野田秀樹さんが作・演出される『愛陀姫(あいだひめ)』目当てで久しぶりに歌舞伎座へ。劇場にはきれいな着物のマダムがいっぱい。大向こうもかっこいいし、やっぱり歌舞伎座は特別ですね~。オペラを思いおこさせるビジュアルもあって、バカンス気分の銀座を味わえました。
上演時間は『紅葉狩』が約1時間5分、30分の休憩をはさんで『愛陀姫』が約1時間25分。
※歌舞伎初心者の方にはイヤホンガイドがお勧め!(1台1500円。終演後の機具返却時に1000円は返してもらえます) わかりやすいし、歴史や見どころも教えてもらえます。休憩時間に中村七之助さんのインタビューが流れるのもオトク♪ ただ、『愛陀姫』の上演時は聴きませんでした(セリフがわかりやすい日本語なので)。
⇒CoRich舞台芸術!『八月納涼大歌舞伎』
2008年9月のメルマガより
3.松竹『八月納涼歌舞伎』
08/09-27歌舞伎座
第三部「新歌舞伎十八番の内 紅葉狩」「野田版 愛陀姫」
☆「愛陀姫」はオペラ「アイーダ」未見の私でも存分に楽しめました。
隅から隅まで行き届いた面白い仕掛けにわくわくします。
何より歌舞伎役者さんの心が通った独白に感動。
一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり) ※ネタバレします。
紅葉の朱色が華やかな美術。衣裳の着物も美しい彩りです。あぁ歌舞伎に来て良かったと心底思いました。
中村勘太郎さん演じる鬼と、中村橋之助さん演じる将軍・平維茂(たいら の これもち)の戦いがめちゃくちゃかっこ良かったです。
二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)
2人組のニセ祈祷師(中村扇雀&中村福助)が現代のスピリチュアル・ブームを風刺。
濃姫(中村勘三郎)、愛陀姫(中村七之助)、駄目助左衛門(中村橋之助)が互いに心情を独白するシーンは、オペラの三重奏のよう。
凱旋パレードで象の風船が可愛らしかった。
松竹歌舞伎座百二十年
【出演】濃姫:中村勘三郎 愛陀姫:中村七之助 木村駄目助左衛門:中村橋之助 鈴木主水之助:中村勘太郎 高橋:尾上松也 多々木斬蔵:片岡亀蔵 斎藤道三:坂東彌十郎 祈祷師荏原:中村扇雀 祈祷師細毛:中村福助 織田信秀:坂東三津五郎 他
作・演出:野田秀樹 美術:堀尾幸男 照明:勝柴次朗 衣裳:ひびのこづえ 振付:藤間勘十郎 音楽・作詩:田中傳左衛門 補曲:今藤長龍郎 補曲:田中傳次郎 音響:内藤博司 立師:渥美博 演出助手:田尾下哲 舞台監督:藤森條次 狂言作者:竹柴徳太朗
【発売日】2008/07/15 1等席 12,000円 2等席 8,400円 3階A席 3,500円 3階B席 2,000円 1階桟敷席 14,000円
第三部 一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり) 二、野田版 愛陀姫
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2008/08/post_29.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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