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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2009年06月05日

劇団チョンウ『ブラインド・タッチ』06/04-06あうるすぽっと

 日本演出者協会と韓国演出家協議会が主催する「第一回 日韓演劇フェスティバル」が池袋のあうるすぽっとで開幕しています。日本と韓国の演劇が1ヶ月間に渡って連続上演されます。

 日韓5人の演出家が相手国の戯曲を上演するメイン事業の他に、劇場ロビーでは無料朗読などのイベントも多数!※朗読には整理券が必要です。ロビーにもステージと照明が建て込まれていました。すごい!

 トップバッターは坂手洋二さんが書かれた2人芝居『ブラインド・タッチ』。演出も出演者も韓国人です。演劇集団円で上演された時は見逃していた演目なので、ありがたい機会でした。

 ⇒<インタビュー>演劇『ブラインド・タッチ』の作家・坂手洋二さん
 ⇒CoRich舞台芸術!『ブラインド・タッチ

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 三十年前、学生運動のさなかに逮捕された男と、彼の冤罪を晴らす支援グループの女。 二人は男が獄中にあるまま結婚し、十数年が過ぎた。晴れて釈放され、初めて一緒に暮らすようになったその日から物語は始まります。闘争や政治や思想や哲学が語られ、もう若くない男女が漂い、もがきながらお互いを捉えようとする様相を描いた作品。
 ≪ここまで≫

 男女2人の4幕劇でした。舞台は日本の東京。名前も地名も日本語で、装置も障子のある日本家屋。転換時の音響・音楽にしっとりと、ひたることができました。こおろぎの鳴き声とピアノ、三線(?)の音色など。

 重たいテーマを描く戯曲だけれど、2人の俳優さんが熱く、優しく語ってくださって、リラックスしてゆっくり考えながら鑑賞できました。ところどころ気持ちよくユーモラスだったのも良かったです。ラブ・ロマンスより、同志としての男女の関係が強く出ていたように思います。字幕に漢字が多かったのも、私には良かったのかもしれません。感情に溺れるよりも冷静に意味を考えることができました。

出演:ユン・ソジョン イ・ナミ  ※日本語字幕あり 
脚本:坂手洋二 演出:キム・カンボ 主催:日本演出者協会/韓国演出家協会 共催:としま未来文化財団 共同企画製作:日本演出者協会/韓国演出家協会
(日時指定・自由席) 学生2,500円 前売り3,500円 劇場5作品通し券 10,000円 としま未来友の会3,150円
http://www.k2.dion.ne.jp/~jda/
http://www.owlspot.jp/performance/090601.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2009年06月05日 17:48 | TrackBack (0)