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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年11月19日

青年団『冒険王』11/15-12/08こまばアゴラ劇場

 青年団の『冒険王』は平田オリザさんの自伝的作品。1996年に初演、2001年に再演され、今回が3度目で7年ぶりの上演になります。

 通路まで席を出すほどの満席でした。クスっと笑って、いっぱい考えて、充実の約1時間25分でした。

 ⇒CoRich舞台芸術!『冒険王
 終演後のトークの内容を少しアップしています。

 ≪あらすじ≫ 2001年版の舞台写真はこちら
 トルコのイスタンブールにある安宿。日本人ばかりが同室している。再び旅に出る人、無為にただ寝ている人、誰かを訪ねてくる人・・・日本を遠く離れて、その場で知り合い、その場で別れる旅人たち。
 ≪ここまで≫
 
 ここからネタバレします。

 ≪日替わり解説≫
 出演:岩井秀人 (聞き手:古舘寛治 野村政之)

 岩井「この作品は平田オリザの自伝的作品。平田さんは16歳の時に自転車で世界一周されていたわけですが、僕は16歳からの4年間、家の中のリビングと自分の部屋を行ったりきたりしていました(笑)。」

 観客1「初演も再演も両方観ているが、キャストが変わっているのもあり、演出が違ってる気がする。平田さんといえば俳優にきっちりと振付をするような演出手法を取っていると考えていたが、今作は俳優がかなり自由に動いている気がした。平田さんが稽古場にあまりいなかったのではないか?(あまり演出をほどこされていないのではないか)」
 野村「パンフレットにもありますが今回はスケジュールの都合上、夏に稽古をしております。」
 古舘「平田がいた稽古はいつもより少し短期間だったという印象は、確かにあります。私は青年団に入って7年ほどですが、平田の演出は昔よりも俳優を自由にさせる方向に変化してきました。今回もそうでした。」

 観客2「岩井さんは、もし自分がこの作品を演出・出演するならば、どの役を演じたいですか?」
 岩井「古舘さんが演じた男(国語教師だったがアテネで針金細工を売って生活し、イスタンブールに避暑に来ている)の奥さんをやりたい。それも2人1役で。実際に奥さん役の能島瑞穂さんと並んで同じ演技をする。でも他の俳優は全然それに気づく様子なく演技をする。」←想像したらすごく面白かったです(笑)。

青年団第57回公演
出演:永井秀樹 秋山建一 小林智 能島瑞穂 大塚洋 申瑞季 古たち寛治 石橋亜希子 大竹直 熊谷祐子 山本雅幸 二反田幸平 佐藤誠 海津忠 木引優子 近藤強 桜町元 鄭亜美
脚本・演出:平田オリザ 舞台美術:杉山至 照明:岩城保  衣裳:有賀千鶴  宣伝美術:工藤規雄+村上和子 太田裕子  宣伝写真:佐藤孝仁  宣伝美術スタイリスト:山口友里  制作:野村政之 企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
★:終演後、青年団演出部による『冒険王』日替わり解説あり。青年団演出部が平田オリザ気分で奔放に語ります。(平田オリザは出演いたしません)
[出演]15日(土)18:00:多田淳之介/16日(日)18:00:工藤千夏/18日(火)19:30:岩井秀人/19日(水)19:30:吉田小夏/20日(木)19:30:松井周
【発売日】2008/09/06 前売・予約・当日共 一般=3,500円 学生・シニア(65歳以上)=2,500円 高校生以下=1,500円(日時指定・全席自由・整理番号付)※未就学児童はご入場いただけません。
http://www.seinendan.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年11月19日 12:28 | TrackBack (0)