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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2009年06月27日

reset-N『眠るために目醒める』06/25-30王子小劇場

 夏井孝裕さんが作・演出されるreset-N(リセット・エヌ)の新作です。夏井さんがフランス留学から帰国して、前回から作風がかなり変わりました。言ってみれば「私戯曲」ですね。お値打ち価格のプレビュー公演(1500円)に伺いました。

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 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 この作品は二つの場所から立ちあがります。
 一箇所は皆さんのいる稽古場、もう一箇所は私の部屋です。
 二つの人体実験を我々は並行して進めなくてはなりません。
 私は、新しい主人公を創造します。
 彼女は、眠り続けます。
 実験が終わるとき、私たちはまた新しい演劇に出会うでしょう。
 (『眠るために目醒める』作者から俳優に届いたメールより)
 ≪ここまで≫ 

 どこまでが事実でどこまでが創作かということには、あまり興味は沸かなかったですね。前回観た時に充分以上に(笑)スリルを味わいましたので。
 それより、なぜ、もしくは何のために作品を作って、それを誰か(観客)に見せようとするのかが知りたいと思います。そういう意味では満足はできなかったです。
 チラシによると、作品を創る快楽が夏井さんの生命線だそうですので、私はその生き方を見つめていこうかなと思います。いつまでも、とは言えませんが。

 ここからネタバレします。

 私は作家でも演出家でもないですが、「脚本を書くのは眠って夢を見ること、演出するのはしっかりを目を見開いて世界を見つめること」という考えには、なんとなく共感します。

 王子小劇場のいつもの客席側を舞台にして、劇場入り口のドアを使っていました。机の上に寝ていた女が起き上がり、ドアから出て行く最後のシーンはきれいでした。

reset-N Ver.24.0
出演:鶴牧万里/原田紀行/田中のり子/山田奈々子/日高勝郎(InnocentSphere)/山前麻緒(劇団夜想会)/西尾美鈴 ※出演予定だった綾田將一は怪我のため、西尾美鈴が代役として出演いたします。
【脚本・演出】夏井孝裕 【グランドデザイン】massigla lab. (夏井孝裕/ 浅香実津夫/ 荒木まや/ 内野なみ)【舞台監督】桑原淳【音響】荒木まや【照明協力】ミゾカミクニコ【衣裳】万代貴子(ネコネンド)【演出助手】黒木唯(活劇工房)【制作協力】 藤田晶久(palette-bullet)【Other Members】久保田芳之/黒澤亜希子/綾田將一【宣伝美術】quiet design productions【主催】reset-N
【発売日】2009/05/15 前売り2,500円、当日3,000円、学生2,000円(前売のみ)、プレビュー(25日のみ)1,500円
http://www.reset-n.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2009年06月27日 00:20 | TrackBack (0)