモアを見て、感じて、とても満足です。

 ここからネタバレします。

 豚みたいな顔の女と、ボート屋を開きたい女(羊らしい)が同居している。部屋には2本の木。1方は床から突き出ており、もう一方は天から降って来て天井を突き破ってぶら下がっている。木から出る白い液体が、彼女達の食事(見かけはポテトサラダ)の調味料だ。
 床の下には鍾乳洞。奥には海があり、船も浮かんでいる(ジオラマ)。ガリバーが地面にしばられている。ガリバーは受験生でマザコン。股間から木が生えていて、それが2人の女が住む家につき刺さっている。
 受験生はガクランを来ている。なぜか豚みたいな顔の女と逢引。もう一方の女は妹という設定になる。「例のものを」と妹に指示し、妹が部屋に持ち込んできたのは・・・。アルマジロ、いのししなどが刺さった食べ物らしき物体。受験生は鹿の首の剥製に「お母さ~ん!」。

 「ピーター・グリーナウェイみたい」っておっしゃっていた方に、私も賛成の一票。
 タニノさんがパンフレットに書かれているとおり、「ここはマンションの一室だ」と思ったまま観るとさらに笑えます。
 
出演:島田桃依/瀬口タエコ/山田伊久磨
作・演出・美術・照明・音響:タニノクロウ 音響と照明操作:タニノクロウまたは阿部将之 舞台と客席の設計と製作:海老原聡 舞台製作と仕掛け:玉置潤一郎 塗り師:吉野万里雄 特殊なメイク:井上悠 宣伝美術:タニノクロウ Web:定岡由子 制作:對馬静子 企画・製作:庭劇団ペニノ
【発売日】2008/02/24 2300円(日時指定/入場整理番号付自由席 ※会場の性質上、完全予約制となっております。
http://www.niwagekidan.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年04月14日 21:11 | TrackBack (0)