JAM SESSIONの西沢栄治さんがシェイクスピアの『夏の夜の夢』の演出をされるとのことで、赤坂RED/THEATERに伺いました。
上演時間は約1時間40分、休憩なし。『夏の夜の夢』が短くまとまっていました。
⇒CoRich舞台芸術!『夏の夜の夢』
演出家の手法や世界観に強い個性がある場合、その演出家のもとで長年一緒に創作をしている役者さんが多ければ多いほど、観客としては安心できます。今公演は16人の出演者のうち、西沢作品への出演経験がある方は半分以下のようですね。
どんな公演でも、役者さんの技術はあるに越したことはないですが、技術がなくてもカンパニーに熱があれば、公演が成功する可能性は高くなります。残念ながら私が観た回ではその熱を受け取れず。
照明や美術、衣裳などのスタッフワークについても、まだ上を目指せるんじゃないかと思いました。特に照明については、舞台の空気の密度を上げる役割をもっと担ってもいいんじゃないかと思います。
ここからネタバレします。
村人たちの御前芝居のエピソードを冒頭に持ってきて、劇中劇「ピラマスとシスビーの悲劇」を男女の対比をあらわす全体のモチーフにしたり、森でさまよう4人の恋人たちに、パックがバケツの水をぶっかけるなど、オリジナリティが感じられる演出がありました。最後にパックが客席に向かってバケツの水をかける(演技をする)のも良かったです。
出演:京極圭、佐川大輔、鈴木幸二、芹沢秀明、田子天彩、田中しげ美、田邉淳一、塚本淳也、藤井悠平、山口森広、江原里実、花澄、新堀真澄、野口聖古、琵琶弓子、山崎薫 (五十音順)
脚本:シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:西沢栄治(JAM SESSION) 美術:吾郷順治(A.G.O) 照明:湯山和山(ライトシップ) 音響:ワンダースリー 舞台監督:井関景太(るうと工房) 衣装:藤井百合子(東京衣裳) 美術助手:久松史乃 大道具:ステージファクトリー ヘア・メイク:生駒雅子 チラシデザイン:いちのへ宏彰 制作:有賀美幸 企画・製作:ジェイ.クリップ/JAM SESSION/赤坂RED/THEATER
【発売日】2008/07/08 全席指定3,500円
http://www.j-clip.co.jp/JCLIP_HP/onair.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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