1997年に読売文学賞を受賞したマキノノゾミさんの戯曲を宮田慶子さんが演出。おととしの初演でメルマガ号外を発行しました。ハーフチケット(1日と2日) 2800円はオトク♪家族連れで伺いました。
2006年版と比べて変わったように感じたところもありましたが、笑って、泣いて、考えて・・・やはり充実の、幸せの観劇でした。ご覧になったことのない方はぜひこの機会にどうぞ!上演時間は約2時間50分(途中1回の休憩を含む)。
戯曲本は単行本も文庫本も発売されています。ロビーでは文庫本が発売中。
⇒CoRich舞台芸術!『東京原子核クラブ』
≪あらすじ≫ 公式サイトより
昭和7年、東京本郷にある下宿屋「平和館」。理化学研究所に勤める若き物理学者・友田晋一郎は研究を諦め故郷に帰ろうとする矢先、提唱していた物理学上の仮説が認められ、研究所に残る決心をする。下宿に住むピアノ弾き、新劇青年、野球に熱中する東大生らと共に、愚かしくも美しい青春の日々が始まる。だが日本は少しずつ戦争に向かって歩んでいた……。
1997年に読売文学賞を受賞した名作を、宮田慶子による新演出で2006年に上演。好評を受け再演が決定!!
≪ここまで≫
同じ脚本で同じ演出家、そして数名を除いて同じキャストなのに、感じることは変わるものですね。作品についての感想は前回のメルマガ、レビューを参考にしていただけたらと思います。
今回は・・・戦争で若者が死ぬことが、なんと理不尽なことだろうと強く感じました。なぜ赤紙が来たら兵隊にならなければいけないのか。なぜ女は「行ってらっしゃい」と見送らなければならないのか。“国が決めたことなのだから”とか“みんな同じなんだから”とか、「仕方ない」とあきらめるための理由はいくらでも見つけられます。でも「行きたくない」「死にたくない」という自分のエゴイスティックな気持ちこそ、信じるべきものじゃないかと思います。
今さら何を言ってるんだろうと自分でも不思議なのですが、おそらく、おととしより私の中で危機感が強まっているからかもしれません。
作品全体については、どちらかというと前回の方が良かったなと思いました。おそらく役者さんの演技の変化が原因ではないかと思います。声がつらそうな人が多かったんですよね。あと、見せるための演技をしている方も多い目だったような。たまたま私が観た回がそうだったのだと思います。
俳優座劇場プロデュースNo.78 ≪東京のあと、演劇鑑賞会ツアー≫
出演(配役順):田中壮太郎、石井揮之、若杉宏二、小飯塚貴世江、西山水木、田中美央、二瓶鮫一、檀臣幸、佐川和正、渡辺聡、外山誠二、佐藤滋
脚本:マキノノゾミ 演出:宮田慶子 美術=横田あつみ 照明=中川隆一 音響=高橋巖 衣裳=半田悦子 舞台監督=樽真治 演出助手=松森望宏 ピアノ=清水絵里子 イラスト=伊波二郎 宣伝美術=ミネマツムツミ 企画制作=俳優座劇場
【発売日】2008/07/22 一般 5600円 ハーフチケット(1日・2日=★) 2800円 グリーンチケット 2800円(俳優座劇場のみ扱い)
http://www.haiyuzagekijou.co.jp/produce/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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