私の大好きな映画『月の輝く夜に』が大地真央さん主演で舞台化。他のキャストも豪華です。脚本のジョン・パトリック・シャンレイというと『ダウト』もすごく面白かったんですよね。
上演時間は前半1時間、休憩20分、後半1時間20分。体調不良のため途中休憩の時に帰りました・・・無念。後半に盛り上がるはずなのに(涙)。
⇒CoRich舞台芸術!『月の輝く夜に』
≪あらすじ≫ 公式サイトより
7年前に夫を亡くしたイタリア系アメリカ人・ロレッタ(大地真央)は、会計士として、葬儀屋や母の兄レイモンド夫婦(河野洋一郎・小林美江)の経営する雑貨店の経理の仕事をしている。
ある日、ロレッタは友人・ジョニー(福井貴一)からのプロポーズを受け入れるが、彼の絶交中の弟・ロニー(岩﨑大)が ぜひ結婚式に出席するよう、彼を説得してほしいとジョニーに頼まれる。ジョニーは危篤の母に結婚式の報告をすべくシシリーへと飛んだ。
満月の夜、ロレッタは、初めて会った婚約者の弟ロニーといきなり結ばれてしまう。
何が起きたのか、眠っていた恋の炎に激しく火がついてしまった二人。
翌朝、深く自分を戒めるロレッタを見たロニーは、大好きなオペラを二人で見ることができたらロレッタをあきらめると、ラストデートを申し込む。
満月の夜、ロレッタやその家族たちの人生にも、それぞれの変化が起きる。浮気をしているロレッタの父・コズモ(上條恒彦)は、浮気相手のモナ(三鴨絵里子)といる現場をロレッタに見られてしまう。夫の浮気に気付いて悩んでいる母・ ローズ(諏訪マリー)は、一人寂しくレストランで食事中に、大学教授ペリー(ヨシダ朝)と偶然出会い、複雑な想いながらも腕を組んで彼に送ってもらうところを、義父(花房徹)に見られてしまう。
月の輝く夜、自らの身に起こった出来事に想いを馳せるロレッタ。
そして、翌朝、それぞれの思いで食卓を囲む家族のもとに・・・
≪ここまで≫
レストラン、ロレッタの家、ロニーの店や部屋など、舞台になる場所の数が多いです。場面転換の度に暗転して装置(家具)を動かすのですが、その時間が長くて少々退屈しました。回り舞台にするなり何らかの方法はあったんじゃないかしら。年配の方が多い客層だから、あえてそういった“休憩”の時間を多くしたのかもしれませんが、それにしても物語がぶつぶつと途切れてしまうのはもったいない気がしました。
感情を吐露するセリフを観客に向かって説明するように話してしまっているのが残念。役者さんは芸達者な方ばかりのはずですから、演出意図なのでしょうね。
ここからネタバレします。
ロレッタとロニーがベッドインしてしまうまでが前半でしたので、後半にオペラのシーンや父と母の浮気騒動などが描かれるはずですよね。どう考えても後半が盛り上がるのに、気分が優れず、失礼してしまいました。残念です。
≪東京、広島、兵庫、愛知、大阪、石川≫
出演:大地真央 岩﨑大(Studio life) 諏訪マリー 福井貴一 河野洋一郎 ヨシダ朝 花房徹 小林美江 三鴨絵里子 上條恒彦
脚本:ジョン・パトリック・シャンレイ 演出:寺﨑秀臣 脚色:飯島早苗 装置:土屋茂昭 照明:大石真一郎 衣裳:前田文子 音楽:佐橋俊彦 音響:秋山斎裕 ヘアデザイン:嶋田ちあき 舞台監督:染谷信幸 演出助手:古川典史 プロデューサー:吉田訓和 製作:東宝 主催:コマ・プロダクション/読売新聞社
【発売日】2008/09/20 9,800円(税込) BOX席18,500円(2名様) ※未就学児童のご入場をお断りしております。
http://komapro.co.jp/pfm08_06.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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