演劇ユニットmétro(メトロ)の旗揚げ公演です。主宰の月船さららさんと出口結美子さんにインタビューをさせていただきました。初日は1200円で販売されるパンフレットが観客全員にプレゼントされました♪
上演時間は約2時間15分(休憩なし)。全席自由席で背もたれがない席もありますので、どうぞ会場へはお早めに。初日は空調の調整ができていなくて非常に暑かったです。今後は改善されると思います。
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≪あらすじ≫ 公式サイトより。
「陰獣」のヒロイン静子と「化人幻戯」のヒロイン由美子。陰と陽、静と動。まったくタイプの違う二人の美女が舞台で繰り広げる美しい悪夢。二つの物語はやがて重なり溶け合って、甘美な迷宮が出現する!
≪ここまで≫
対面式のシンプルなステージ。妖気漂う小空間です。演じる役が舞台上でスイッチするのはスリリング。
原作にあるラブシーンが非常に、その・・・なまめかしくってですね、「そこまでやっちゃうの!?」とドキドキして、目のやり場に困るほど!(笑) いえ、もちろん男性は凝視すべきだと思いますが(笑)。
しかしながら、演劇好きの一観客の視点からすると、ラブシーンは短めに、あまりはっきりとは見えないようにした方が良いんじゃないかとも思いました。隠しておいて欲しいところまで全部見えてしまうと、エロスも減ってしまう気がします。まあ、それぐらい激しかった、といいますか(笑)。
ストーリーや全体像については、ちゃんと理解でいていないかもしれません。何しろ暑くて・・・残念(涙)。主宰者の方々もよくわかっていたようですので、今日からすぐに改善されることと思います。
ここからネタバレします。
「陰獣」の静子を出口さん、「化人幻戯」の由美子を月船さんが演じていらっしゃいました。出口さんは着物を何度も着替え、細いうなじが色っぽい。あのか細さで「静子に罰を与えてください」なんて言われたら鼻血出るね、全く!(笑)
月船さんは豊満な胸がよくわかる白いシャツにミニスカートで悩殺。女の私も悩殺されますよ、はい(笑)。可愛い少女のような月船さんさんが、徐々に太い声になっていくところが良かった。
静子に思いを寄せていた小説家(丸山厚人)が、冒頭に登場した布団の中でうごめく男(鴇巣直樹)と最後にシンクロするは、天願さんのオリジナルですよね。「全く寝ない男(鴇巣直樹)は小説家の未来の姿だったのかしら・・・、それとも大江春泥?」などと想像できたのは面白かったです。
由美子の恋人など何役もこなされた池下重大さんは、やっぱりすごくセクシーでした。心の熱さが瞳に表れて、じっと見入ってしまう。
小説家、明智探偵を演じられた丸山厚人さんは太い声が迫力。長いセリフが多かったです。お若いのにすごいなーと思いました。唐組ご出身ですものね。
江戸川乱歩「陰獣」より
出演:丸山厚人、池下重大、鴇巣直樹、métro(月船さらら・出口結美子)
原作:江戸川乱歩 演出・台本:天願大介 舞台監督:三津久 舞台美術:加藤ちか 舞台照明:沖野隆一(RYU CONNECTION) 音響:青陰佳代(音スタ) 音楽:平本正宏 衣装:きよ彦 川上羽衣 着付け:小林美紀 演出助手:木村茂之 高澤俊太郎 制作:métro・佐藤史恵 宣伝写真:moco 宣伝美術:上野はじめ 三浦伊織 宣伝など:庄司信晴(PAL) 小林宗明(PAL) 宣伝用ヘア:セピア倶楽部 下北沢店 企画・製作:métro
【発売日】2008/12/01 全席自由 料金 4,500円
http://www.metro2008.jp/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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