男優集団Studio Lifeが萩尾望都さんの漫画『マージナル』を舞台化しました。⇒製作発表写真レポート
スタートとゴールは同じですが、道筋が違うという仕組みの2本立て公演です。どちらを観ても舞台『マージナル』をひととおり鑑賞することができますが、両方観るとさらにその世界が深まるんですね。
グリンジャ、キラ、アシジンが活躍するのが「砂漠編」、メイヤードが中心になるのが「都市(シティ)編」です。メインの3役が“womb(ウーム)”と“uterus(ジュテレス)”の2チーム・ダブルキャストになっていますので、全種類観るなら劇場に4回通うことになります。
興味はあるけどまだチケットを取っていない方は、お気に入りの役者さんがどのチームのどの役で出演するのかを早めにチェックして、スケジュールを立てることをお薦めします。公演終盤になって「あ、この日空いてる!」と思っても、すでに観たバージョンだったりすると悲しいんですよね~(苦笑)。
※私はuterusチームの「都市編」を拝見しました。上演時間は約2時間15分(休憩なし)。
⇒CoRich舞台芸術!『マージナル』
いつもながら原作をとても大切にしていて、「ここがこの漫画の肝だ!」というところをはずさない。ファンの気持ちを汲んでくださっている脚本・演出だと思います。倉田さんご自身が原作をとても愛してらっしゃるのでしょう。取りこぼすことなくまとめようという気持ちが伝わってきます。ただ、あまりに見どころの多い作品ですので、少々長いと感じることもあり。
人物が袖から登場して短いシーンを演じて、すぐにまた袖にはけることが繰り返し続きます。そうならざるを得ないのは理解できますが、場面転換の時間をもっと詰めてもいいんじゃないかと思いました。
んー、やっぱり砂漠の三人組が観たいな~。グリンジャがほとんど出てなかったし。
劇場ロビーの物販スペースが豪華に装飾されていて驚きました。「マージナル」と「シティ」の紋章(?)の刺繍がされたタオルのハンカチが可愛かった。
終演後は客演の渡部紘士さんがブースに入って、ご自身の写真集を販売してらっしゃいました。お客様と握手しておしゃべりしての大盤振る舞い。
ここからネタバレします。
腐って赤くあわ立つ映像と、青くゆらめく映像とがまざる海の中で、キラ(松本慎也)が海と一体になる演出が良かったです。
林勇輔さんのセンザイマスターがキュートでした。奥田努さん演じるネズもブっ飛んでて面白かった。
出演:笠原浩夫、曽世海司、岩﨑大、仲原裕之、荒木健太朗、松本慎也、青木隆敏、三上俊、林勇輔、舟見和利、前田倫良、奥田努、篠田仁志、吉田隆太、原田洋二郎 神野明人 緒方和也 石井昭裕 渡部紘士(客演)、山﨑康一、石飛幸治、藤原啓児、河内喜一朗
原作=萩尾望都 脚本・演出=倉田淳 美術=松野潤 照明=森田三郎 森川敬子 舞台監督=本田和男(ニケステージワークス) 音響=竹下亮(OFFICE my on) ヘアメイク=角田和子 衣裳=竹原典子 アクション=渥美博 舞台監督助手=倉本徹 美術助手=渡辺景子 演出助手=平河夏 荒川真寿恵 宣伝美術=河合恭誌 菅原可奈(VIA BO, RINK) 宣伝写真=薮田修身 小道具=高津映画装飾 大道具製作=俳優座劇場 デスク=大野純也 大谷容弘 熊田美波 山﨑みれい 制作=稲田佳雄 揖斐圭子 麻場優美 大田香織 小山智子 瀬津丸砂織 若松美香 制作協力=東容子 縄志津絵 宮澤有美 小泉裕子 八木美穂子 宣伝PR=る・ひまわり 主催:テレビ東京・Studio Life 企画・制作=Studio Life プロデュース:河内喜一朗
【発売日】2008/06/29 (全席指定/税込) 前売¥5,200 当日¥5,400 セット券(「砂漠編」「都市編」を一度に購入した場合)¥10,000(劇団前売販売のみ) 学生割引¥3,000 (要学生証。劇団前売販売のみ) ※学生割引券の取り扱いは劇団通常電話予約(7/2 13:00~)以降となります。
http://www.studio-life.com/stage/marginal/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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