パラドックス定数は野木萌葱さんが作・演出される劇団です。客席はコアな小劇場演劇ファンがいっぱいでした。
『三億円事件』は2002年初演ですが、脚本は大幅改訂されているそうです。上演時間は約1時間50分。
“メガネ&スーツ男子”萌えの方はぜひ!・・・な~んてミーハー発言(笑)。いえいえ、もちろん見どころはそこだけじゃありません。
⇒CoRich舞台芸術!『三億円事件』
レビューは途中までアップ。
舞台は1975年、時効まであと3ヶ月となった「三億円事件」の捜査本部。客席は対面式です。私は最前列に座りましたが、もしかしたらもうちょっと後方高い目の方がいいかも。人の影で見えないところがありました。
実際に起こった事件ですから、犯人がつかまらないことはわかっているわけで・・・「じゃあどこを演劇にするの?」という少しばかり不安も含んだ疑問に、ばっちり応えてくれました。
レビューは途中です。
ここからネタバレします。
古めかしい黒縁メガネつけた井内勇希さんの、青白いしかめっ面を見ただけで吹き出してしまいました(私にとっては出落ち・笑)。“機動隊上がり”の植村宏司さんのむやみな熱さも面白かったです。これぐらい密度が高いキャラクターが観たいと思います。
勢いがあって、底力もあって、ファンもついてきていて、未来が明るい劇団だな~と思います。だからついつい「もっと!」と求めてしまうんですよね。
できれば1970年代だということを分厚く表現して欲しいなと思いました。スーツ(ネクタイの形や靴のデザインなども)ももうちょっと工夫が欲しい気がしました。
パラドックス定数第16項
出演:植村宏司 十枝大介 西原誠吾 井内勇希 今里真 加藤敦 諌山幸治 小野ゆたか
脚本・演出:野木萌葱 照明:伊藤泰行 舞台監督:渡辺陽一 音響:古場田良子(オフィスFLIP-TOP) 宣伝美術:成川知也 写真:渡辺竜太 販促:副島千尋 制作統括:赤沼かがみ(G-up) 企画製作:パラドックス定数研究所
(日時指定・全席自由)前売り2800円 当日3000円
http://www.pdx-c.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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