三浦基さんが演出される地点(京都)の『桜の園』を観てきました。予約しようとしたら、千秋楽以外は完売。平日昼にすべりこみました。やはり満席でした。
上演時間は約1時間25分。地点ならではの“言葉の分解”は少なめでしたが、言葉に対する鋭さは変わらず。唯一無二なのだろうと思います。
⇒CoRich舞台芸術!『桜の園』
絵の額、窓枠の中に何もせずじっと停滞する家族。金を道しるべに一直線にまい進する商人。高い志を持って新しい世界を求めて脱出していく無力な若者。
チェーホフの言葉が、今の私に直接ぶつかってくるようでした。
ここからネタバレします。
変化を起こすのは人間で、変化を拒むのも人間で。走る汽車の映像と、舞台中央で全く動かない家族の対比が鮮やかです。
1円玉が敷き詰められたステージを、ロパーヒンが踊りながらすべって転ぶのが可笑しかった。
≪東京、ほか≫
出演:安部聡子 石田大 岩澤侑生子 大庭裕介 小林洋平 谷弘恵
原作:アントン・チェーホフ 演出:三浦基 演出助手:村川拓也 照明:吉本有輝子 映像:山田晋平 美術:杉山至+鴉屋 音響:堂岡俊弘 衣裳:堂本教子 舞台監督:鈴木康郎 宣伝美術:納谷衣美 制作:田嶋結菜 主催: 地点/財団法人武蔵野文化事業団
【発売日】2008/08/04(日時指定・全席指定席)一般:前売・予約3,500円/当日4,000円 学生:前売・予約2,500円/当日3,000円 *要学生証提示 【三人姉妹】【桜の園】2演目セット券 6,500円 *前売のみ、劇団のみ取扱 武蔵野文化事業団のみ取扱(前売)→特別セット券 6,000円 *12日(日)19:30と20日(月)19:30の日時指定 限定16セットアルテ友の会会員 一般/3,150円 特別セット券/5,400円
ポストパフォーマンストークゲスト:(11日)宮沢章夫 [遊園地再生事業団主宰/劇作家・演出家・作家](18日)岡田利規 [チェルフィッチュ主宰/演劇作家・小説家]
http://www.chiten.org
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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