東京ギンガ堂(←音が鳴ります)は劇作家、演出家の品川能正さんの作品を上演するカンパニーです。アメリカはロサンジェルス、ニューヨーク、韓国はソウル、プサン、中国は上海、北京、南京と、日本国外でも広く活動されています。
今年6月に開幕する『音楽劇「ねこになった漱石」』は、新宿区の協力を得て新宿歌舞伎町の大久保公園で行われるテント公演です。昨年は『デージーが咲く街~新宿物語~』が上演されました。良い評判は聞いていたのですが、私は観にいけなかったんですよね。今回はぜひ伺いたいと思い、記者発表にお邪魔いたしました。
⇒CoRich舞台芸術!『ねこになった漱石』
新宿に生まれ育ち、新宿で亡くなった夏目漱石。今作品の舞台となる漱石山房は新宿区早稲田にあり、今は区立漱石公園となっています(今年2月にリニューアル工事終了)。
登壇者写真(上段左から出演者:黒田瑚蘭/米倉紀之子/山本悠介/大谷朗/野口真緒/西本裕行/夏目ひみか/串間保 下段左から実行委員会、スタッフ:(片桐基次/小泉一明/井上一/中山弘子/品川能正)
新宿区長の中山弘子さん↓をはじめ、実行委員会の方々がご挨拶されました。
中山「歌舞伎町ルネッサンス運動の一環として、東京ギンガ堂公演に協力してまいりました。今回で3度目、テント公演は2度目になります。前作『デイジーの咲く頃』は大久保公園に異空間を生み出し、大成功を納めました。歌舞伎町で上演される『音楽劇「ねこになった漱石」』を多くの方にごらん頂き、感動を持ち帰っていただきたいと思っております。」
作・演出は東京ギンガ堂代表の品川能正さん↓です。
品川「これまでの2作品では史劇・評伝劇をやってきましたが、今作はいわばミュージカルに近い音楽劇です。登場するのは夏目漱石の妻・鏡子以外の全員が猫(か亡霊)。歌ありダンスありの東京ギンガ堂版『キャッツ』をお見せしたいと思っております。ポスター(チラシ)のイメージがそのまま作品のイメージだと思っていただいて結構です。」
品川「猫たちとともに文豪・漱石の人生をダイナミックにたどっていく音楽劇。“漱石ってこんなに楽しくて面白かったの!?”と、今までとは違ったイメージを持って帰っていただける作品です。」
出演者の中に夏目漱石の直系の子孫!がいらっしゃいました。歌手の夏目ひみかさん↓です。玄孫(やしゃご)にあたるんですね。
気になるテントは、仮設住宅のようなしっかりした建物だそうです。装置模型(美術:加藤ちか)↓
品川「美術はテント劇場を横に使って、三方から客席に囲まれるワイドな装置になります。オモチャ箱をひっくり返したような、ポップでキッチュとも言える派手なデザインです。役者と客席との距離が近いことに加え、役者が客席に入り込んで演技もします。テントならではの特長を生かした演出も準備しております。」
記者発表後に会場となる大久保公園↓に行ってみました。
アスファルトの地面の広場で、ビルの谷間にあるとは思えない開放感♪若い男性がバスケットボールを楽しんでらっしゃいました。なるべく大勢で観に行って、熱気を楽しめたらいいなと思います。
記者発表登壇者:中山弘子(新宿区長)/井上一(歌舞伎町二丁目町会長)/小泉一明(歌舞伎町二丁目商興会長)/片桐基次(歌舞伎町商店街振興組合副理事長)/品川能正(東京ギンガ堂代表) 司会:串間保/三好佐智子(制作)
記者発表登壇出演者:西本裕行/野口真緒/串間保/大谷朗/山本悠介/米倉紀之子/黒田瑚蘭/夏目ひみか
出演:西本裕行、大谷朗、米倉紀之子、溝口舜亮、沙羅にしき、串間保、江口信、品川恵子、山本悠介、黒田瑚蘭、勝野洋輔、千月啓子、西原信行、吉田倫貴、森下庸之、岡田茜、あべなぎさ、大谷瑠奈、野口真緒、橋本志乃、町屋美由紀、安藤沙織
作・演出:品川能正/脚本協力:谷賢一/音楽:上田亨/舞台美術:加藤ちか/振付:千月啓子・神崎由布子/照明:関嘉明/音響:今西工/衣裳:西原梨恵/写真:宮内勝/舞台監督:森下紀彦/演出助手:河田園子・秋葉由美子/画:伊藤桂司/宣伝美術:武田昌也/制作統括:樺澤良/制作:木村優子・佐藤理・三好佐智子/企画・制作:東京ギンガ堂/共催:「ねこになった漱石」上演実行委員会(実行委員長:新村雅彦、顧問:中山弘子<新宿区長>)/後援:新宿区
【発売日】2008/04/16 A席(椅子席)前売5,000円/当日5,500円 B席(桟敷席)前売3,000円/当日3,500円
東京ギンガ堂:http://www.tokyo-gingado.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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