劇団☆新感線のいのうえひでのりさんが演出するシェイクスピア。タイトル・ロール“リチャード三世”を古田新太さんが演じます。
ストーリーがとてもわかりやすかったです。マーガレット役の銀粉蝶さんが圧巻。上演時間は約3時間30分(休憩20分含む)。
カーテンコールでソロでおじぎする時に転んだ人、初めて見た(笑)。でもちょ~可愛いかったからOK!(笑)
⇒CoRich舞台芸術!『リチャード三世』
あらすじはこちらでどうぞ。
テレビ画面が数台並んでいるのは『SHIROH』でも見ましたが、演出は違った効果がありました。動画で説明してもらえるのは非常にわかりやすいですね。
60~70年代ファッションのような衣裳がきれいで、見てるだけで面白かったです。THE BEATLESの"SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND"のジャケットみたい。⇒舞台写真
リチャード三世というと、シェイクスピア作品の中でも随一の悪党。ひどい奴なのにどこか憎めないのは、古田さんのキャラクターならではですよね。ただ、早口の言葉が流れてしまって集中できないことが多々あり。
マーガレット役の銀粉蝶さんがとにかく素晴らしくて、銀さんが登場する度に目がうるうる。言葉のひとつひとつに説得・感心させられ、緩急の効いた長い独白に酔いました。銀さんを観られたから、それで満足と言っていいぐらい。
ヨーク公夫人役の三田和代さんはさすがの存在感。ヘイスティングズ卿役の山本亨さんも面白かったです。小さな王子を演じた子役の男の子が可愛かった。名前はわかりませんでした。
ここからネタバレします。
悪巧みはICレコーダーに録音し、呪いはキーボードに打ち込んで、密談は携帯でこっそりと。
リチャード三世に対して反旗を上げ、次期王になるリッチモンド伯を演じた川久保拓司さん。『音楽劇 ガラスの仮面』の桜小路くん役で初めて拝見したんですが、今回は金髪くるくるカールのオスカルみたいな正義の味方役で(笑)、背の高さも美しいお顔もぴったりハマっていて見ごたえがありました。
≪大阪、宮城、東京≫
出演:古田新太 安田成美 榎木孝明、大森博史 三田和代、銀粉蝶、久世星佳 天宮良、山本亨 増沢望、西川忠志、川久保拓司、森本亮治 逆木圭一郎、河野まさと、村木仁、礒野慎吾、吉田メタル、川原正嗣、藤家剛/ 藤木孝(12月)、久保酎吉(1月)・若松武史 他
脚本:ウィリアム・シェイクスピア [翻訳]三神勲[演出]いのうえひでのり[音楽]岡崎司 [美術]池田ともゆき [照明]原田保 [衣裳]前田文子 [映像]上田大樹[音響]井上哲司 [音効]末谷あずさ [ヘアメイク]宮内宏明[アクション指導]川原正嗣・藤家剛[特殊効果]南義明 [小道具]高橋岳蔵 [演出助手]菅野将機[舞台監督]芳谷研・吉見裕司[宣伝美術]河野真一 [宣伝写真]尾嶝太 [制作協力]細川展裕・柴原智子+ヴィレッヂ[企画]毛利美咲 [プロデューサー]佐藤玄 [制作]尾形真由美 [製作]山崎浩一[企画・製作]株式会社パルコ 主催:TBS / PARCO
【発売日】2008/11/22 S席10,000円 / A席8,000円(全席指定・税込)※未就学児の入場不可。
http://www.parco-play.com/web/page/information/richard
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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