昨年の『THE BEE』で、日本の演劇賞を総なめにした野田秀樹さんの新作です。『The Diver』はイギリスのソーホーシアターと世田谷パブリックシアターの共同製作で、今年6月にロンドンで幕を開け、1ヶ月公演の後に東京に上陸しました。
『THE BEE』と同じく野田さんとコリン・ティーバンさんとの共同脚本で、4人の出演者のうち3人(野田秀樹、キャサリン・ハンター、グリン・プリチャード)も、『THE BEE』(ロンドンバージョン)のメンバーです。上演時間は約1時間40分。※英語上演(日本語字幕付)
⇒CoRich舞台芸術!『The Diver』
レビューは途中までアップ。
≪作品紹介≫ 公式サイトより。
★源氏物語の登場人物が時空を越えて現在に蘇る、野田秀樹の決して謎が解けないサイコ・サスペンス★
現代能楽集シリーズ第4弾は、野田秀樹が作・演出・出演する英語上演による『The Diver』。
現代に生きる女性の苦悩を、能楽の「海人」や「源氏物語」の登場人物―葵の上、夕顔、六条御息所ら―の苦悩と重ね合わせ、野田作品らしい重層的な物語が展開します。
≪ここまで≫
世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎さんが企画・監修されているシリーズ“現代能楽集”の第4弾なんですね(過去レビュー⇒1、2)。能楽「海人(あま)」、「源氏物語」と、現代社会で実際に起こった犯罪が交錯する、幻想的なサイコ・サスペンスでした。
ストーリーは『THE BEE』よりもシンプルでわかりやすかった気がします。大人の知的なエロスと、はっと驚かされ、うっとりするイリュージョンを堪能。暗い海の底へ、深層心理へと沈んでいくのが、ぞくぞくと快感だったり、のど元までぐっとこみ上げてくる悲しみだったり。ラストシーンがすごく良かったです。
ここからネタバレします。続きはアップできるかどうか不明。
世田谷パブリックシアター芸術監督 野村萬斎企画/現代能楽集Ⅳ "The Diver"
【キャスト】(アルファベット順) 源氏/検察官:ハリー・ゴストロウ 女:キャサリン・ハンター 精神科医/葵:野田秀樹 署長/頭中将:グリン・プリチャード 【囃子方】囃子:田中傅左衛門 笛:福原友裕
作・演出:野田秀樹 共同脚本:コリン・ティーバン 作調:田中傅左衛門 美術・衣裳:キャサリン・チャップマン 照明:クリストフ・ワーグナー 音響:ポール・アルディッティ 演出助手:ラッガ・ダル・ヨハンセン プロダクション・マネージャー(ロンドン):マット・ノッディング プロダクション・マネージャー(東京):山本園子 舞台監督:ニーナ・スカラー 舞台監督助手:ナターシャ・エマ・ジョー-ンズ 舞台監督助手(東京):奥野さおり サウンド・エンジニア:ロス・チャットフィールド 照明操作:武井由美子 音響操作:徳久礼子 字幕オペレーター:加藤淳吾 横尾優美子(G・マーク) 技術通訳:松村佐知子 稽古場通訳:スーザン・ヒングリー ツアーマネージャー:エリン・ガバハン プロデューサー:穂坂知恵子 制作:大迫久美子 菅原カ インターン:桑原和彦 上杉晴香 広報:宮村恵子 和久井彩 営業:鶴岡智恵子 票券:横田みはる 法務アドバイザー:福井健策 字幕翻訳協力:河合祥一郎 主催:財団法人せたがや文化財団 企画制作:世田谷パブリックシアター 字幕協賛:Bloomberg(ブルームバーグ) 楽器協力:株式会社宮本卯之助商店
【参考文献】"The Tale of Genji" エドワード・サイデンスティッカー訳(Tuttle Publishing / 1976)/“Lady Aoi" アーネスト・フェノロサ、エズラ・パウンド訳(Dover Publications,lnc/ 2004)/“Ama" 河合祥一郎 参考英訳
[公演記録]ロンドン:2008年6月19日~7月19日 ソーホーシアター(プレビュー3回 本公演30回)/東京:2008年9月26日~10月13日 シアタートラム(24回公演)
【発売日】2008/07/19 一般6,500円 TSSS 3,250円 友の会会員割引 6,000円 世田谷区民割引 6,200円
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2008/09/the_diver.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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