めぐろティーンズプログラム演劇コースは、中学生・高校生を対象にした5日間のワークショップ。最終日に発表会があります。昨年に続いて今年も拝見しました。
今年の講師は平田オリザさん。想田和弘監督がドキュメンタリー映画「青年団(仮)」を撮影されていました。
※月末で執筆できなかったため、2008/08/15に加筆。
■中学生・高校生による演劇作品発表 *印:アシスタント
『SECRET』
[出演]小座間遼子/菊地尚輝/木崎千温/黒瀬ななえ/小林奈央/堀之内瑠衣
『市長と絵本と図書館と』
[出演]島本恵里那/根本宗一郎/本橋研/工藤倫子*/村田牧子*/松浦智史(賛助出演)
『パーシモン商店街大さわぎ!』
[出演]長田咲紀/兼松柏衣/川合志歩/杉浦遼子/立花理沙子/中村陽介/横井沙由/若林潤
『魅惑の花火大会』
[出演]草間光太郎/今朝丸和歌/佐藤麻央/関口佳/佐山和泉*/渡辺香奈*
ストーリー、配役などの枠組みを決めて、舞台上でほぼ即興で演技するチームもあり、作品の完成度の点では去年よりも低かったですね。今回は過程が重視されていたのでしょう(というか去年が本格的すぎたのかも・笑)。『魅惑の花火大会』が一番うまくまとまっていたように思います。
↓パーシモンホールのまわりには緑がいっぱい。
≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
出演:平田オリザ 基本的に観客・参加者との質疑応答形式。
参加者「演劇って、色んな種類があると思うんですが、何がいいんですか?」
平田「演劇には制限が多い。小説や音楽よりもテクニック(ありき)で作る芸術だと思うんです。例えば舞台上に出てこない人はしゃべらない。舞台上に出てくる人が知っていることしかしゃべらない。舞台には、ある情報を知っている人と知らない人がいて、知っている方から知らない方へと滝の水が流れるように情報が伝達される。そこから観客は想像する。観ている人の想像力の助けをかりて存在するのが、演劇だと思います。それしか演劇が生き残る道はないと思います。」(意訳してます)
めぐろティーンズプログラム2008
■前半[ 演劇入門ワークショップ ]
【日時】2008年5月11日(日)13:00~20:30/2008年6月8日(日)13:00~20:30
【講師】平田 オリザ(演出家・劇作家・青年団主宰)【前半参加費】1,000円 *当日精算
【対象】中学生・高校生。初参加者のみ応募を受け付けます。*前半のみの参加も受け付けます。*過去にめぐろティーンズプログラム「演劇入門ワークショップ」へ 参加している方は、後半からご参加ください。
■後半 [ 夏休みワークショップ + 発表会 ]
【日時】 2008年7月23日(水)~27日(日) ※最終日は発表会。
【講師】平田 オリザ(演出家・劇作家・青年団主宰)【後半参加費】2,000円 *後半初日に精算
【対象】中・高校生。5日間出席でき、次のいずれかにあてはまること。○今回の前半「演劇入門ワークショップ」に参加していること。○2006年または2007年のめぐろティーンズプログラム「演劇入門ワークショップ」に参加していること。
[演出・指導]平田オリザ [演出助手]吉田小夏(青年団演出部/青☆組) [アシスタント]工藤倫子/佐山和泉/村田牧子/渡辺香奈 [協力](有)アゴラ企画 [区民サポーター]朝吹弓子/梶実千枝/徳永美穂子/山本郁子 [主催](財)目黒区芸術文化振興財団 [後援]目黒区教育委員会 [助成](財)地域創造
http://www.persimmon.or.jp/details/2008.teens.engeki.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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