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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年05月16日

演劇集団円『田中さんの青空』05/15-25ステージ円

 土屋理敬さんの脚本を森新太郎さんが演出する、演劇集団円の大注目の若手が組んだ作品です。※土屋さんは現在は会員ではないです。

 一人芝居が徐々につながっていく非常にトリッキーな脚本でした。初日の客席には有名劇評家や演劇記者の方がいっぱい。上演時間は約2時間。
 全国の田中さん特別割引3500円(当日、氏名の確認できるものを持参。田中さんに限り割引)あり!(笑)

 ⇒CoRich舞台芸術!『田中さんの青空
 ※2008/05/08より体調不良で休息中。レビューは覚え書き程度です。

 女優さんが1人ずつ1人芝居を演じていく間は少々忍耐が必要です。でもそれがつながり始めたら、難しいめのパズルのピースを埋めていく頭脳体操の愉しみがあります。凄い脚本だな~。

 山乃廣美さんの舞台上での存在の仕方がやわらかで、ぐんぐん引き込まれました。

 ここからネタバレします。

 猛然と痴漢に立ち向かう女1:乙倉遥 (女3の娘)
 のんきに万引きの取調べを受ける女2:山乃廣美 (女4の約20年後)
 いつまでも世間話の尽きない女3:林真里花 (女4の夫と不倫。シングルマザー。)
 初めての出産に頭がこんがらがってる女4:馬渡亜樹 (夫と女3の浮気を知って逆上)
 カラオケマイクを握って話さない女5:片岡静香 (女3と女4の親友・田中さん。女2と同年齢) 

 浮気をしている男1:大竹周作 (女4の夫。女3と浮気。後にガンで入院。)
 会社をクビになった男2:上杉陽一 (女1に痴漢と間違われて逆恨み)

 最後は女1が女3の娘(当時3歳)が成長した姿だとわかります。痴漢男(男2)に自殺した母(女3)のことを話すのが説明っぽく聞こえたのは残念。男が「親に合わせろ」と言うのも唐突な気もします。

 首を吊って死んだ女3を見上げて女4がつぶやく「ぶどうみたい」というセリフが聞こえませんでした。他にもキー(鍵)になる言葉が聞こえづらいこともありましたが、これから改善されることと思います。

出演:乙倉遥 山乃廣美 林真里花 馬渡亜樹 片岡静香 上杉陽一 大竹周作 ※秦由香里は怪我のため降板。代役は馬渡亜樹。
脚本:土屋理敬 演出:森新太郎 美術:奥村泰彦 照明:沢田祐二 音響:穴沢淳 衣裳:koco 舞台監督:田中伸幸 演出助手:林紗由香 宣伝美術:坂本志保 イラストレーション:木村タカヒロ 撮影:宮内勝 制作:桃井よし子 宮本良太
3/24[月]前売り開始 全席指定4500円 ペアチケット8000円 全国の田中さん特別割引3500円(当日、氏名の確認できるものをご持参ください。田中さんに限り割引です)。
http://www.en21.co.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年05月16日 11:04 | TrackBack (0)