映画もヒットした『キサラギ』を人気男優を迎えて舞台化。もともと戯曲だったんですよね。映画をDVDで観てとっても面白かったので、観に行くことにしました。
ストーリーがわかっていてもクスクス笑ったり、ちょっとドキドキしたり。わかりやすい王道のエンターテインメントでした。上演時間は約2時間。
⇒CoRich舞台芸術!『キサラギ』
≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより。改行を変更。
これぞオリジナル完全密室劇の決定版!!大ヒット映画『キサラギ』。
元々は脚本家・古沢良太が密室舞台劇に憧れ、ある劇団のために書き下ろした作品。
そのハートフル・ワンシチュエーション・サスペンスが2009年、再び舞台へ!!
D級アイドル如月ミキの謎の死から一年――。
彼女をこよなく愛する5人の男達はその一周忌に、とある建物の一室に集まった。インターネットのファンサイトの中だけでやり取りしている彼らが実際に顔を合わせるのは今日が初めて。思い出の品を持ち寄り楽しくひと時を過ごすはずだったが、
―「彼女は殺されたんだ・・・」
誰かが言い出したその言葉をキッカケに、展開は目まぐるしく変わっていく。お互いに疑いの目を向けながらも、アイドル★如月ミキを想う気持ちは皆同じ!!そんな5人の5つのストーリーが重なり合った時、思いもかけない一つの結論に辿り着く――。
≪ここまで≫
公演はいわゆる“イケメン芝居”の種類に入るのでしょうが、次々と予想外の展開が待っているので、役者さんのファンでなくてもストーリーは楽しめると思います。
役者さんの特技(松岡充さんなら歌、今村ねずみさんならダンス)をかっこ悪い方向に生かしてるのが良かったです。ただ、セリフの間が開き過ぎているのは気になりました。
如月ミキのコレクションなら自分が一番だと思っていた家元(松岡充)が、どんどん自信をなくしていく様子が可愛いかったです。
ここからネタバレします。
最後はミキのために、全員で彼女の曲を歌います(ミキは当然出てきませんが)。またそれがかっこ悪い衣裳だし、ヘンな歌でヘンな振付で、イイ(笑)。ただ、晴れやかな大団円になる前が長すぎたかも。畳み掛けるようにラストにたどりついて欲しかったですね。
最後の大きな転換で、白いアーチの下に茶色の柱が出てきて、公民館の舞台らしくなりました。凝ってていいな~と思いました。
≪東京、福岡県、鹿児島、岡山、新潟、宮城、福島、北海道、石川、愛知、大阪、東京≫
ニッポン放送開局55周年記念公演
出演:松岡充(家元) 今井ゆうぞう(スネーク) 佐藤智仁(安男) 中山祐一朗(いちご娘) 今村ねずみ(オダ・ユージ)
原作脚本:古沢良太 企画:野間清恵(『キサラギ』プロジェクト総合プロデューサー) 演出:板垣恭一 舞台脚本:三枝玄樹 美術:伊藤雅子 照明:鶴田美鈴 音響:堀江潤 衣裳:関けいこ 演出助手:福原麻衣 舞台監督:安田武司 舞台製作:加賀谷吉之輔 主催・製作:テレビ朝日 ニッポン放送 シーエイティプロデュース
【発売日】2009/01/25 ・チケット料金 7,800円
http://www.kisaragi-stage.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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