開幕ペナントレースは村井雄さんが構成・演出を手がけるパフォーマンス集団です。2006年から路上パフォーマンスを始め、今は劇場でも公演を行っているんですね。来年夏はニューヨーク公演を予定。
黒い素舞台に、アフロ・ヘアーに半そでTシャツがトレード・マークの元気な男子が7人。上演時間は約1時間5分。
⇒CoRich舞台芸術!『振り返れば俺がいる』
コスチュームは全員統一で、薄いピンクの半そでTシャツに、ニーパッドと膝までの灰色の短パン、そしてアフロ・ヘアー。コント集のように短編を上演していきます。暗転やダンス(?)が間に挟まったりも。特に順序や脈絡などは大事ではなさそう。個人的には、観客の笑い待ちをしているのかなと、気持ちが冷めてしまう間が多かったです。
全員で声を合わせて叫ぶネタが面白かったです。バカなことに必死になっている男子って、愛らしいですよね。意味を通り越して全員で熱くなっているシーンは独特で面白いと思ったので、そこはもっと観たいと思いました。1時間だけのパフォーマンスなら、「こんなにやったら、燃え尽きちゃうんじゃない!?」と心配になるぐらいの熱さを見せてほしい気もしました。
ここからネタバレします。
「ロミオとジュリエット」を題材にしていましたが、ロミジュリである必要性は感じませんでした(こだわりはないのかもしれませんが)。男女の恋愛だったら、セリフにあった出演者の初恋の人(実物)をネタにしてくれた方が私は楽しめたんじゃないかと思います。
便器の全身スーツを着た人(卓球ネタでも中央)が目を引きました。山本太郎さんのメロリンQを思い出した(笑)。高崎拓郎さんか、荒井太郎さんだと思います。残念ながら、どなたなのかはわからないキャスト表でした。
大窪祐々さんが「サーカスで~~おろち~~」と何度も言うシーンがあって、言い方は劇画タッチで聴きごたえがあったんですが、私にはセリフの意味がわからなかったです。
笑ったのは「ナイス混声合唱団!」というひとこと。だって男子だけだから混声じゃない(笑)。
アニメ「銀河鉄道999」の主題歌(唄:ささきいさお⇒音が鳴ります)が流れて“鉄郎”と“鉄ロミオ”がつながったのは面白かったです。
出演:高崎拓郎 大窪祐々 荒井太郎 村井雄 添野豪(ダムダム弾団) 寺本勲(青二プロダクション) 大森智治(七里ガ浜オールスターズ) ※藤原勝也は降板。
【構成・演出】村井雄 【音響】井上直裕(atSound)【照明】小川伊久馬(SECT)【舞台監督】吉田慎一(Y's factory)【衣装】西山紀美枝(wakame.miso) 【音響オペレーター】楠瀬ゆず子(Sound Cube) 【選曲】村井雄 【宣伝写真】猪又直之 【舞台美術】開幕ペナントレース 【当日受付】中田明佳 【制作】開幕ペナントレース事務局
【発売日】2008/08/15 前売 2500円 当日 2700円 全席自由・整理番号付き
http://www.kaimakup.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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